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その5

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「第一王子のケビンです。どうぞ、よろしく……」

その優しさに満ち溢れた声を聞いただけで、私は思わず、身体が疼いてしまい……いいえ、決してそんなことはありません!!!

私は至って健全でございます!!!決して、やましい気持ちなんてございません!!!

「ああ、これは失礼いたしました」

王子様は、私があまりにも緊張していることに気が付いて、私をようやく解放してくれたのでした。

「申し訳ない。私はどうも、女性に対する接し方が上手くいかないのです……」

「はあっ……そうなのですか???」

「ええ、申し訳ない。ところで、ソフィア殿。折り入って話があるのですが……」

そう言って、私と王子様は完全に二人キリになってしまいました。

「あの……皆さんは???」

私が聞きますと、スタッフの皆さんは、

「後はお二方にお任せいたします!!!」

なんて言われて、いきなり寝室に通されてしまったのです!!!!


ええっ????これっていったい、どういうことでしょうか?????

「ソフィア殿……噂通り美しい方ですねえ……」

王子様はそう言いました。


いいえ、私はちっとも美しくなんてないのです!!!!勘違いしないで!!!!

王子様!!!!

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