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長野の思い ①
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「どうして…やめちゃうの?」
あがった息を抑えつつ、優斗が長野を見つめた。
「ごめん……」
「どうして、謝るの?」
俺とのキスは嫌だった?
「もっと大切にしたかった…」
「?」
「もっと優しくしたかった。もっと優斗の気持ちに添いたかった…」
「…」
「優斗がちゃんと自分の中で答えを出して、もし、俺のことを好きだと思ってくれてからしたいと思ってた…」
「…」
「優斗の初めてのキスを……、大切にしたかった……」
「……」
長野の切なそうな表情が、優斗の心を締め付けた。
そんな悲しそうな顔…しないで……
「優しかったよ」
優斗は長野の頬を両手で包み込む。
「大切にされた」
「‼︎」
「それに、俺の気持ちにより添ってくれてた」
「…」
「俺の気持ちは……」
俺の気持ちは決まってる。
「長野さんが…好き」
「‼︎‼︎」
長野の目が見開かれる。
「長野さんが好き。一緒にいたいし、会えないと寂しい。それに沢山、俺の初めてを長野さんとしたいし、教えてほしい…。だから……」
言い終わらないうちに、優斗は長野に抱きしめられていた。
それはきつく……
あがった息を抑えつつ、優斗が長野を見つめた。
「ごめん……」
「どうして、謝るの?」
俺とのキスは嫌だった?
「もっと大切にしたかった…」
「?」
「もっと優しくしたかった。もっと優斗の気持ちに添いたかった…」
「…」
「優斗がちゃんと自分の中で答えを出して、もし、俺のことを好きだと思ってくれてからしたいと思ってた…」
「…」
「優斗の初めてのキスを……、大切にしたかった……」
「……」
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そんな悲しそうな顔…しないで……
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「大切にされた」
「‼︎」
「それに、俺の気持ちにより添ってくれてた」
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「俺の気持ちは……」
俺の気持ちは決まってる。
「長野さんが…好き」
「‼︎‼︎」
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「長野さんが好き。一緒にいたいし、会えないと寂しい。それに沢山、俺の初めてを長野さんとしたいし、教えてほしい…。だから……」
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