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番外編
七嘉渡=アジュガ=琥珀
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「はじめまして。“志ノ田ユキ”です!」
自分よりも小さく、元気で明るい少年に、“七嘉渡琥珀”は一瞬で恋に落ちた。
お見合いと言う名目で、琥珀の兄とユキの姉が顔合わせをする日。七嘉渡家が贔屓にしている料亭に、両家族が集まった。
将来、政略結婚させられるとは言え、琥珀の兄とユキの姉は性格の相性が良かったようで、和やかな雰囲気だ。それを見てユキの両親と祖父、兄は安堵した。イマイチ何の集まりか解っていないユキも、姉が楽しそうなのが嬉しくてニコニコしている。
それにユキは琥珀の事をとても気に入り、もう一人の兄のように甘えていた。琥珀はその事に、表面上は面倒そうに振る舞うものの内心、悪い気はしていない。その証拠に彼は時々、優しい笑みを浮かべている。
「こんなにうちの愚息の事を気に入ってくれているなら、ユキ君は琥珀の許婚にしませんか?」
琥珀の表情を見て、彼の父親は幼い息子の恋心に気がつき、こんな提案をした。問いかけてはいるが、志ノ田家に拒否権はなく、けれども急な申し出に微妙な空気が流れる。
琥珀は目を見開き、思わず父親を睨みつける。
「それってこはくサンとケッコンするってコトですよね? オレはそれでもいいですよ!」
家族の微妙な空気に気づいているのか、いないのか。ユキは無邪気に手を上げ、迷いなく了承する。それから不安そうな顔をする家族にニコッと笑いかけた。
志ノ田家と別れて帰宅した後、琥珀は「どういうつもりですか?」と、父親に詰め寄った。
「お膳立てはしてやったんだ。後は自分で何とかしなさい。七嘉渡家の人間なら、欲しい物は絶対に手に入れろ。この意味、お前なら解るな?」
父親は表情一つ変えずに、淡々とそれだけ言って自室に入っていく。
琥珀は長い廊下の真ん中で、拳を握りしめ、「くそっ……」と呟く。父親が“ユキの心を必ず手に入れろ”と言っているのだと、琥珀はしっかり理解している。けれども、望まぬ結婚でも受け入れるしかないユキと、彼の家族に琥珀は罪悪感を抱き、そんな気にはなれない。
「ユキくんと七嘉渡くんは……いいなずけなんだってね?」
「うん。なんか、大きくなったらケッコンするんだって~」
何も理解していないユキの返答を聞いて、紅牙が傷ついている事に琥珀は即座に気がつく。だから琥珀は眉間にシワを寄せ、少し面倒そうな感じで、ユキへの想いとは真逆の言葉を吐いた。その上、他人事のように「お友だち同士で~」などと話すユキの言葉に胸を痛め、さらに強がって彼の手を離してしまう。
紅牙にユキを押しつけて先を歩き、自分以外とも楽しそうに話す声を聞きながら、また胸を痛める。
ユキの祖父が他界した際にも、琥珀は何もできなかった。紅牙に慰めれているユキの表情を見て、二人が両想いになった事を察し、ただただ情けない自分に対してため息をつく。
「なぁユキ、俺の“プレゼントネーム”を……よければ、お前がつけてくれないか?」
琥珀にはユキ以外に大切だと思える相手がおらず、それゆえ彼にダメ元でそう頼んだ。すると、ユキはすんなり了承し、“アジュガ”と言う名を琥珀に贈った。
アジュガの花言葉は『心休まる家庭』だと。順調みたいだなと、琥珀の父親はご機嫌だ。だが、琥珀はもう一つの花言葉である『強い友情』の方のつもりで、ユキは名前をつけたのだろうと考えた。そもそもユキが花言葉など、意識しているとは思えない。なんかカッコいいから程度に選んだと言われた方が、ユキらしいとすら思っている。
それでも紅牙に贈られた“ヘデラ”と言うプレゼントネームの花言葉に、琥珀は心を乱される。ヘデラの花言葉は『友情』と『信頼』……あとは『結婚』と『永遠の愛』と『死んでも離れない』などだ。例え、ユキが花言葉を知らなかったとしても、琥珀は自分に勝ち目などない気がしてしまう。
「オレは紅牙クンと琥珀サン、大好きな二人にプレゼントネームをつけてほしい」
まさか自分も紅牙と一緒に、ユキのプレゼントネームを贈る事になるとは夢にも思っていなかった琥珀は内心、戸惑う。正直、紅牙と二人で考えるのは少し気まずさもあった。それでもユキのためならと案を出し合い、その結果、意見が一致した“アングレカム”と言う名を贈った。
花言葉は『祈り』と『いつまでもあなたと一緒』だ。
月日が流れた分だけ、ユキの紅牙への想いが大きくなっていくのを、琥珀は感じとっていた。だから自分の恋心には蓋をして、友人としてユキを応援し続ける。
琥珀は二十歳、ユキが十八になる年には自分との婚約は破棄して、紅牙に告白するよう背中を押した。紅牙もユキの事を愛しているのは分かり切っていたため、絶対に成功すると確信して。それなのに紅牙はユキを振った。理由を問い詰めれば、今の自分ではユキを幸せにできないからだと、紅牙は答える。
――ユキは全てを捨ててでも、黒原と一緒になる決意をしていたのに……。コイツは下らない理由でユキを振って傷つけやがった。黒原にその気がないなら俺が……ユキを幸せにする。
琥珀はそう決意し、結婚式を済ませた夜に、ユキへ告白しようとした。しかし、傷心を誤魔化すように、誰よりも気合いを入れて式を盛り上げていたユキは帰宅すると、すぐに眠ってしまう。
「ユキ……」
一筋の涙を流して眠っているユキの頬に、琥珀は手を添えて顔を近づける。
式の時はユキを想って、キスするフリをした。けれども、悲しそうな表情で眠るユキを見て、“もういいだろう”と思い、彼の唇を奪うつもりだった。ところが、不意に「紅牙クン……」と、ユキが寝言を発した事で琥珀は結局、何もできずに布団をかけてから部屋を出た。
その後も、ユキが紅牙を想い続けているのが解っていたため、琥珀は自分の想いを伝える事はしなかった。その癖、ユキへの想いは募っていくばかりで……。
そんなある日。琥珀への誕生日プレゼントを買いに行く事を伏せられた状態で、紅牙と二人で出掛けると、ユキから報告を受けて焦った。何も起こらないと思いつつも不安になり、前日の夜にユキの寝室に入って、眠っている彼を見つめる。そして、無意識の内に、ユキの服をそっと捲り上げ、胸元にキスマークをつけてしまった。
紅牙と出掛けたユキが、夜になっても帰ってこない。電話をしても出ず、紅牙の家にも二人はおらず、琥珀は夜通しユキを探し回った。朝になっても手掛かりすら見つからず途方にくれるが、ユキの笑顔を思い出し、意を決して実家へと足を運ぶ。
琥珀は大嫌いな父親に頭を下げ、紅牙が最近、購入した洋館の住所を手に入れた。紅牙の別荘に近づくにつれ、琥珀の不安と焦りは大きくなる。
一睡もしていないのも相まって、琥珀は無我夢中で窓ガラスを割り、紅牙の別荘に侵入する。
「黒原! ユキをどこにやった!?」
叫び声を上げれば、全身に蔦が絡まっている怪物となった琥珀が姿を現す。その少し後に、上半身が噛み痕だらけのユキも、玄関ホールへとやってきた。
そこで琥珀は紅牙と罵り合い、彼にユキへの想いを暴露される。おまけに自棄になって開き直り、ユキにキスまでして、最後は彼にこっ酷く振られてしまう。
振るにしても、優しいユキがあんな酷い事を言う訳がない。自分を殺そうとしていた紅牙から琥珀を守るために、わざと傷つけるような言葉を選んで、嘘を吐いたのだと。琥珀は解っていた。それでもユキの、紅牙への想いだけは本心だと解っていたから……琥珀には身を引く選択肢しか残っていなかった。
「くそっ……」
琥珀は曇り空を見上げ、涙を流す。それを覆い隠すように、雨が降り始めた。
「ユキ……好きだ。ずっと……今も愛してる」
雨の中、琥珀はそう呟いた後、フラフラと帰路につく。
【END】
自分よりも小さく、元気で明るい少年に、“七嘉渡琥珀”は一瞬で恋に落ちた。
お見合いと言う名目で、琥珀の兄とユキの姉が顔合わせをする日。七嘉渡家が贔屓にしている料亭に、両家族が集まった。
将来、政略結婚させられるとは言え、琥珀の兄とユキの姉は性格の相性が良かったようで、和やかな雰囲気だ。それを見てユキの両親と祖父、兄は安堵した。イマイチ何の集まりか解っていないユキも、姉が楽しそうなのが嬉しくてニコニコしている。
それにユキは琥珀の事をとても気に入り、もう一人の兄のように甘えていた。琥珀はその事に、表面上は面倒そうに振る舞うものの内心、悪い気はしていない。その証拠に彼は時々、優しい笑みを浮かべている。
「こんなにうちの愚息の事を気に入ってくれているなら、ユキ君は琥珀の許婚にしませんか?」
琥珀の表情を見て、彼の父親は幼い息子の恋心に気がつき、こんな提案をした。問いかけてはいるが、志ノ田家に拒否権はなく、けれども急な申し出に微妙な空気が流れる。
琥珀は目を見開き、思わず父親を睨みつける。
「それってこはくサンとケッコンするってコトですよね? オレはそれでもいいですよ!」
家族の微妙な空気に気づいているのか、いないのか。ユキは無邪気に手を上げ、迷いなく了承する。それから不安そうな顔をする家族にニコッと笑いかけた。
志ノ田家と別れて帰宅した後、琥珀は「どういうつもりですか?」と、父親に詰め寄った。
「お膳立てはしてやったんだ。後は自分で何とかしなさい。七嘉渡家の人間なら、欲しい物は絶対に手に入れろ。この意味、お前なら解るな?」
父親は表情一つ変えずに、淡々とそれだけ言って自室に入っていく。
琥珀は長い廊下の真ん中で、拳を握りしめ、「くそっ……」と呟く。父親が“ユキの心を必ず手に入れろ”と言っているのだと、琥珀はしっかり理解している。けれども、望まぬ結婚でも受け入れるしかないユキと、彼の家族に琥珀は罪悪感を抱き、そんな気にはなれない。
「ユキくんと七嘉渡くんは……いいなずけなんだってね?」
「うん。なんか、大きくなったらケッコンするんだって~」
何も理解していないユキの返答を聞いて、紅牙が傷ついている事に琥珀は即座に気がつく。だから琥珀は眉間にシワを寄せ、少し面倒そうな感じで、ユキへの想いとは真逆の言葉を吐いた。その上、他人事のように「お友だち同士で~」などと話すユキの言葉に胸を痛め、さらに強がって彼の手を離してしまう。
紅牙にユキを押しつけて先を歩き、自分以外とも楽しそうに話す声を聞きながら、また胸を痛める。
ユキの祖父が他界した際にも、琥珀は何もできなかった。紅牙に慰めれているユキの表情を見て、二人が両想いになった事を察し、ただただ情けない自分に対してため息をつく。
「なぁユキ、俺の“プレゼントネーム”を……よければ、お前がつけてくれないか?」
琥珀にはユキ以外に大切だと思える相手がおらず、それゆえ彼にダメ元でそう頼んだ。すると、ユキはすんなり了承し、“アジュガ”と言う名を琥珀に贈った。
アジュガの花言葉は『心休まる家庭』だと。順調みたいだなと、琥珀の父親はご機嫌だ。だが、琥珀はもう一つの花言葉である『強い友情』の方のつもりで、ユキは名前をつけたのだろうと考えた。そもそもユキが花言葉など、意識しているとは思えない。なんかカッコいいから程度に選んだと言われた方が、ユキらしいとすら思っている。
それでも紅牙に贈られた“ヘデラ”と言うプレゼントネームの花言葉に、琥珀は心を乱される。ヘデラの花言葉は『友情』と『信頼』……あとは『結婚』と『永遠の愛』と『死んでも離れない』などだ。例え、ユキが花言葉を知らなかったとしても、琥珀は自分に勝ち目などない気がしてしまう。
「オレは紅牙クンと琥珀サン、大好きな二人にプレゼントネームをつけてほしい」
まさか自分も紅牙と一緒に、ユキのプレゼントネームを贈る事になるとは夢にも思っていなかった琥珀は内心、戸惑う。正直、紅牙と二人で考えるのは少し気まずさもあった。それでもユキのためならと案を出し合い、その結果、意見が一致した“アングレカム”と言う名を贈った。
花言葉は『祈り』と『いつまでもあなたと一緒』だ。
月日が流れた分だけ、ユキの紅牙への想いが大きくなっていくのを、琥珀は感じとっていた。だから自分の恋心には蓋をして、友人としてユキを応援し続ける。
琥珀は二十歳、ユキが十八になる年には自分との婚約は破棄して、紅牙に告白するよう背中を押した。紅牙もユキの事を愛しているのは分かり切っていたため、絶対に成功すると確信して。それなのに紅牙はユキを振った。理由を問い詰めれば、今の自分ではユキを幸せにできないからだと、紅牙は答える。
――ユキは全てを捨ててでも、黒原と一緒になる決意をしていたのに……。コイツは下らない理由でユキを振って傷つけやがった。黒原にその気がないなら俺が……ユキを幸せにする。
琥珀はそう決意し、結婚式を済ませた夜に、ユキへ告白しようとした。しかし、傷心を誤魔化すように、誰よりも気合いを入れて式を盛り上げていたユキは帰宅すると、すぐに眠ってしまう。
「ユキ……」
一筋の涙を流して眠っているユキの頬に、琥珀は手を添えて顔を近づける。
式の時はユキを想って、キスするフリをした。けれども、悲しそうな表情で眠るユキを見て、“もういいだろう”と思い、彼の唇を奪うつもりだった。ところが、不意に「紅牙クン……」と、ユキが寝言を発した事で琥珀は結局、何もできずに布団をかけてから部屋を出た。
その後も、ユキが紅牙を想い続けているのが解っていたため、琥珀は自分の想いを伝える事はしなかった。その癖、ユキへの想いは募っていくばかりで……。
そんなある日。琥珀への誕生日プレゼントを買いに行く事を伏せられた状態で、紅牙と二人で出掛けると、ユキから報告を受けて焦った。何も起こらないと思いつつも不安になり、前日の夜にユキの寝室に入って、眠っている彼を見つめる。そして、無意識の内に、ユキの服をそっと捲り上げ、胸元にキスマークをつけてしまった。
紅牙と出掛けたユキが、夜になっても帰ってこない。電話をしても出ず、紅牙の家にも二人はおらず、琥珀は夜通しユキを探し回った。朝になっても手掛かりすら見つからず途方にくれるが、ユキの笑顔を思い出し、意を決して実家へと足を運ぶ。
琥珀は大嫌いな父親に頭を下げ、紅牙が最近、購入した洋館の住所を手に入れた。紅牙の別荘に近づくにつれ、琥珀の不安と焦りは大きくなる。
一睡もしていないのも相まって、琥珀は無我夢中で窓ガラスを割り、紅牙の別荘に侵入する。
「黒原! ユキをどこにやった!?」
叫び声を上げれば、全身に蔦が絡まっている怪物となった琥珀が姿を現す。その少し後に、上半身が噛み痕だらけのユキも、玄関ホールへとやってきた。
そこで琥珀は紅牙と罵り合い、彼にユキへの想いを暴露される。おまけに自棄になって開き直り、ユキにキスまでして、最後は彼にこっ酷く振られてしまう。
振るにしても、優しいユキがあんな酷い事を言う訳がない。自分を殺そうとしていた紅牙から琥珀を守るために、わざと傷つけるような言葉を選んで、嘘を吐いたのだと。琥珀は解っていた。それでもユキの、紅牙への想いだけは本心だと解っていたから……琥珀には身を引く選択肢しか残っていなかった。
「くそっ……」
琥珀は曇り空を見上げ、涙を流す。それを覆い隠すように、雨が降り始めた。
「ユキ……好きだ。ずっと……今も愛してる」
雨の中、琥珀はそう呟いた後、フラフラと帰路につく。
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