妹がウザすぎるので悪役令嬢を演じます〜婚約破棄は私の責任ではありません〜

その3

「どうしてお姉さまなのよ。私ではなくて、王子様は一体何を考えているのかしら」

ルーシーは、やはり私がいないところで、この事態を嘆いているようでございました。

「ああ、ものすごくイラつくわ！！！！！」

ルーシーはそう言って、家中をぶっ壊し始めるのでした。

「ルーシー？？？何をしているんだ。やめなさい！！」

お父様が必死に止めに入ろうとしたようでございますが、それはあまり意味のないことでした。ルーシーがあまりにもひどく怒りますと、もはや誰にも止められない事態となってしまうわけでございました。

「私の怒りなんて、もはや誰にもコントロールできないのです！！！！！」

そう言って、ルーシーは本格的に家を壊し始めました。お父様が止めようとしても、それはできませんでした。