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その3
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リンプルは最後の期待を残していた。ボアジエ公爵に、この件を伝えれば、遠回しになかったことにしてくれると思った。
「いいんじゃないのか?」
リンプルは、あっさりと肯定されてしまって困惑した。
「お父様?冷静に考えてください!私がファンコニー様と婚約するなんて、そんなことできるとお思いですか?」
「問題ないんじゃないかな?」
全てがリンプルとファンコニーの婚約を前に進めようと作用しているみたいだった。リンプルは途方に暮れた。
ファンコニーの顔を思い浮かべると、別に嫌いというわけではなかった。しかし、このまま婚約するというのは……。
「しかし……王子様をおとすとは、リンプル。君も随分成長したものだな……」
「お父様!何をおっしゃるんですか!」
リンプルは怒った。
「だって、結果としてはそうだろう?君は十分に色っぽいからな。ああ、早く、孫の顔が見たいもんだ。そうすれば、私は次の次の皇帝のおじいちゃんということになるわけだな……」
ボアジエ公爵はこう冗談を言った。本当は出世欲など皆無だった。城を改築して、貧しい農民たちでも治療を受けられるように、病院を作るほどだった。もちろん、金はとらなかった。少しでも多くの人を助けることしか考えていなかったのだ。
「でも、王家とのコネクションができたら、もっともっと多くの人を救うことができるかもしれないな……」
ボアジエ公爵の頭の中には、もっともっと大きな病院を作って、もっともっとたくさんの人を救う計画が浮かび上がった。
「だから……私たち薬師がもっと活躍できる国となるため、頑張ってほしいんだ。期待しているぞ。大丈夫、私の娘に困難はないさ!」
こうして、ファンコニーとその両親、そして、リンプルの父親と、全ての承認を得たことにより、リンプルとファンコニーの婚約は正式に決定した。
「いいんじゃないのか?」
リンプルは、あっさりと肯定されてしまって困惑した。
「お父様?冷静に考えてください!私がファンコニー様と婚約するなんて、そんなことできるとお思いですか?」
「問題ないんじゃないかな?」
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ファンコニーの顔を思い浮かべると、別に嫌いというわけではなかった。しかし、このまま婚約するというのは……。
「しかし……王子様をおとすとは、リンプル。君も随分成長したものだな……」
「お父様!何をおっしゃるんですか!」
リンプルは怒った。
「だって、結果としてはそうだろう?君は十分に色っぽいからな。ああ、早く、孫の顔が見たいもんだ。そうすれば、私は次の次の皇帝のおじいちゃんということになるわけだな……」
ボアジエ公爵はこう冗談を言った。本当は出世欲など皆無だった。城を改築して、貧しい農民たちでも治療を受けられるように、病院を作るほどだった。もちろん、金はとらなかった。少しでも多くの人を助けることしか考えていなかったのだ。
「でも、王家とのコネクションができたら、もっともっと多くの人を救うことができるかもしれないな……」
ボアジエ公爵の頭の中には、もっともっと大きな病院を作って、もっともっとたくさんの人を救う計画が浮かび上がった。
「だから……私たち薬師がもっと活躍できる国となるため、頑張ってほしいんだ。期待しているぞ。大丈夫、私の娘に困難はないさ!」
こうして、ファンコニーとその両親、そして、リンプルの父親と、全ての承認を得たことにより、リンプルとファンコニーの婚約は正式に決定した。
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