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「その質問をそっくりお返ししたい気分なんだが……」

アンソニー様は言いました。

「ここは、お前たちが足を踏み入れる場所じゃない……そんなこともわからないのか?」

アンソニー様は声を荒げました。

「お前たちに残された道は二つある。そして、言いたいこともなんとなくわかる」

一つ目はこのまま突入を続けて反逆者になること。二つ目は諦めて引き返すこと。でも、メイドたちの覚悟はもう決まっていました。

「今更逃げるなんて……そんなことはしません。アンソニー様、ご自身の罪を認めてください!!!!!そして、ソーニャ様の名誉復活をお願いします!!!!!」

「そんなことをして、お前たちに一体なんの得があるというんだね???」

「単なる損得勘定ではございません。それが、これからの正義ある世界に必要だと感じているから、でございます」

「正義ねえ……わかったようなことを言うのは結構だが……お前たちは本質を理解していないようだな」

つまり、アンソニー様が愛しているのはわたしクレアということなんでしょう。まあ、不思議に感じますが、それが真実だと言うことなんですね、きっと。

「ソーニャは猫のような女……お前たちが想像している以上にチンケな女なんだよ。ああ、だったらここに連れて来ようか???実験してみようじゃないか……」

そう言って、アンソニー様はある準備を始めました。

「この愚かな連中を制止するため、ここまで来てくれたことには感謝するが……やはり、一足遅かったようだな……」

アンソニー様は暗に批判していました。

「申し訳ございません……アンソニー様……」

古いメイドたちは自らの過ちを反省しました。

「まあ、仕方のないことだ。それはそうと……ひとつ実験してみたいことがあるんだ。ソーニャをここに連れてきてくれないか???」

アンソニー様はメイドたちに命令しました。
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