愛され南田くんは、寂しがり屋の甘えたです 〜無自覚甘えたが止まりません〜

忙しいって、寂しい ②

優斗は昼休みに入ると、一番先に長野にメールした。

『もし長野さんに予定がなくて、体調も大丈夫なら、少しだけでも会えませんか？』

これでよし。

メールを打っただけなのに、
『もしかしたら、会えるかな？』なんて考えると、なんだか嬉しくなる。

だが、優斗の休憩時間には返信はなく、やはりというべきか、長野は優斗と入れ替わるように休憩に入った。
　

『長野さんからの返信あるかな～』なんて、考える暇もなく仕事に追われ……

「南田くん、きりがいいところになったら上がってね」
山下が優斗に声を掛けた。
「はい。ありがとうございます」

なんだか俺、前よりテキパキ動けてる。
長野さんを目で追ってるのが、勉強になってるのかな？

「お疲れ様です」
優斗は意外と早く帰れた。

さて、長野さんからの返信あるかな？

ドキドキしながら携帯を見ると……

返信きてる‼︎

バックヤードで制服も着替えないまま、優斗はメールを開ける。

『俺も会いたい。もし俺の上がりが優斗より遅かったら、〇〇カフェ に行ってて。迎えに行くから』

 
プライベートで会えるって嬉しい。

優斗は指定されたカフェに向かった。