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その24

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「さあさあ、お姉様????これから王子様のところへご案内いたしますわ!!!!」

ベリーの歓声が何を意味するのか……私にはいまいちわかりませんでした。

でも、このまま何もしなくていいとは思いませんでした。王子様がその得体のしれない輝石によって生きているのだとしたら、私も彼と同じ運命をたどるような気がして、親近感がわくわけでございました。

「王子様???????こちらに新しい客人がいらっしゃいましたよ????」


ベリーがこのように言いますと、王子様と呼ばれた男は、すぐにこちらに向かってきました。

「ああ、どうも。あなたが噂の方ですか?????」

この国にたどり着いて、まだ数時間しかたっていないというのに、もう私の噂が出回っているとすれば……なかなか侮れないと思いました。

「こら、王子様。お姉様に対して、そのような口の利き方は失礼でしょう??????」

ベリーがこのように言いますと、王子様はすぐさま跪いて、

「すみませんでした」

と言いました。

「よろしい。あなたはこの石がないと死んでしまうのですから……。さあ、お姉様????どうぞ、この世界をたっぷりと堪能なさってくださいませ????」

ベリーの言う、この世界の堪能の仕方がいまいち微妙でしたが、とりあえずはこの王子様の相手をすればよさそうだと思いました。

なので、私は王子様の手をつないで、少し歩きました。

「さて……これからどのようなお楽しみが待っていることやら?????」

実際のところ、私よりもベリーのほうがこの日常を楽しんでいるようにも思えました。

私はまた、ベリーの言われたとおりに動いていて、これでいいのか、疑問を感じながら、それでも、王子様の瞳がほどほどには輝いていたので、まあ、全く大外れではないと思いました。

不思議なのは、私が色々と命令すると、王子様は反抗することなく従ったことでした。なるほど、これでは、私の婚約相手としては不足かもしれませんが……あわよくば、この世界の統治者になってしまえば、それもまた面白いことだと思いました。


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