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病院を出ると、既に兵隊たちが捜索活動を始めていた。このまま逃げ切れるか…不安が募るばかりだった。まずは王宮エリアから脱出しないといけない…いけないのだが、既に仮設の検問所が至るところに出来ており(爵位がかかると仕事が速い!)、道行く人々に兵隊たちが声をかけていた。
変装とか、一般人に紛れ込んでとか、色々な方法はあるだろうが、考えてモタモタするくらいなら正面から突っ切る方がいいと思った。だから、何も考えずにそのまま兵隊たちの並ぶ通りを歩いた。
兵隊たちがヒソヒソ話しているのを横目に、僕は見かけ上冷静に進んでいく。勿論、心臓はバクバクである。ここで声をかけられてしまったら、間違いなくアンナ様の元へ逆戻りなのだ。なるべく冷静に冷静に…慎重に進んだ。
平気な顔をしていれば、案外気付かれないものだ。兵隊たちがなんとなく僕のことを見ていると感じながら、いよいよ王宮エリアの出口までたどり着いた。外から王宮へ入るには厳重な審査が必要である。逆に言えば、王宮エリアの中の人間は基本的にはこの審査を通過しているはずなので、外へ出るのはほぼほぼフリーパスである。やる気のない係員が数名程度居座るゲートを過ぎて…僕は遂に王宮エリアを抜け出すことに成功したのだった。
王宮を出てしまえば、後は一目散に田舎へ向かって走るだけ…なるべく早く着くように全力で走った。
王宮を出てしまえば、後は意外と楽勝?
変装とか、一般人に紛れ込んでとか、色々な方法はあるだろうが、考えてモタモタするくらいなら正面から突っ切る方がいいと思った。だから、何も考えずにそのまま兵隊たちの並ぶ通りを歩いた。
兵隊たちがヒソヒソ話しているのを横目に、僕は見かけ上冷静に進んでいく。勿論、心臓はバクバクである。ここで声をかけられてしまったら、間違いなくアンナ様の元へ逆戻りなのだ。なるべく冷静に冷静に…慎重に進んだ。
平気な顔をしていれば、案外気付かれないものだ。兵隊たちがなんとなく僕のことを見ていると感じながら、いよいよ王宮エリアの出口までたどり着いた。外から王宮へ入るには厳重な審査が必要である。逆に言えば、王宮エリアの中の人間は基本的にはこの審査を通過しているはずなので、外へ出るのはほぼほぼフリーパスである。やる気のない係員が数名程度居座るゲートを過ぎて…僕は遂に王宮エリアを抜け出すことに成功したのだった。
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王宮を出てしまえば、後は意外と楽勝?
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