最強の薬師、婚約破棄される〜王子様の命は私の懐の中〜

岡暁舟

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その26

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「いきますわよ!うりゃああっ!」

アンナの武勇は、そこそこ有名だった。そこらにころがっているヘナチョコ貴族よりも秀でていた。刀の使い方、そして、人を殺める方法を心得ていた。

「なかなか手強いなあ……」

男たちはアンナをみくびっていたので、なかなか有効な攻撃を繰り出すことが出来なかった。

「それに……彼女の刀はなかなかの上物だ」

男たちは、アンナの動きに翻弄されて疲弊した。誰一人として、アンナの刀に触れることはできなかった。

「お前たち!口から出まかせなのか?」

ファンコニーは怒った。

「いえいえ、アンナ様が強すぎるのです!」

ファンコニーは呆れるとともに、自らその刀を抜こうとした。



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