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ピーター将軍はそのまま私の方をちらっと見て、令嬢にくっついていった。

「ねえ、ローレンス。彼は非常に優秀な軍人と聞いたけど……私たちがこのまま彼を野放しにしたら、早ければ今日中にはザイツ様は死んでしまうのかしら???」

質問する前からある程度明白なことだった。

「まあ……そういうことになるでしょうなあ……」

「それは……でもまあ、仕方のないことよねえ」

「あなた様はその結末を望んでいるのですか???」

「私が???別に、私はどちらでもいいと思っているわ。つまり、このままザイツ様と婚約関係を続けてもいいし、このままザイツ様と別れてしまっても……私にとってはどちらも大して変わらないでしょう……」

「そうですか……」

ローレンスはそう言って、

「ああ、一つ用事を思い出しましたので……少しだけお時間をいただきます……」

とあからさまな嘘をでっちあげて私の前から一度姿を消した。

「彼の目的はなんなのかしら……」

私にはわかるような、それでいてわからないような、という感じだった。でも、私にとってはローレンスや、場合によってはピーター将軍を仲間に加えることもできたならば、それはベストだと思った。


*******************************************************


「恋人さんは……相変わらず元気かい???」

「あなた様がご覧になった通りですよ」

「そうかそうか……。それはよかった……」

ピーター将軍は安堵した。

「それにしても……この城の人間はみな、恋人さんの敵なのか???」

「いいえ、そんなことはないでしょう。現にこうして……私も協力しているわけですからね……」

「まあ、そういうことになるか……」

ローレンスはピーター将軍に少し評価されると、それは非常にうれしいことだと思った。
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