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行きますか
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「お疲れ様です。お先に失礼します」
「お疲れ様。一時はどうなることかと思ったよー。片言も治ってよかった」
綾がホッと胸を撫で下ろした。
「それに今日の売り上げ凄かったね。今までで一番良かったんじゃない?」
「そうなんです。それもこれも……」
「あ、山口さん。俺もあがるから野上さんも無理せず、キリのいいところで帰ってね」
長野が優斗の声を遮るように言った。
「はい。ありがとうございます。お疲れ様でした」
綾は長野に微笑みかけると、また自分の仕事に戻っていった。
「長野チーフ、今日はありがとうございました」
チーフがフォローに入ってくれたから、びっくりするぐらい商品が売れた。
しかもお客様みんな笑顔だったし。
さすがだな…
「そんなことないよ。そのうち南田くんにもお客様が何を欲しているのかわかれば、自然と笑顔で購入して帰られるから」
長野の仕事場での笑顔とはまた違う笑顔を向けられて、優斗はドキッとした。
「勉強になります‼︎」
「手本は俺より、ひよりさんの方がいいぞ」
長野が優しく優斗の頭をポンポンと叩く。
「そんなことないです。山下マネージャーも凄いですが、長野チーフも素敵で、俺の憧れです」
売り上げだけじゃなくて、お客様に寄り添ってるのが凄い‼︎
優斗が力説すると長野が顔を俯かせた。
「チーフ、大丈夫ですか?」
優斗が長野の顔を覗き込もうとすると、
「大丈夫…」
「でも耳まで真っ赤ですよ…」
優斗がそっと長野の耳に触わると、長野がビクンと肩を揺らす。
「これだから無自覚は困る…」
「え?」
長野がボソッと呟いた言葉は優斗には聞こえていなかった。
「それより早く着替える!店行くぞ」
「はい‼︎」
はじめは優斗も長野と飲みに行くのは納得行ってなかったが、だんだんと2人で飲みに行くのが楽しみになってきていた。
「お疲れ様。一時はどうなることかと思ったよー。片言も治ってよかった」
綾がホッと胸を撫で下ろした。
「それに今日の売り上げ凄かったね。今までで一番良かったんじゃない?」
「そうなんです。それもこれも……」
「あ、山口さん。俺もあがるから野上さんも無理せず、キリのいいところで帰ってね」
長野が優斗の声を遮るように言った。
「はい。ありがとうございます。お疲れ様でした」
綾は長野に微笑みかけると、また自分の仕事に戻っていった。
「長野チーフ、今日はありがとうございました」
チーフがフォローに入ってくれたから、びっくりするぐらい商品が売れた。
しかもお客様みんな笑顔だったし。
さすがだな…
「そんなことないよ。そのうち南田くんにもお客様が何を欲しているのかわかれば、自然と笑顔で購入して帰られるから」
長野の仕事場での笑顔とはまた違う笑顔を向けられて、優斗はドキッとした。
「勉強になります‼︎」
「手本は俺より、ひよりさんの方がいいぞ」
長野が優しく優斗の頭をポンポンと叩く。
「そんなことないです。山下マネージャーも凄いですが、長野チーフも素敵で、俺の憧れです」
売り上げだけじゃなくて、お客様に寄り添ってるのが凄い‼︎
優斗が力説すると長野が顔を俯かせた。
「チーフ、大丈夫ですか?」
優斗が長野の顔を覗き込もうとすると、
「大丈夫…」
「でも耳まで真っ赤ですよ…」
優斗がそっと長野の耳に触わると、長野がビクンと肩を揺らす。
「これだから無自覚は困る…」
「え?」
長野がボソッと呟いた言葉は優斗には聞こえていなかった。
「それより早く着替える!店行くぞ」
「はい‼︎」
はじめは優斗も長野と飲みに行くのは納得行ってなかったが、だんだんと2人で飲みに行くのが楽しみになってきていた。
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