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僕の初恋の朝顔
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しかし、僕はどうしても憐れな犠牲者である鳴海の顔が見たかった。
あの日ほんの少しだけ写真越しで見た彼女に、なぜか会いたいと僕は思うようになっていた。
一年かけ秘密裏に調べ与一の居ない日を狙い僕は彼女に会いに行った。
何かできる訳ではないのに。
「ダメだ。行けるわけがない」
しかし、家の近くまで来て怖じ気づいてしまう。会って彼女に何を言う?
僕は自分の末路を受け入れたが、彼女は何も知らない。何か言ったとしてそれが何になる?
運命は決まっているというのに。
仕方なく彼女の家の近くの公園のブランコに座ると、どこかから泣き声が聞こえてきた。
「っう」
すでに空は暗くなりかけている。
声をかけるべきか悩む。ほぼ初対面の人間にそんな事をされたらこの子は困りはしないだろうか?
しかし、チラリの声の方に目線をやるとそこに居たのは。
逢いたくて、結局、勇気がなくて声をかけられなかった彼女がいた。
あの日、初めて写真を見た時以上の胸の高鳴りを感じた。
「どうしたの?こんな時間に。帰らなくて大丈夫?」
僕は思わず声をかけてしまっていた。こんなにも泣いているなんてきっと悲しいことがあったのだろう。
「お母っさんを、傷つ、けちゃって。私、いない方が、お母、さんは幸せになれるのに」
言いながらまた鳴海は涙を溢した。
僕は思わず頬を掻く。こんなにも人が泣くだけで狼狽えるなんて初めてだ。
その言葉だけで、どれだけ母親である真海に愛され、また彼女も同じように愛しているのかがわかる。
僕とは全く違う。
「ね、落ち着こう?」
僕はブランコから降りると、鳴海の肩に手をかけて誘導するようにベンチに座らせる。
「好きなだけ泣いていいよ」
僕は辛くて泣きたかった時、言われたかった言葉を彼女に投げ掛けた。
僕からしたら優しい環境で育てられた鳴海が羨ましくて仕方ない。憎さすら感じてしまうくらいに。その反面ますます惹かれていくのがわかる。
彼女は僕には持っていないものすべてを持っている。
「何をしたの?」
ところで鳴海はなぜこんなにも泣いているのだろうか?
何となくどうでもいい事のような気がした。たいしたことない理由で涙を見せられる彼女は幸せなのだろう。
「お母さんの手紙を読もうとしちゃって、怒られたの」
僕はその手紙の相手が誰なのかすぐにわかった。
村井と真海はずっと手紙のやり取りをしていたのか。
彼はきっと正義感だけで彼女を逃がした訳ではない気がする。与一と同じように愛していたのだろう。だからこそ、彼女が腹を痛めて産んだ鳴海を守りたいと思っていたのだろう。
自分の力では助けられないと悟り、一番頼りない僕に助けを求めてしまうくらいに。
なんて、苦い気持ちなのだろうか。
村井の気持ちを考えるとどれだけ無念だったのかわかる。
「そんな事をしたの?それは良くなかったかもね」
しかし、僕はそれを顔に出してはいけない。
取り繕うように彼女を優しく、咎めるような視線を向けると。怯えたように目をギュッとつぶった。
鳴海は僕や村井の想いなど知らずに、小さな悩みを話続ける。
「それでね。気がついたの、私はいない方がいいんだって」
鳴海の顔には絶望が浮かんでいて、僕はそれに苦笑いしそうになる。
そう遠くない未来に彼女は今以上の絶望を味わうというのに。なんて憐れなのだろう。
僕は顎に手を当てて考える素振りを見せる。
「なんで君がいない方がいいってなるの?そう言われたの?」
それなのに、僕は彼女を突き放すべきなのに、優しい言葉をかけようとしていた。
「言われてないけど。きっとそう」
「決めつけるのは良くないよ。嫌いなら、きっと君と一緒になんて居ないよ」
僕は彼女以上に何も知らない幸せな子供を演じながら、嘘と偽りまみれの綺麗事を紡ぐ。
「そうかな?」
「そうだよ。大好きだから一緒に居るんだよ。君見てると大切にされてるんだなって思えるくらい素直なんだもん」
だけど、これだけは事実だと思った。
母親である真海だけではなく、村井も彼女の事をとても大切に思っている。
もしも、与一の事がなければ三人はきっとなにも知らずに、幸せに生活していただろう。
できる事なら、彼女に何も知らずに幸せなままでいてほしい。
そのためにはお互いに出逢うべきではない。けれど、そうはいかない。
「そうかな?ところであなたは?」
突然、誰かと僕は聞かれて、慌ててなんて答えようかと言葉に詰まる。
とっさに目に入ったのは、夕方に咲く不思議な朝顔だった。
「別に誰でもいいでしょ?あ、ねぇ、ほら、あそこに朝顔があるよ。白くて綺麗」
僕は話を逸らしながら、それに指を差した。
「あれ、夕顔だよ」
鳴海は初めて得意気な笑顔を僕に見せた。まるで、日の光を浴び強い生命力で咲き誇る朝顔のようだ。
僕はそれに息を飲んだ。この感情はなんなのかようやく言葉で説明が出来る気がした。鳴海にあの日から恋に落ちていた。
「え、朝顔じゃないの?」
僕は頬が熱くなるのがわかりながらも、鳴海に聞き返す。
この想いを気取られてしまってはいけない。
「うふふ、朝顔は朝に咲くんだから」
「ふーん。あ、やっと笑った」
「え?」
「笑ってる顔の方が君は似合ってるよ」
僕は年上のお兄さんを装って鳴海に微笑みかける。
お互いの末路は決まっている。
しかし、それを変えられる事だってできるはずだ。願い事はひとつ鳴海の幸せだけだ。
「えっ、何それ?」
「うわっ、顔が真っ赤。君って素直だね」
彼女をからかいながら、せめて僕が想い出の一つになれたらいいのに。と、思う。
僕には不安がひとつだけあった。
それは、真海の事だ。与一は真海の事をすでに不要だと匂わすことを話していた。
それが、魚の骨のように喉につかえる。
鳴海は母親の事が大好きだ。だからこそ孤独にさせるために与一は奪うのではないだろうかと。
「何よ!」
鳴海は何も知らずにムスッと怒った顔をする。こんなにも無邪気な彼女は、近いうちにその表情すら誰にも見せなくなるのかもしれない。
せめて、大好きな母親との一時を大切に過ごしてほしい。
「素直だから、お母さんにちゃんと謝りなよ」
僕は心から鳴海にそう伝えた。
「うん」
「君はお母さん大好きなんだね。大切にするんだよ。ずっと一緒に居られるわけではないんだから」
きっと、真海は何らかの形で与一に殺されるだろう。
それを、僕には止められない。
鳴海を守るために。彼女の大切な人を僕は犠牲にする。
「うん。ちゃんと謝ってくる」
鳴海は素直にうなずいた。
自分でも驚くくらいの覚悟が決まっていた。
僕は与一に絶対に屈しない。
「鳴海!どこにいるの?」
慌てたような真海の声が公園に響く。
「あ、お母さん。私、行かないと!」
鳴海は慌てたように、ブランコから立ち上がる。
「ほら、君の事が心配だから探しに来たんだよ」
僕は鳴海の長く続かないであろう幸せに切ない気持ちになり、その背中を押した。
「うん。ありがとう」
「またね」
鳴海が手を振るので、僕も同じように振った。
「さようなら。もう、二度と会わないと思うけど」
彼女の幸せを願いながらそんな一言を残す。
鳴海は僕の大切な初恋の朝顔だ。
ふと顔を上げると、近くにいた真海と目が合う。
彼女は与一の面影が微かに残る僕の顔を見て目を見開いていた。
あの日ほんの少しだけ写真越しで見た彼女に、なぜか会いたいと僕は思うようになっていた。
一年かけ秘密裏に調べ与一の居ない日を狙い僕は彼女に会いに行った。
何かできる訳ではないのに。
「ダメだ。行けるわけがない」
しかし、家の近くまで来て怖じ気づいてしまう。会って彼女に何を言う?
僕は自分の末路を受け入れたが、彼女は何も知らない。何か言ったとしてそれが何になる?
運命は決まっているというのに。
仕方なく彼女の家の近くの公園のブランコに座ると、どこかから泣き声が聞こえてきた。
「っう」
すでに空は暗くなりかけている。
声をかけるべきか悩む。ほぼ初対面の人間にそんな事をされたらこの子は困りはしないだろうか?
しかし、チラリの声の方に目線をやるとそこに居たのは。
逢いたくて、結局、勇気がなくて声をかけられなかった彼女がいた。
あの日、初めて写真を見た時以上の胸の高鳴りを感じた。
「どうしたの?こんな時間に。帰らなくて大丈夫?」
僕は思わず声をかけてしまっていた。こんなにも泣いているなんてきっと悲しいことがあったのだろう。
「お母っさんを、傷つ、けちゃって。私、いない方が、お母、さんは幸せになれるのに」
言いながらまた鳴海は涙を溢した。
僕は思わず頬を掻く。こんなにも人が泣くだけで狼狽えるなんて初めてだ。
その言葉だけで、どれだけ母親である真海に愛され、また彼女も同じように愛しているのかがわかる。
僕とは全く違う。
「ね、落ち着こう?」
僕はブランコから降りると、鳴海の肩に手をかけて誘導するようにベンチに座らせる。
「好きなだけ泣いていいよ」
僕は辛くて泣きたかった時、言われたかった言葉を彼女に投げ掛けた。
僕からしたら優しい環境で育てられた鳴海が羨ましくて仕方ない。憎さすら感じてしまうくらいに。その反面ますます惹かれていくのがわかる。
彼女は僕には持っていないものすべてを持っている。
「何をしたの?」
ところで鳴海はなぜこんなにも泣いているのだろうか?
何となくどうでもいい事のような気がした。たいしたことない理由で涙を見せられる彼女は幸せなのだろう。
「お母さんの手紙を読もうとしちゃって、怒られたの」
僕はその手紙の相手が誰なのかすぐにわかった。
村井と真海はずっと手紙のやり取りをしていたのか。
彼はきっと正義感だけで彼女を逃がした訳ではない気がする。与一と同じように愛していたのだろう。だからこそ、彼女が腹を痛めて産んだ鳴海を守りたいと思っていたのだろう。
自分の力では助けられないと悟り、一番頼りない僕に助けを求めてしまうくらいに。
なんて、苦い気持ちなのだろうか。
村井の気持ちを考えるとどれだけ無念だったのかわかる。
「そんな事をしたの?それは良くなかったかもね」
しかし、僕はそれを顔に出してはいけない。
取り繕うように彼女を優しく、咎めるような視線を向けると。怯えたように目をギュッとつぶった。
鳴海は僕や村井の想いなど知らずに、小さな悩みを話続ける。
「それでね。気がついたの、私はいない方がいいんだって」
鳴海の顔には絶望が浮かんでいて、僕はそれに苦笑いしそうになる。
そう遠くない未来に彼女は今以上の絶望を味わうというのに。なんて憐れなのだろう。
僕は顎に手を当てて考える素振りを見せる。
「なんで君がいない方がいいってなるの?そう言われたの?」
それなのに、僕は彼女を突き放すべきなのに、優しい言葉をかけようとしていた。
「言われてないけど。きっとそう」
「決めつけるのは良くないよ。嫌いなら、きっと君と一緒になんて居ないよ」
僕は彼女以上に何も知らない幸せな子供を演じながら、嘘と偽りまみれの綺麗事を紡ぐ。
「そうかな?」
「そうだよ。大好きだから一緒に居るんだよ。君見てると大切にされてるんだなって思えるくらい素直なんだもん」
だけど、これだけは事実だと思った。
母親である真海だけではなく、村井も彼女の事をとても大切に思っている。
もしも、与一の事がなければ三人はきっとなにも知らずに、幸せに生活していただろう。
できる事なら、彼女に何も知らずに幸せなままでいてほしい。
そのためにはお互いに出逢うべきではない。けれど、そうはいかない。
「そうかな?ところであなたは?」
突然、誰かと僕は聞かれて、慌ててなんて答えようかと言葉に詰まる。
とっさに目に入ったのは、夕方に咲く不思議な朝顔だった。
「別に誰でもいいでしょ?あ、ねぇ、ほら、あそこに朝顔があるよ。白くて綺麗」
僕は話を逸らしながら、それに指を差した。
「あれ、夕顔だよ」
鳴海は初めて得意気な笑顔を僕に見せた。まるで、日の光を浴び強い生命力で咲き誇る朝顔のようだ。
僕はそれに息を飲んだ。この感情はなんなのかようやく言葉で説明が出来る気がした。鳴海にあの日から恋に落ちていた。
「え、朝顔じゃないの?」
僕は頬が熱くなるのがわかりながらも、鳴海に聞き返す。
この想いを気取られてしまってはいけない。
「うふふ、朝顔は朝に咲くんだから」
「ふーん。あ、やっと笑った」
「え?」
「笑ってる顔の方が君は似合ってるよ」
僕は年上のお兄さんを装って鳴海に微笑みかける。
お互いの末路は決まっている。
しかし、それを変えられる事だってできるはずだ。願い事はひとつ鳴海の幸せだけだ。
「えっ、何それ?」
「うわっ、顔が真っ赤。君って素直だね」
彼女をからかいながら、せめて僕が想い出の一つになれたらいいのに。と、思う。
僕には不安がひとつだけあった。
それは、真海の事だ。与一は真海の事をすでに不要だと匂わすことを話していた。
それが、魚の骨のように喉につかえる。
鳴海は母親の事が大好きだ。だからこそ孤独にさせるために与一は奪うのではないだろうかと。
「何よ!」
鳴海は何も知らずにムスッと怒った顔をする。こんなにも無邪気な彼女は、近いうちにその表情すら誰にも見せなくなるのかもしれない。
せめて、大好きな母親との一時を大切に過ごしてほしい。
「素直だから、お母さんにちゃんと謝りなよ」
僕は心から鳴海にそう伝えた。
「うん」
「君はお母さん大好きなんだね。大切にするんだよ。ずっと一緒に居られるわけではないんだから」
きっと、真海は何らかの形で与一に殺されるだろう。
それを、僕には止められない。
鳴海を守るために。彼女の大切な人を僕は犠牲にする。
「うん。ちゃんと謝ってくる」
鳴海は素直にうなずいた。
自分でも驚くくらいの覚悟が決まっていた。
僕は与一に絶対に屈しない。
「鳴海!どこにいるの?」
慌てたような真海の声が公園に響く。
「あ、お母さん。私、行かないと!」
鳴海は慌てたように、ブランコから立ち上がる。
「ほら、君の事が心配だから探しに来たんだよ」
僕は鳴海の長く続かないであろう幸せに切ない気持ちになり、その背中を押した。
「うん。ありがとう」
「またね」
鳴海が手を振るので、僕も同じように振った。
「さようなら。もう、二度と会わないと思うけど」
彼女の幸せを願いながらそんな一言を残す。
鳴海は僕の大切な初恋の朝顔だ。
ふと顔を上げると、近くにいた真海と目が合う。
彼女は与一の面影が微かに残る僕の顔を見て目を見開いていた。
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