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17.研修3日目 その2 ※
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ものごしは柔らかいけれど、眼は笑っていない。立花もその場を立ち去る事しかできなかった。その場に残された茜は、今日一日中感じていた緊張感とは違うものを感じている。
——まずい。この雰囲気、確実にやらかした。何がいけなかったの…?失敗したっけ?
「茜さん。彼の前では、いつもそんなに無防備なの?」
「へ…?」
質問の意味がわからないでいると、香原は椅子に座り、ゆっくり茜を引き寄せた。誘導されるがままに、彼の太ももにまたがる様な格好で座らされる。
「あの…っ。椅子があるので、そちらに…。」
「ダメ。俺の上に座って。」
少し拗ねたように、茜の胸元にグリグリと顔を押し当ててくる。
「今日は、月に一度の各店舗を周る日だったんだけど、店内とスタッフから茜さんの香水の匂いがして、クラクラした。仕事中なのに、茜さんの事ばかり考えちゃって。」
そう言いながらスーツの裾から、茜の肌に沿って手を伸ばしてくる。
「っ…!!香原さん…!」
「仕事が手につかなかった。パリのそこら中でこの香りを見つけてしまう事になったら大変。やっぱりパリでは販売しない。」
子どもが言うワガママのようだ。
「そんなこと言わないで下さい…!」
「じゃあ、茜さんからキスして。」
ジッと茜を下から見上げる様に見つめている。
「ず、ズルい!そんな時に、年下スキル発動しないで下さいよ!!」
「じゃあ、年下じゃなければいいの?」
「そういう屁理屈じゃなくて…。」
「ほら、俺の香水と茜さんの香水が混ざって不思議な感じだね。…この間、俺がキスしなかった事、気にしてたでしょ…?」
茜の心を見透かすように、悪戯をしてくる。香水が混ざり合っている事と現在の格好が茜の思考を鈍らせる。
「気にしてません……。眼、閉じてて下さいね…恥ずかしいですから…。」
「ん、わかった。」
素直に眼を閉じている香原の顔は、とても綺麗だった。
ゆっくり唇を重ね、すぐ離した。恥ずかしさが込み上げてくる。
「こ、これでいいですか?!」
「……いいわけない。前にキスの仕方教えただろ?ちゃんとできるまで、ここでこの格好だよ?そのうち誰かスタッフ来ちゃうかもね。」
香原から甘く甘く香る香水のせいで変な気分にまでなる。
唇を重ね、薄く口を開く。刺激の少ないキスに痺れを切らしたのか、大きな掌で胸とお尻を撫で始めた。
「っつ…んっ。」
いやらしい気持ちにさせる手つき。
ねっとりと唇を重ね、相手の口腔内へ舌を入れると体温の高さを感じた。呼吸するたびに2人の香りが混ざり合い、クラクラしてくる。
「上手に出来たね。眼がトロトロ。きっとこっちの口もトロトロになってるんじゃない?」
熱と湿気のこもった下半身に指を滑らせ、触れて欲しかった部分へ簡単に辿り着く。
「あぁ…っ!」
「コラコラ。そんな声出したら、気づかれちゃうよ。声抑えて。」
唇を塞ぐような深い深いキス。与えられる快感にだらしなくなっていく。
「こんなに、濡らしたら帰り困っちゃうね。」
「んんん……っ。んく…っ、いっちゃ…。」
—コンコン!—
「社長すみません、本社からお電話です。そちらへ繋ぎましょうか?」
突然ドアの向こうから声をかけられ、心臓が一気にうるさくなる。
「急用かな?繋いでくれる?」
「承知しました。」
スタッフと話している最中も茜を攻め続けている。声を抑えるのに必死な茜に小さな声で話しかける。
「茜さん、電話中にイッたらお仕置きね。」
内線が回ってきて、受話器をとる。
茜の水音が電話口まで聞こえてしまうのではないかと思うくらいだ。
「ん…っふ……ぁ…っ。」
口を手で押さえても0にする事はできない。茜がイかないように弱い愛撫をしてくる。物足りなくて、イキたくて腰が動いてしまう。
「はい。香原。その件は明日で良いよ。今日は、もう直帰するから君も帰っていい。うん。そうだね。よろしく頼むよ。」
受話器を置くと、熱っぽい視線で茜を見つめる。
「もう、俺のスーツもぐしょぐしょだよ?ねぇ、イキたかった?言ってごらん。」
「んっんっ…!」
頭を縦に振ることしかできず、強い愛撫を望んでいるのに、途中でやめたり強くしたりするせいで、半泣き状態になっている。
「研修中に、店舗のスタッフルームで、俺にこんなふうにされて、たくさん濡らしてるのは、ダレ?イかせて欲しくてさっきから腰動いちゃってる茜さん、エロくて可愛いね。」
「おね…が…っ、んっ、イきたっ…っっ!!」
「ん。イかせてあげるよ。」
香原に跨った格好で、スーツを着たまま下着なんて意味がないくらい濡れている部分をかき混ぜられ、望んでいた強い刺激に全身にチカラが入る。
「あっ……んんっあ…っ!」
「声押し殺しながら…イク姿、エロすぎ…。俺らがいなくなった後、この部屋に入ったスタッフ、気がついちゃうかな?」
「い、意地悪です!」
——まずい。この雰囲気、確実にやらかした。何がいけなかったの…?失敗したっけ?
「茜さん。彼の前では、いつもそんなに無防備なの?」
「へ…?」
質問の意味がわからないでいると、香原は椅子に座り、ゆっくり茜を引き寄せた。誘導されるがままに、彼の太ももにまたがる様な格好で座らされる。
「あの…っ。椅子があるので、そちらに…。」
「ダメ。俺の上に座って。」
少し拗ねたように、茜の胸元にグリグリと顔を押し当ててくる。
「今日は、月に一度の各店舗を周る日だったんだけど、店内とスタッフから茜さんの香水の匂いがして、クラクラした。仕事中なのに、茜さんの事ばかり考えちゃって。」
そう言いながらスーツの裾から、茜の肌に沿って手を伸ばしてくる。
「っ…!!香原さん…!」
「仕事が手につかなかった。パリのそこら中でこの香りを見つけてしまう事になったら大変。やっぱりパリでは販売しない。」
子どもが言うワガママのようだ。
「そんなこと言わないで下さい…!」
「じゃあ、茜さんからキスして。」
ジッと茜を下から見上げる様に見つめている。
「ず、ズルい!そんな時に、年下スキル発動しないで下さいよ!!」
「じゃあ、年下じゃなければいいの?」
「そういう屁理屈じゃなくて…。」
「ほら、俺の香水と茜さんの香水が混ざって不思議な感じだね。…この間、俺がキスしなかった事、気にしてたでしょ…?」
茜の心を見透かすように、悪戯をしてくる。香水が混ざり合っている事と現在の格好が茜の思考を鈍らせる。
「気にしてません……。眼、閉じてて下さいね…恥ずかしいですから…。」
「ん、わかった。」
素直に眼を閉じている香原の顔は、とても綺麗だった。
ゆっくり唇を重ね、すぐ離した。恥ずかしさが込み上げてくる。
「こ、これでいいですか?!」
「……いいわけない。前にキスの仕方教えただろ?ちゃんとできるまで、ここでこの格好だよ?そのうち誰かスタッフ来ちゃうかもね。」
香原から甘く甘く香る香水のせいで変な気分にまでなる。
唇を重ね、薄く口を開く。刺激の少ないキスに痺れを切らしたのか、大きな掌で胸とお尻を撫で始めた。
「っつ…んっ。」
いやらしい気持ちにさせる手つき。
ねっとりと唇を重ね、相手の口腔内へ舌を入れると体温の高さを感じた。呼吸するたびに2人の香りが混ざり合い、クラクラしてくる。
「上手に出来たね。眼がトロトロ。きっとこっちの口もトロトロになってるんじゃない?」
熱と湿気のこもった下半身に指を滑らせ、触れて欲しかった部分へ簡単に辿り着く。
「あぁ…っ!」
「コラコラ。そんな声出したら、気づかれちゃうよ。声抑えて。」
唇を塞ぐような深い深いキス。与えられる快感にだらしなくなっていく。
「こんなに、濡らしたら帰り困っちゃうね。」
「んんん……っ。んく…っ、いっちゃ…。」
—コンコン!—
「社長すみません、本社からお電話です。そちらへ繋ぎましょうか?」
突然ドアの向こうから声をかけられ、心臓が一気にうるさくなる。
「急用かな?繋いでくれる?」
「承知しました。」
スタッフと話している最中も茜を攻め続けている。声を抑えるのに必死な茜に小さな声で話しかける。
「茜さん、電話中にイッたらお仕置きね。」
内線が回ってきて、受話器をとる。
茜の水音が電話口まで聞こえてしまうのではないかと思うくらいだ。
「ん…っふ……ぁ…っ。」
口を手で押さえても0にする事はできない。茜がイかないように弱い愛撫をしてくる。物足りなくて、イキたくて腰が動いてしまう。
「はい。香原。その件は明日で良いよ。今日は、もう直帰するから君も帰っていい。うん。そうだね。よろしく頼むよ。」
受話器を置くと、熱っぽい視線で茜を見つめる。
「もう、俺のスーツもぐしょぐしょだよ?ねぇ、イキたかった?言ってごらん。」
「んっんっ…!」
頭を縦に振ることしかできず、強い愛撫を望んでいるのに、途中でやめたり強くしたりするせいで、半泣き状態になっている。
「研修中に、店舗のスタッフルームで、俺にこんなふうにされて、たくさん濡らしてるのは、ダレ?イかせて欲しくてさっきから腰動いちゃってる茜さん、エロくて可愛いね。」
「おね…が…っ、んっ、イきたっ…っっ!!」
「ん。イかせてあげるよ。」
香原に跨った格好で、スーツを着たまま下着なんて意味がないくらい濡れている部分をかき混ぜられ、望んでいた強い刺激に全身にチカラが入る。
「あっ……んんっあ…っ!」
「声押し殺しながら…イク姿、エロすぎ…。俺らがいなくなった後、この部屋に入ったスタッフ、気がついちゃうかな?」
「い、意地悪です!」
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