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「私は何も悪くない…ただ美しくて男から好かれるだけ。ここで死ぬことを運命づけられていないわ…」
お姉様がこう言うと、フンボルトは興奮したようだった。
「そうだそうだ…それでこそ世界一美しく数多の男たちを破滅の道に追いやった極悪非道の女ってものだ!ああ、僕の目に狂いはなかった!」
フンボルトはお姉様に銃口を向けた。すると、すぐさま私の背後に回った。
「おいおい、本気なのか?」
フンボルトは不気味に笑っていた。
「ええ、私はいつでも本気…こんなところで死ぬわけにはいかないもの…」
「そうかそうか…ああ、益々気に入ったぜ!」
「ねえ、フンボルト。あなたのサディスティックな望みは…妹のローズを殺すことで達成出来ないかしら?これは取引よ。私の命を助けてくれるんだったら…私はあなたの男になってあげるわ…」
お姉様が持ち掛けた提案…フンボルトは快諾した。
「それでこそ、僕が愛した女だ!ああ、この世界で最も美しく朽ち果てた女…マーガレットを手に入れたぞ!」
バカらしい…壊れちゃえばいいのに…こんな世界。
いつまでもお姉様のために生きないといけない…どうして?私が私の人生を歩んではいけないの?お姉様に干渉されない自由な世界…自由な世界を私は手に入れたい!
「分かった、マーガレットの提案を受け入れよう。さあ、ローズ。もう一度お前を殺す時がやって来たな。一度目は社会的に…今度はお前の身体を殺す時だ!」
ああ、分かった。こんな世界はもういらない。死んでしまいたい。もう終わりでいいよね。
「さあ、一思いにやってしまえ!」
お姉様の声かけフンボルトが私の胸元に銃口を向けた。ああ、本当にこれで全て終わり…。
死を覚悟したローズ…ところが?
お姉様がこう言うと、フンボルトは興奮したようだった。
「そうだそうだ…それでこそ世界一美しく数多の男たちを破滅の道に追いやった極悪非道の女ってものだ!ああ、僕の目に狂いはなかった!」
フンボルトはお姉様に銃口を向けた。すると、すぐさま私の背後に回った。
「おいおい、本気なのか?」
フンボルトは不気味に笑っていた。
「ええ、私はいつでも本気…こんなところで死ぬわけにはいかないもの…」
「そうかそうか…ああ、益々気に入ったぜ!」
「ねえ、フンボルト。あなたのサディスティックな望みは…妹のローズを殺すことで達成出来ないかしら?これは取引よ。私の命を助けてくれるんだったら…私はあなたの男になってあげるわ…」
お姉様が持ち掛けた提案…フンボルトは快諾した。
「それでこそ、僕が愛した女だ!ああ、この世界で最も美しく朽ち果てた女…マーガレットを手に入れたぞ!」
バカらしい…壊れちゃえばいいのに…こんな世界。
いつまでもお姉様のために生きないといけない…どうして?私が私の人生を歩んではいけないの?お姉様に干渉されない自由な世界…自由な世界を私は手に入れたい!
「分かった、マーガレットの提案を受け入れよう。さあ、ローズ。もう一度お前を殺す時がやって来たな。一度目は社会的に…今度はお前の身体を殺す時だ!」
ああ、分かった。こんな世界はもういらない。死んでしまいたい。もう終わりでいいよね。
「さあ、一思いにやってしまえ!」
お姉様の声かけフンボルトが私の胸元に銃口を向けた。ああ、本当にこれで全て終わり…。
死を覚悟したローズ…ところが?
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