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28.非日常 ※
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緑豊かな並木道を通り抜け、着いた場所は、こぢんまりとした隠れ家のようなホテル。ここがホテルと言われなければわからないような佇まいだ。
「さぁ、中へ。」
スマートにエスコートしてくれる彼の姿に緊張してしまう。
「ありがとう、ございます。」
「そんなに、緊張しないで。ここからは、ちょっぴり非日常を楽しもう。」
控えめなエントランスには、これでもかと生花がアレンジされていて、ここへ訪れる人を迎え入れる、おもてなしの心遣いを感じる。
茜と同い年くらいの男性が、部屋まで案内してくれる。茜は会釈すると、その男性は微笑んだ。
客室は、白を基調としていて深い赤色がアクセントになっている。2人で泊まるには少々広く、クラシカルな装飾品で統一されている。
「れお君…なんだか、ここのホテル凄いですね…。私、場違いな感じで…。」
「大丈夫。俺も一緒だから。ここのホテルは、割と新しくできたんだ。ここへ案内してくれたオーナーとは同い年なんだ。だから、プライベートでも仲良くさせてもらってる。茜さんは、パラスホテルって知ってる?」
パラスホテルとは、優れた歴史的建築物であり、最高のサービスを提供できると認められたホテルだけが与えられる称号。様々な基準と審査があり、そこを通り抜け、常に高いオリティを保たなければいけないらしい。ここのオーナーは、5年でパラスホテルにのしあがった、天才らしい。
「お若くても凄い方が経営されてるんですね…このホテルのオーナーがご案内してくれるとは…れお君はとんでもない…そして、普通の高級ホテルとは違うということがわかりました…。」
「肩の力を抜いて。ここには、2人だけの時間を楽しみにきてるんだ。」
茜の肩を抱き寄せて、れおの綺麗な顔が近づく。
「俺の事以外考えちゃダメ。」
唇が重なる。
れおの体温が茜にどんどん移っていくような感覚。
「ふっ……んっ…。」
キスだけで、緊張した身体と心がほぐされていく。唇が離れるのが、嫌でれおの首へ手を回し自分からキスをせがむように、何度も重ね合わせる。
「茜さん、スイッチ入ったね?良い顔。」
社長室での身体の火照りが再燃し、れおに触れて欲しくて堪らなくなる。
「れお君…もっとしたい…。」
「ん。茜さんがお望みなら、なんなりと。」
快楽は、麻薬のようなもので一度与えられた刺激以上の快感を得ようとする。
深い赤色のソファに刺激を求める身体を預けた。
れおは、ジャケットを脱ぎネクタイを緩める。
「茜さん、その顔…自然にやってるの?」
茜はその顔と言われても、れおから与えられる刺激に対して反応しているだけで、無自覚だった。
「言われてもわからな…っん…。」
さっきよりも熱のこもった深いキスをする、れおは余裕が無いように見えた。
「俺を煽ってるような熱っぽい視線だよ、茜さん。」
ワンピース越しに胸へ触れられ、背中がピクリと動く。
「んっ…。」
茜の足の間に、れおの長い足が入ってくる。ワンピースの裾が捲れ上がり、太ももが露わになった。
「白くて綺麗な肌。今朝着けた下着、ちゃんと見せて、ね?」
最も簡単にワンピースが茜の肌から離れて、ソファの背もたれに掛かった。
「あ…っ。」
胸元にれおの唇が触れ、指先で胸の先端を摘まれると身体がピクリと動く。足りない刺激に、もどかしくなる。
「れ、お君…、」
「ん?」
「いっぱい、触って欲し…。」
「ゆっくりさせてね。かなり、堪えてるから。」
「やだ、堪えたりしないでっ…。」
触れて欲しい胸の先端を甘噛みされたり、優しく吸い付いたりと、強弱さえもどかしい。
「茜さん、優しくしようとしてる俺の気持ちもわかって…。さっきも言ったけど、抱き潰されるよ?」
年下とは思えない程、蠱惑的な表情。その表情が妙に色っぽくて、目が離せない。
「れお君が、欲しい…です。」
「…まだ、だぁめ。ちゃんと慣らさないと、ね?辛くて苦しかったでしょ。忘れちゃった?昨日のこと。」
「さぁ、中へ。」
スマートにエスコートしてくれる彼の姿に緊張してしまう。
「ありがとう、ございます。」
「そんなに、緊張しないで。ここからは、ちょっぴり非日常を楽しもう。」
控えめなエントランスには、これでもかと生花がアレンジされていて、ここへ訪れる人を迎え入れる、おもてなしの心遣いを感じる。
茜と同い年くらいの男性が、部屋まで案内してくれる。茜は会釈すると、その男性は微笑んだ。
客室は、白を基調としていて深い赤色がアクセントになっている。2人で泊まるには少々広く、クラシカルな装飾品で統一されている。
「れお君…なんだか、ここのホテル凄いですね…。私、場違いな感じで…。」
「大丈夫。俺も一緒だから。ここのホテルは、割と新しくできたんだ。ここへ案内してくれたオーナーとは同い年なんだ。だから、プライベートでも仲良くさせてもらってる。茜さんは、パラスホテルって知ってる?」
パラスホテルとは、優れた歴史的建築物であり、最高のサービスを提供できると認められたホテルだけが与えられる称号。様々な基準と審査があり、そこを通り抜け、常に高いオリティを保たなければいけないらしい。ここのオーナーは、5年でパラスホテルにのしあがった、天才らしい。
「お若くても凄い方が経営されてるんですね…このホテルのオーナーがご案内してくれるとは…れお君はとんでもない…そして、普通の高級ホテルとは違うということがわかりました…。」
「肩の力を抜いて。ここには、2人だけの時間を楽しみにきてるんだ。」
茜の肩を抱き寄せて、れおの綺麗な顔が近づく。
「俺の事以外考えちゃダメ。」
唇が重なる。
れおの体温が茜にどんどん移っていくような感覚。
「ふっ……んっ…。」
キスだけで、緊張した身体と心がほぐされていく。唇が離れるのが、嫌でれおの首へ手を回し自分からキスをせがむように、何度も重ね合わせる。
「茜さん、スイッチ入ったね?良い顔。」
社長室での身体の火照りが再燃し、れおに触れて欲しくて堪らなくなる。
「れお君…もっとしたい…。」
「ん。茜さんがお望みなら、なんなりと。」
快楽は、麻薬のようなもので一度与えられた刺激以上の快感を得ようとする。
深い赤色のソファに刺激を求める身体を預けた。
れおは、ジャケットを脱ぎネクタイを緩める。
「茜さん、その顔…自然にやってるの?」
茜はその顔と言われても、れおから与えられる刺激に対して反応しているだけで、無自覚だった。
「言われてもわからな…っん…。」
さっきよりも熱のこもった深いキスをする、れおは余裕が無いように見えた。
「俺を煽ってるような熱っぽい視線だよ、茜さん。」
ワンピース越しに胸へ触れられ、背中がピクリと動く。
「んっ…。」
茜の足の間に、れおの長い足が入ってくる。ワンピースの裾が捲れ上がり、太ももが露わになった。
「白くて綺麗な肌。今朝着けた下着、ちゃんと見せて、ね?」
最も簡単にワンピースが茜の肌から離れて、ソファの背もたれに掛かった。
「あ…っ。」
胸元にれおの唇が触れ、指先で胸の先端を摘まれると身体がピクリと動く。足りない刺激に、もどかしくなる。
「れ、お君…、」
「ん?」
「いっぱい、触って欲し…。」
「ゆっくりさせてね。かなり、堪えてるから。」
「やだ、堪えたりしないでっ…。」
触れて欲しい胸の先端を甘噛みされたり、優しく吸い付いたりと、強弱さえもどかしい。
「茜さん、優しくしようとしてる俺の気持ちもわかって…。さっきも言ったけど、抱き潰されるよ?」
年下とは思えない程、蠱惑的な表情。その表情が妙に色っぽくて、目が離せない。
「れお君が、欲しい…です。」
「…まだ、だぁめ。ちゃんと慣らさないと、ね?辛くて苦しかったでしょ。忘れちゃった?昨日のこと。」
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