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その3

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親っていうのは、子供の幸せを願うものではないのでしょうか???そんな疑問を抱きながら、私はパーティーに参加することになりました。もう随分着ていないドレスを身に纏って……仕方がないでしょう。まさか、普段着で行くなんてことはできませんからね。
「随分と体形が変わってしまったな……」

お父様はそう言って、うっすらと笑っておりました。ああ、魅力のない体になってしまったということでしょうか???女は体の魅力で勝負するなんて……どっかの誰かが言っておりました。そういう魅力のない女は捨てられてしまうと……だとしたら、私はもはや消耗品のようなものなのでしょうか???

「まあ、いいや。あちらもそんなに期待はしていないだろうさ……」

お父様はそう言いました。なんだか、お父様にも心配をかけているみたいで……と考えながらも、もとはと言えば全てお父様が仕組んだことなのですから、まあ、同情する必要もないと思いました。

「さてさて……これからどうするのかな???」

「どうするっとおっしゃいますと???」

「まあ、いいや。エリーナはエリーナらしく頑張るしかないな……」


私は歩いて、パーティー会場まで向かいました。そもそも、主催者がよくわかりませんでした。一体、誰がやっているというのでしょうか???

まあ、そんなことを気にしたところで、この現状が何か変わるということはありませんでした。だから、私は何も考えずに行動するだけでした。考えるほど、自分が馬鹿らしくなってしまうだけでした。だって、私はいい大人になっても、自分の好きな人生をスタートさせることができないのですから。

正確に言えば、それが許されていないのです。ああ、なんとも困った話なのです。どうして???そんな疑問を心のどこかにしまい込んで、私はいよいよ、パーティー会場に足を踏み入れたわけでございました。もちろん、会場入りする前には大きなため息を一つ……これはある種、必須のアイテムだと思いました。心を落ち着かせるための手段……とでも呼べばよかったのでしょうか???
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