愛らしい白魔導士と不器用な剣士のダンジョン探索♡
アズナは治癒魔法しかできないから剣士のエレンに頼らないとダンジョンに行けない。
ー01ー(試し読み)
「クエスト中なんだ。もっと離れやがれ!」
「無理です!だって怖いんですよ……!」
私は半泣きで訴えます。しかし、エレンは私の言葉を無視して突き進んでいきます。
「早く来いって!」
「待って下さいよー!」
私たちは今日も二人でダンジョン探索をしています。今は地下5階まで下りてきました。このフロアにはモンスターが出るので注意が必要です。
でも、私には回復役という大事な役目があります。なので戦闘では後ろで待機していることが多いのです。それでも、いざとなった時は私も魔法で戦います。一応、最低限の自衛くらいはできるつもりです。
そして、今、目の前にいるのはオークキング。強敵ですが、私とエレンなら倒せるはずです。
「援護します!頑張ってください!」
私は後方から支援魔法を発動することにしました。まず最初に使うのは身体能力強化の魔法です。これでエレンの動きが速くなります。次に防御力を上げる魔法を使いました。これは私の役割です。最後に攻撃力を強化する魔法を使います。これで準備完了です。後はエレンの攻撃を待つだけです。
「行くぜ!」
エレンが走り出しました。それに合わせて私は防御魔法の詠唱を始めます。相手は以前倒したゴブリンキングよりも強い相手です。慎重に戦いましょう。
エレンの剣が輝きを放ち始めました。剣技を発動させたようです。そのまま斬りかかりますが、避けられてしまいました。
「くそっ!ちょこまかと動きやがって……」
その後も何度か攻撃を当てることはできたのですが、なかなか致命傷を与えることができませんでした。このままではまずいかもしれません……。(どうしましょう……?)
その時でした。オークキングが大きな斧を振り回して攻撃をしてきたのです。エレンはそれを盾で受け止めましたが、衝撃で吹き飛ばされてしまいました。
「ぐっ……!アズナ大丈夫か!?」
「はい!なんとか大丈夫です!」
私はすぐにエレンの元へ駆け寄りました。幸いにも怪我はないようです。良かった……。ほっと胸を撫で下ろしていると、今度は私の方に向かってきました。どうやらターゲットを変更したようです。こうなったら戦うしかありませんね……。
あまりこの力は使いたくないのですが、エレンのピンチの時の為に温存してる切り札なんですからね。まあ、今回は仕方ありませんけど……。
私が覚悟を決めると、足元に魔法陣が現れました。それと同時に体が光に包まれていきます。次の瞬間、私の体は宙に浮いていました。これが私の持つ能力の一つ『飛行』です。空中に浮遊することができるんです。これを使えば敵の攻撃を避けることもできますし、一方的に攻撃することも可能になります。ただし、魔力を消費するので長時間の使用はできないんですけどね……。
ー01ー(試し読み)
「クエスト中なんだ。もっと離れやがれ!」
「無理です!だって怖いんですよ……!」
私は半泣きで訴えます。しかし、エレンは私の言葉を無視して突き進んでいきます。
「早く来いって!」
「待って下さいよー!」
私たちは今日も二人でダンジョン探索をしています。今は地下5階まで下りてきました。このフロアにはモンスターが出るので注意が必要です。
でも、私には回復役という大事な役目があります。なので戦闘では後ろで待機していることが多いのです。それでも、いざとなった時は私も魔法で戦います。一応、最低限の自衛くらいはできるつもりです。
そして、今、目の前にいるのはオークキング。強敵ですが、私とエレンなら倒せるはずです。
「援護します!頑張ってください!」
私は後方から支援魔法を発動することにしました。まず最初に使うのは身体能力強化の魔法です。これでエレンの動きが速くなります。次に防御力を上げる魔法を使いました。これは私の役割です。最後に攻撃力を強化する魔法を使います。これで準備完了です。後はエレンの攻撃を待つだけです。
「行くぜ!」
エレンが走り出しました。それに合わせて私は防御魔法の詠唱を始めます。相手は以前倒したゴブリンキングよりも強い相手です。慎重に戦いましょう。
エレンの剣が輝きを放ち始めました。剣技を発動させたようです。そのまま斬りかかりますが、避けられてしまいました。
「くそっ!ちょこまかと動きやがって……」
その後も何度か攻撃を当てることはできたのですが、なかなか致命傷を与えることができませんでした。このままではまずいかもしれません……。(どうしましょう……?)
その時でした。オークキングが大きな斧を振り回して攻撃をしてきたのです。エレンはそれを盾で受け止めましたが、衝撃で吹き飛ばされてしまいました。
「ぐっ……!アズナ大丈夫か!?」
「はい!なんとか大丈夫です!」
私はすぐにエレンの元へ駆け寄りました。幸いにも怪我はないようです。良かった……。ほっと胸を撫で下ろしていると、今度は私の方に向かってきました。どうやらターゲットを変更したようです。こうなったら戦うしかありませんね……。
あまりこの力は使いたくないのですが、エレンのピンチの時の為に温存してる切り札なんですからね。まあ、今回は仕方ありませんけど……。
私が覚悟を決めると、足元に魔法陣が現れました。それと同時に体が光に包まれていきます。次の瞬間、私の体は宙に浮いていました。これが私の持つ能力の一つ『飛行』です。空中に浮遊することができるんです。これを使えば敵の攻撃を避けることもできますし、一方的に攻撃することも可能になります。ただし、魔力を消費するので長時間の使用はできないんですけどね……。
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