愛され南田くんは、寂しがり屋の甘えたです 〜無自覚甘えたが止まりません〜

それじゃあ……ダメですか？

「……」
「試しにさ、デート、してみないか？」
「‼︎‼︎」
「映画観たり、買い物したり…。他に南田くんがしたいことや、いきたいところあったら行こ」
長野が優斗に優しく微笑みかける。

！！
なにこれ…
イケメンの余裕な微笑み……
チーフとデートしてる絵が見える……
これは…やばい…


「嫌か？」
「嫌じゃ…ないです…」
「よかった‼︎ありがとう」
長野が満面の笑みを浮かべた。

‼︎
え⁉︎
今、俺って……

優斗は初めて見る長野の笑顔に、キュンとしてしまった自分に驚いた。

「じゃあ、どこがいい？」
「えーっと…」
「南田くんはいつ行きたい？」

長野は嬉しさのあまりか、優斗に立て続けに質問をする。

デートって2人っきりでするんだよな…
じゃあ……

「今がいいです」
「え？」
長野が『意味がわからない』というように、少し考えていると、
「だって、デートって2人で出かけたりすることですよね」
「ま、そうだな…」
「今、そうじゃないですか‼︎」
「‼︎」

「俺は、今からがいいんですけど……。それじゃあ…ダメ…ですか？」

やっぱり、急はダメかな…？

優斗が長野の様子を伺うように、上目遣いでチラッと長野をみると………

「お前、それ……本当に、心臓に悪い……」

長野は悶えた。