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参加者たちはみな、私たちの様子を見て驚いた。そして、噂話を始めた。

「あれだけマリア様のことを避けていたザイツ様が……一緒に歩いているわ」

「本当だ。どうしたんだろうか???」

私とザイツ様の不仲説はあまりにも有名だった。確かにおかしく見えるのだろう。

「でも、夫婦仲良くって言うのは、いいことじゃないかしら???」

「まあ、そうだろうね」

これからはいい夫婦になる……少なくとも私は演じる覚悟があった。


そして、私たちのことを遠くから監視しているのが例の子爵殿だった。

「マリア様が次に何をするか分からないから、注意深く見守るように……」

彼の命令を受けて、王宮内の警察たちから監視される……これについては非常に居心地の悪いものだった。彼らは参加者に交じっていたわけで、みんな私の方を見ていた。彼らはたいてい好青年であるわけだから、そんな彼らが私のことを凝視している……その様子を悟った人々がみな、私のことを妬み出したりもするわけなのだ。

「マリア様……あんなへんてこりんな令嬢様が男たちの注目を浴びるって……一体どういうことですの???」

憤慨する令嬢もそこそこいたようだった。あの……これはあくまでも皇帝陛下を追悼するための儀式の場であることを忘れてはいませんか……と問いかけたくなるものだった。

「まあまあ、そんなに怒りなさるなって。あなたにぴったりの男が……ここにおりますから!!!」

なんて都合のいいことを言いだす男まで現れる始末だった。本当にどういうことになっちゃったのか???

人々は再び困惑を始める。そんな必要は本来ないはずだ。でも、仕方がないんだ。必要のない争いを人間はろくでもなく好むものだから。
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