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「アンソニー様、あなた様が望んだものを持って参りました」

「ありがとう。この行為が終わったら、早速使わせてもらいましょう」

アンソニー様はソーニャと交わっているようでした。ソーニャの声が時々聞こえてきました。彼女は、彼女なり悲しんでいるようでした。

「おやめ下さい、これ以上は嫌なんです」

「お前が決めることじゃないんだ。私が気持ちよくなればそれでいいんだ。お前は単なるはけ口なんだ。はけ口であり続ければ、お前がそれを望むのであれば、死刑だけは免れるだろう。そして、この屋敷に住むことを認めてやるさ」

アンソニー様が言っていること、それが確かにソーニャの希望でありました。

「そういうことだけではないんです。私はただ、あなた様ともっと仲良くできれば良かったと思っているんです」

アンソニー様は聞きませんでした。

「お前は私の心を慰めるだけでいい。さて、まもなく終了するぞ」

アンソニー様は終わらせると、すぐさま薬の準備を始めました。ソーニャはもちろん嫌がっておりました。でも、彼女の思いはどうでもよかったのです。

「これがお前にとっての罰となるのだ」

アンソニー様は笑っているようでした。ソーニャは悲しんでいるようでした。

薬を使って、しばらくすると、ソーニャはお腹を痛がりました。おそらく、お腹の中で眠っている子供を殺しているわけで、子供が暴れていたのかもしれません。それは、非常に残酷なことだと思いました。でも、私がここで何か叫んだとしても、アンソニー様は聞かないと思いました。彼は、あくまでも私のためにやっていると思い込んでいたわけです。私が望んでいたわけではありませんでしたが。

「このまま放置していても、死んで消えていくんだな」

アンソニー様はメイドに質問しました。

「問題ありません。この薬の効果は確認されております」

ソーニャはしばらくの間泣いていました。自分の体の異変がだんだん大きくなっていったはずです。


「アンソニーはいるか?」

ここで、新しい客人が来ました。彼の声は、あまり記憶にありませんでした。というのも、ほとんど会ったことがなかったからです。でも、アンソニー様の受け答えを聞いて私はやっと思い出すことができました。

「これはこれは、皇帝陛下ではありませんか」

「よそよそしいなぁ。お前がどれだけひどいことをしているのか、側近から聞きつけたんだ。もしかして、あの薬をもう使ってしまったのか」

「もちろん使いましたよ。これは、全て正義のためですから」

「お前は、自分が何をしたかわかっているのか。これはれっきとした事件だぞ」

「皇帝陛下、どうしてそこまでしてこの話を大きくしようとしているんですか。私には理解できませんねえ」

皇帝陛下に対しても、アンソニー様は対決姿勢を貫きました。
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