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第二部 「優しいお正月」作戦編
40. 道をゆこうよ
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ドアベルが鳴る。「はあい」と応える。ドアを開けると柴田が立っている。
いつものルーティンを、数日空けて繰り返しただけなのに、柘植野の目からは大粒の涙がこぼれた。
「優さん、おかえりなさい」
「ただいま。文渡さんも、おかえりなさい。お疲れさま」
柴田は、少し躊躇ってから、柘植野の頭をよしよしと撫でた。
「ありがとう。どうぞ、上がって。寒かったでしょう」
「うん。富山はもっと寒かった?」
「そうだね。雪があるから」
2人は自然にタメ口に戻った。でも、2人の間の空気はまだ、ぴんと張り詰めていた。
「ねえ、優さん。お正月は僕の実家にいらっしゃい。両親と、そういう話をしてきたんだ」
「えっ」
「両親は、優さんが僕の恋人でも、隣人でも構わないと言ってる。でも、僕としては、恋人同士で帰りたいな」
柘植野は、柴田をクッションに座らせて、向かい合った。
「あなたに悲しい思いをさせて、ごめんなさい。あなたの家族のことばかり気にしているうちに、あなたの気持ちを見失っていました」
「ううん……。うちの妹が、ごめん」
「あなたは二度と、家族のことで謝らなくていいんだよ。ほかの誰に対しても。優さんとあの人は、別の人間なんだから」
「そうだけど……」
柴田はうつむいた。
「僕には、どうしてもあなたに言えないことがあった。その気持ちのせいで、あなたの家族ばかり見て、あなたを見失ってしまった」
「言えない、こと……?」
「優さん。僕との将来を考えてくれませんか」
柘植野は、ずっとずっと喉に引っかかっていた言葉を、ようやく押し出した。
恥ずかしくて、頬が焼けるように熱い。
でも、続きを言わなければ。
「あなたとずっと長く一緒にいて、いつかあなたの準備ができたら、結婚したいと思っています」
柘植野は、心臓をばくばくさせながら、柴田の顔をちらりと見た。
柴田も頬を真っ赤に染めていた。でも、複雑な表情をしていた。
「いや、ごめん、早すぎたよね。でも、僕はこう思ってたから、優さんの家族と仲よくしたいと思っちゃったっていう、言い訳なんだけど……」
柘植野は焦って言い募った。
「おれは……おれも、ペアリングをもらったとき、嬉しくて、将来のこととか、考えて、でも柘植野さんは大人だから、おれが浮かれて先走ったら恥ずかしいって、思ってて……」
「そうだったの……! 僕たち、すれ違ってたね。ごめんなさい」
柘植野は嬉しくて、思わず柴田の手に手を重ねた。
「ううん。おれが言えばよかったんだ。文渡さんは、いつもおれのことを『まっすぐ』だって褒めてくれるのに、こんなところで恥ずかしがってたから……」
「じゃあ、優さん。もう一度、僕の恋人になってくれませんか」
柘植野は、柴田の右手をそっと包み込んだ。
「……ごめんなさい。もう、おれは誰とも付き合わないって、決めたんだ」
「え……。どうして!?」
ふたたび柴田と心が通じ合ったと思ったら、突き放された。
柘植野は愕然として、声を上げた。
「おれ、文渡さんとうちの家族を接触させたくなかった。会わせろって言われてたけど、断ってた」
「そうだったんだ……! 僕を、守ってくれてたんだ……!」
「でも、おれの目の届かないところで、妹があんなことを……!!」
「優さんのせいじゃない!!」
柘植野は、ほとんど叫ぶように言った。
「おれのせいなんだ。おれにはあんな家族がくっついてるから、誰と付き合っても迷惑をかける。将来のことを考えれば考えるほど、結婚して顔合わせして、最悪になる未来が見える」
「逃げよう。優さん。逃げようよ」
柘植野は涙声で言ったが、柴田の耳には届かなかった。
「おれは文渡さんのご両親に会ったことないけど、こんな素敵な人を育ててくれた人たちだから、大好きに決まってる。しほりさんだって大好き」
柘植野の目から、涙がひと粒こぼれた。
「だからこそ、文渡さんの家族まで、おれの最悪な家族に巻き込みたくない……!!」
「優さん……!! 優さんが僕を守ってくれてたなんて、知らなかった。気づかなかった。僕はバカだ」
「文渡さんはバカじゃない。文渡さんが、おれに何度も言ってくれたことじゃん」
柴田はぼろぼろ泣きながら、ニカッと笑って見せた。
「もう笑わなくていいよ。泣いてよ。この先、悲しくて悔しくて泣くことがいくらでもあるよ。でも、僕たちは好き同士だから、そんな道でもふたりでゆこうよ」
「道を……」
「うん。ひとりだったら行かなくていい道だけど、ふたりだから、ゆこうよ。一緒に悲しんで、悔しがって、何度も泣いて、でも、ずっと一緒にいようよ」
柘植野は、自分の無力が悔しかった。
柴田が「柘植野を守らないと」と思っているからこそ、柘植野は柴田の隣にいられない。
柘植野に言えるのは、「一緒に泣こうよ」と、ただそれだけだった。
「ううん、おれはもう、誰とも付き合わない。そうすれば、誰も傷つけずに済むから」
柴田は首を振った。はらはらと涙が頬に散った。
「優しい優さん。僕はわざわざ富山まで行って、両親に『覚悟して』って言いに行ったんだよ」
「え?」
「僕の両親は、優さんの家族とぶつかる覚悟はできてるよ」
「え……!?」
「なんなら土下座するつもりで行ったけど、全然必要なかった。両親は、優さんに会うのを楽しみにしてる」
「そんな……! おれ……!」
「しほりにも連絡した。むしろ張り切ってたよ」
柴田はこくこくとうなずいた。その目には光が戻っていた。
「僕の家族は、覚悟ができてる。会いに来てくれますか?」
「……はい!! ありがとう……!!」
柴田は、柘植野に飛びついて、抱きしめた。ぎゅうっと覆いかぶさって、柘植野を包み込むようにした。
「おれ、文渡さんをこうやって隠してしまえたらいいのにって、思ったんだ」
「僕たちは隠れなくていい。ただそこにいればいい。邪魔が入ったら、一緒に泣けばいい。ただ、絶対に一緒にいればいい」
「うん、うん」
「優さん。もう一度、薬指に指輪をはめてくれますか?」
「はい! おれでよければ!」
「あなたがいいんだよ」
柘植野はほがらかに笑って、柴田の右手を取った。
「あのぅ……。左手、じゃ、ダメかな……」
「もちろんいいよ。ああ、愛しい優さん」
柘植野は柴田の頬にキスをして、急いで柴田の手を左に持ち替えた。
2人は、指輪が柴田の大きな手の薬指に収まるのを、どきどきしながら見守った。
「文渡さんのもつけ替えてあげる」
「ありがとう。照れるな」
左手の薬指にはまった指輪を見て、2人はますます照れて笑った。
「ねえ文渡さん。おれ、自分で自分の洗い物の面倒もみられない家族って、変だって気づいたんだ」
「!!」
柴田は、実家という呪縛を解く鍵を、また手に入れた。
柘植野は息を呑んで、次の言葉を待った。
「文渡さんが、気づかせてくれたんだ。おれが料理して文渡さんが洗うのを繰り返してきたから、おれはやっと気づいたんだ」
「うん、うん」
「実家に帰りたくないな。おればっかり働かされて、おれの居場所は冷たい台所にしかないんだ」
柘植野は黙って、柴田の手を包んだ。
柴田自身が、答えにたどり着いたのが分かった。柘植野が急かす必要はなかった。
「帰りたくないから、帰らなくていいかな」
「うん。帰らなくていいよ」
「ありがとう、文渡さん。前にもそう言ってくれたのに、おれ、素直に受け取れなかった」
「いいんだよ。少しずつでいいの」
柘植野は、少しだけ自由を手にした恋人がまぶしくて、愛しくて、身体を寄せて甘えた。
手を伸ばして、柴田の髪を撫でた。ツンツンとした感触が、ひたすらに愛しかった。
「ほんとにご実家にお邪魔していいのかな……?」
「うん。もう5人分のおせちを注文したって、さっき連絡が来たから」
「おせちを注文!!」
柴田は目を輝かせた。
「うん。だからおせちは作らなくていいよ。うちは毎年注文してるんだ。もちろん、何か作りたければ作っていいし」
「嬉しい……! お取り寄せのおせち、食べてみたかった……!」
はしゃぐ柴田がかわいくて、柘植野は思い切り頭を撫でた。
「ご両親に、おれがお礼を言ってるってお伝えして」
「うん。連絡しとくよ」
「ありがとう。文渡さん、ごめんなさいのちゅーしていい?」
「僕の方こそ『ごめんなさい』だよ。キスしよ。ちゅう……ちゅ……ちゅうぅ……」
「ごめんなさいのちゅー」というかわいい響きの割には、濃厚なキスが続いた。
いつものルーティンを、数日空けて繰り返しただけなのに、柘植野の目からは大粒の涙がこぼれた。
「優さん、おかえりなさい」
「ただいま。文渡さんも、おかえりなさい。お疲れさま」
柴田は、少し躊躇ってから、柘植野の頭をよしよしと撫でた。
「ありがとう。どうぞ、上がって。寒かったでしょう」
「うん。富山はもっと寒かった?」
「そうだね。雪があるから」
2人は自然にタメ口に戻った。でも、2人の間の空気はまだ、ぴんと張り詰めていた。
「ねえ、優さん。お正月は僕の実家にいらっしゃい。両親と、そういう話をしてきたんだ」
「えっ」
「両親は、優さんが僕の恋人でも、隣人でも構わないと言ってる。でも、僕としては、恋人同士で帰りたいな」
柘植野は、柴田をクッションに座らせて、向かい合った。
「あなたに悲しい思いをさせて、ごめんなさい。あなたの家族のことばかり気にしているうちに、あなたの気持ちを見失っていました」
「ううん……。うちの妹が、ごめん」
「あなたは二度と、家族のことで謝らなくていいんだよ。ほかの誰に対しても。優さんとあの人は、別の人間なんだから」
「そうだけど……」
柴田はうつむいた。
「僕には、どうしてもあなたに言えないことがあった。その気持ちのせいで、あなたの家族ばかり見て、あなたを見失ってしまった」
「言えない、こと……?」
「優さん。僕との将来を考えてくれませんか」
柘植野は、ずっとずっと喉に引っかかっていた言葉を、ようやく押し出した。
恥ずかしくて、頬が焼けるように熱い。
でも、続きを言わなければ。
「あなたとずっと長く一緒にいて、いつかあなたの準備ができたら、結婚したいと思っています」
柘植野は、心臓をばくばくさせながら、柴田の顔をちらりと見た。
柴田も頬を真っ赤に染めていた。でも、複雑な表情をしていた。
「いや、ごめん、早すぎたよね。でも、僕はこう思ってたから、優さんの家族と仲よくしたいと思っちゃったっていう、言い訳なんだけど……」
柘植野は焦って言い募った。
「おれは……おれも、ペアリングをもらったとき、嬉しくて、将来のこととか、考えて、でも柘植野さんは大人だから、おれが浮かれて先走ったら恥ずかしいって、思ってて……」
「そうだったの……! 僕たち、すれ違ってたね。ごめんなさい」
柘植野は嬉しくて、思わず柴田の手に手を重ねた。
「ううん。おれが言えばよかったんだ。文渡さんは、いつもおれのことを『まっすぐ』だって褒めてくれるのに、こんなところで恥ずかしがってたから……」
「じゃあ、優さん。もう一度、僕の恋人になってくれませんか」
柘植野は、柴田の右手をそっと包み込んだ。
「……ごめんなさい。もう、おれは誰とも付き合わないって、決めたんだ」
「え……。どうして!?」
ふたたび柴田と心が通じ合ったと思ったら、突き放された。
柘植野は愕然として、声を上げた。
「おれ、文渡さんとうちの家族を接触させたくなかった。会わせろって言われてたけど、断ってた」
「そうだったんだ……! 僕を、守ってくれてたんだ……!」
「でも、おれの目の届かないところで、妹があんなことを……!!」
「優さんのせいじゃない!!」
柘植野は、ほとんど叫ぶように言った。
「おれのせいなんだ。おれにはあんな家族がくっついてるから、誰と付き合っても迷惑をかける。将来のことを考えれば考えるほど、結婚して顔合わせして、最悪になる未来が見える」
「逃げよう。優さん。逃げようよ」
柘植野は涙声で言ったが、柴田の耳には届かなかった。
「おれは文渡さんのご両親に会ったことないけど、こんな素敵な人を育ててくれた人たちだから、大好きに決まってる。しほりさんだって大好き」
柘植野の目から、涙がひと粒こぼれた。
「だからこそ、文渡さんの家族まで、おれの最悪な家族に巻き込みたくない……!!」
「優さん……!! 優さんが僕を守ってくれてたなんて、知らなかった。気づかなかった。僕はバカだ」
「文渡さんはバカじゃない。文渡さんが、おれに何度も言ってくれたことじゃん」
柴田はぼろぼろ泣きながら、ニカッと笑って見せた。
「もう笑わなくていいよ。泣いてよ。この先、悲しくて悔しくて泣くことがいくらでもあるよ。でも、僕たちは好き同士だから、そんな道でもふたりでゆこうよ」
「道を……」
「うん。ひとりだったら行かなくていい道だけど、ふたりだから、ゆこうよ。一緒に悲しんで、悔しがって、何度も泣いて、でも、ずっと一緒にいようよ」
柘植野は、自分の無力が悔しかった。
柴田が「柘植野を守らないと」と思っているからこそ、柘植野は柴田の隣にいられない。
柘植野に言えるのは、「一緒に泣こうよ」と、ただそれだけだった。
「ううん、おれはもう、誰とも付き合わない。そうすれば、誰も傷つけずに済むから」
柴田は首を振った。はらはらと涙が頬に散った。
「優しい優さん。僕はわざわざ富山まで行って、両親に『覚悟して』って言いに行ったんだよ」
「え?」
「僕の両親は、優さんの家族とぶつかる覚悟はできてるよ」
「え……!?」
「なんなら土下座するつもりで行ったけど、全然必要なかった。両親は、優さんに会うのを楽しみにしてる」
「そんな……! おれ……!」
「しほりにも連絡した。むしろ張り切ってたよ」
柴田はこくこくとうなずいた。その目には光が戻っていた。
「僕の家族は、覚悟ができてる。会いに来てくれますか?」
「……はい!! ありがとう……!!」
柴田は、柘植野に飛びついて、抱きしめた。ぎゅうっと覆いかぶさって、柘植野を包み込むようにした。
「おれ、文渡さんをこうやって隠してしまえたらいいのにって、思ったんだ」
「僕たちは隠れなくていい。ただそこにいればいい。邪魔が入ったら、一緒に泣けばいい。ただ、絶対に一緒にいればいい」
「うん、うん」
「優さん。もう一度、薬指に指輪をはめてくれますか?」
「はい! おれでよければ!」
「あなたがいいんだよ」
柘植野はほがらかに笑って、柴田の右手を取った。
「あのぅ……。左手、じゃ、ダメかな……」
「もちろんいいよ。ああ、愛しい優さん」
柘植野は柴田の頬にキスをして、急いで柴田の手を左に持ち替えた。
2人は、指輪が柴田の大きな手の薬指に収まるのを、どきどきしながら見守った。
「文渡さんのもつけ替えてあげる」
「ありがとう。照れるな」
左手の薬指にはまった指輪を見て、2人はますます照れて笑った。
「ねえ文渡さん。おれ、自分で自分の洗い物の面倒もみられない家族って、変だって気づいたんだ」
「!!」
柴田は、実家という呪縛を解く鍵を、また手に入れた。
柘植野は息を呑んで、次の言葉を待った。
「文渡さんが、気づかせてくれたんだ。おれが料理して文渡さんが洗うのを繰り返してきたから、おれはやっと気づいたんだ」
「うん、うん」
「実家に帰りたくないな。おればっかり働かされて、おれの居場所は冷たい台所にしかないんだ」
柘植野は黙って、柴田の手を包んだ。
柴田自身が、答えにたどり着いたのが分かった。柘植野が急かす必要はなかった。
「帰りたくないから、帰らなくていいかな」
「うん。帰らなくていいよ」
「ありがとう、文渡さん。前にもそう言ってくれたのに、おれ、素直に受け取れなかった」
「いいんだよ。少しずつでいいの」
柘植野は、少しだけ自由を手にした恋人がまぶしくて、愛しくて、身体を寄せて甘えた。
手を伸ばして、柴田の髪を撫でた。ツンツンとした感触が、ひたすらに愛しかった。
「ほんとにご実家にお邪魔していいのかな……?」
「うん。もう5人分のおせちを注文したって、さっき連絡が来たから」
「おせちを注文!!」
柴田は目を輝かせた。
「うん。だからおせちは作らなくていいよ。うちは毎年注文してるんだ。もちろん、何か作りたければ作っていいし」
「嬉しい……! お取り寄せのおせち、食べてみたかった……!」
はしゃぐ柴田がかわいくて、柘植野は思い切り頭を撫でた。
「ご両親に、おれがお礼を言ってるってお伝えして」
「うん。連絡しとくよ」
「ありがとう。文渡さん、ごめんなさいのちゅーしていい?」
「僕の方こそ『ごめんなさい』だよ。キスしよ。ちゅう……ちゅ……ちゅうぅ……」
「ごめんなさいのちゅー」というかわいい響きの割には、濃厚なキスが続いた。
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