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第二部 「優しいお正月」作戦編
28. ノンアルコールのシンデレラ
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——優さんと別れたら、もう結芽さんは、僕のことを放っておいてくれるだろうか。
僕は何を考えているんだ!? 優さんとは別れない。優さんが卒業するまで一緒にいて、そこから考えても遅くない。そうでしょう?
ファミレスを出た柘植野は、同じことを頭の中でぐるぐる考えていた。
家に帰りたくなくて、目に留まった立ち飲みおでん屋の暖簾をくぐった。
おでんはそこそこに、清酒を何杯か飲んで、店を出た。
11月の風が、柘植野に吹きつけた。
自然と足が新宿2丁目に向いた。柘植野が数年前に行きつけにしていたスナックは、細い路地にある。
「あら。アヤちゃん。ずいぶん久しぶり」
「お久しぶりです」
ママはさすが客商売のプロで、数年前の常連の顔を覚えていた。
柘植野は、この界隈では「アヤ」という名前で通していた。「柘植野」という名字は目立ちすぎる。
「シケた顔してるわね。酔ってるし。片想い相手の結婚式?」
「違いますよ」
「じゃあなに? フラれたの?」
柘植野はカウンターに通され、直球で聞かれた。
「……これから、フる、かもっていう……」
「酒が入ってるときに別れ話なんて最低よ。せめて明日にしなさい」
しゃべりながら、ママは勝手にカクテルを作って柘植野の前に置いた。
「シンデレラ。ノンアルよ。飲んだらさっさと帰りなさい。0時はもうすぐよ」
「……ロマンチストですね」
「フン。高くつくわよ」
——あの子はシンデレラか!?
浅井の、絞り出すような声を思い出した。
柴田の両親が、キャリアのために息子の時間を奪い尽くしたと、浅井は声を震わせて語った。あのとき浅井は泣いていた。
優さんが、シンデレラみたいに悪い家に囚われていても、僕は王子様じゃない。
魔法みたいな筋書きで、優さんを攫っていくことはできない。
——無力だ。
1杯飲んで、柘植野がママにバーを放り出されると、外で男が待っていた。
「ねえ、話は聞いてた。おれと先に既成事実を作って、フる覚悟決めちゃおうよ」
「うるせえな」
柘植野は乱暴に断って、早足で立ち去った。
男は、体格がよくて、ハリのある筋肉を思わせる身体つきで、柘植野のタイプだった。
けれども、男には少しの興味も湧かなかった。
やっぱり僕は、優さんにしか、興味ないから。
帰りの電車でチャットアプリを確認したら、柴田からの不在着信が2件入っていた。
慌てて乗り換えの駅で降りて、柴田に折り返す。
「……もしもし? 優さん? 何かあったの?」
「ううん、文渡さんが帰ってこないから、ナンパ野郎に捕まったんだと思って、おれ……!」
柘植野の胸に、熱い想いが湧き上がった。柴田をただ愛しいと思う、純粋な気持ちだった。
「ごめんなさい、友人と話していて、遅くなりました。今、帰りの電車だから」
「帰ったらおれの家に来て」
「ん?」
「寂しかったの! 心配だったんだよ! ぎゅーしてくれなきゃ困るよ!」
まっすぐな言葉をぶつけられて、柘植野は涙ぐんだ。
僕は、この人がこんなに好きだ。
「もうすぐ帰るよ。待ってて」
「待ってるからね!」
柴田が通話を切った。
さっきまでは、本気で優さんとのお別れを考えていた。
でも、優さんの声を聞いただけで、何度でも切ないほどに優さんを好きになる。
柘植野は、自分の感情の上下に着いていけずに、くらくらとめまいを起こした。
ごめん、中道。僕は、この人が好きだ。
優さんは、いつか中道と同じ理由で、僕を憎むかもしれない。
だとしても、その瞬間までは一緒にいたいと思うんだ。
最寄駅で降りて、柴田の部屋のドアベルを鳴らす。バタバタと足音が聞こえて、玄関が開く。
柴田に手を引かれて、柘植野は玄関に引っ張り込まれた。
「おかえりなさい、文渡さん」
柴田の声は、マシュマロのようにやわらかく、あたたかく、甘かった。
柴田があまりにも優しいから、柘植野はぼろぼろと泣き出した。
中道に全否定されてからずっと、泣きたかった。柘植野はそのことに、ようやく気づいた。
「文渡さん!? やっぱりナンパ野郎がいたの!?」
「ううん、昔の友人と話したんだけど、喧嘩になっちゃって……」
「喧嘩!? どうして!?」
「高校を卒業してからずいぶん経ってるから、お互いの価値観がだいぶ変わってたんだ」
「そっか……。大人になると、変わっちゃうんだね。残念だったね」
柴田は大きな手で、柘植野の髪を優しく撫でた。
「優さんの価値観も、変わるよ。でも、僕と一緒にいられるかたちに変わってほしいな。わがままだけど」
「おれも、変わるのかな……?」
ピンときていない柴田の頭を引き寄せて、柘植野は頬にキスをした。
どうか、この人が自分で自分の呪いを解くそのときに、そばで支えていられますように。
脱皮をするのは、きっと痛みが伴うから。
「文渡さん、タバコのにおいがする。吸ったの?」
「あ、えーと、スナックに行ったんだよ……」
「スナック!? スナックって何かよく分からないけど、ナンパ多発ゾーンでは!? どうしてまっすぐ帰ってきてくれないの!!」
「……喧嘩のこと、ママに相談したかったんだよ」
柘植野はウソをついた。一瞬でも別れを考えたのは、柴田に言わなくていいことだ。
「ふーん……。まあ、おれ以外にも頼れる人がいるってことね」
「ふふ。僕は友人に恵まれているから、大丈夫だよ」
「……逆に嫉妬するんですけど」
柘植野は、柴田がもっと愛しくなって、髪をわしわし撫でた。
「これからは、もっと優さんに相談させてもらうよ」
「うん。おれを頼ってよ」
僕が優さんを一方的に助けるのではなく、優さんにも助けてもらえばいいんだろうか?
そうしたら、中道の言う「終わり」は来ないだろうか……?
「文渡さん。タバコを吸うところを見せて」
「ああ。前約束したね。忘れてた。うちに来て」
2人は柘植野の部屋に移動し、柘植野が掃き出し窓を開けた。
11月の夜の空気が、さあっと部屋に流れ込む。
柘植野はこの約束を、感慨深く思い出した。
柴田が二十歳になったら、タバコを吸ってみせると約束したのだった。
そのときは、ずいぶん遠い約束のつもりだった。
約束を果たす前に2人の関係が終わるんじゃないかと思って、寂しくなったのだった。
今、まだ柴田は柘植野の隣にいる。2人の距離はそのときよりずっと近く、恋人として。
中道の言う「終わり」の想像が、つかなくなった。
「ベランダで吸うけど、別におもしろいものじゃないよ」
2人ともサンダルを持ってきて、ベランダに出る。
「咥えて火を点けたら、煙を肺に入れて、吐き出す。やってみるけど、一回だけね」
そう言って柘植野はタバコに点火し、煙を吸い込んだ。
酔った頭にニコチンの刺激が届いて、ふわふわと気持ちよくなる。
「はい、見るのはもうおしまい。僕は吸っちゃうから、部屋に戻ってて」
「はーい。思ったほど、柘植野さんとタバコって似合わないね」
「言ったでしょう。僕は優男の部類だから似合わないって」
深夜のベランダで、2人は声を落として笑った。
柘植野は数分で吸い終わって、携帯灰皿でタバコを消し、部屋に戻った。
「文渡さん、ホットミルク作ったよ」
「……ありがとう!」
小さなところで気の利く、優しい恋人。柘植野は柴田に抱きついた。
「んー。文渡さん、やっと変なタバコのにおいじゃなくなった」
柴田は柘植野の髪をさらさらと撫で、首筋を嗅ぐ。
「あ、礼装でタバコ吸っちゃった~」
「文渡さん? もうタバコのにおい付けてこないでね? においが付いたら、ちゃんと上書きしてね? ああ、上書きするためにおれも吸おうかな」
「やめた方がいいよ」
「嫉妬してるんだよ、文渡さん。ホットミルク飲んだら、ベッドに行こうか。ハンガーどこ? シワになっちゃうからね……」
柴田はいつもよりゆったりと、落ち着いた声で話す。
柴田が「セックスする」と心に決めているときの話し方だ。
柘植野は、アルコールと、ニコチンと、セクシーな恋人にやられて、目を回した。
「さあ、文渡さん。飲んで。おれ、我慢してたんだから」
「……はあい」
僕は何を考えているんだ!? 優さんとは別れない。優さんが卒業するまで一緒にいて、そこから考えても遅くない。そうでしょう?
ファミレスを出た柘植野は、同じことを頭の中でぐるぐる考えていた。
家に帰りたくなくて、目に留まった立ち飲みおでん屋の暖簾をくぐった。
おでんはそこそこに、清酒を何杯か飲んで、店を出た。
11月の風が、柘植野に吹きつけた。
自然と足が新宿2丁目に向いた。柘植野が数年前に行きつけにしていたスナックは、細い路地にある。
「あら。アヤちゃん。ずいぶん久しぶり」
「お久しぶりです」
ママはさすが客商売のプロで、数年前の常連の顔を覚えていた。
柘植野は、この界隈では「アヤ」という名前で通していた。「柘植野」という名字は目立ちすぎる。
「シケた顔してるわね。酔ってるし。片想い相手の結婚式?」
「違いますよ」
「じゃあなに? フラれたの?」
柘植野はカウンターに通され、直球で聞かれた。
「……これから、フる、かもっていう……」
「酒が入ってるときに別れ話なんて最低よ。せめて明日にしなさい」
しゃべりながら、ママは勝手にカクテルを作って柘植野の前に置いた。
「シンデレラ。ノンアルよ。飲んだらさっさと帰りなさい。0時はもうすぐよ」
「……ロマンチストですね」
「フン。高くつくわよ」
——あの子はシンデレラか!?
浅井の、絞り出すような声を思い出した。
柴田の両親が、キャリアのために息子の時間を奪い尽くしたと、浅井は声を震わせて語った。あのとき浅井は泣いていた。
優さんが、シンデレラみたいに悪い家に囚われていても、僕は王子様じゃない。
魔法みたいな筋書きで、優さんを攫っていくことはできない。
——無力だ。
1杯飲んで、柘植野がママにバーを放り出されると、外で男が待っていた。
「ねえ、話は聞いてた。おれと先に既成事実を作って、フる覚悟決めちゃおうよ」
「うるせえな」
柘植野は乱暴に断って、早足で立ち去った。
男は、体格がよくて、ハリのある筋肉を思わせる身体つきで、柘植野のタイプだった。
けれども、男には少しの興味も湧かなかった。
やっぱり僕は、優さんにしか、興味ないから。
帰りの電車でチャットアプリを確認したら、柴田からの不在着信が2件入っていた。
慌てて乗り換えの駅で降りて、柴田に折り返す。
「……もしもし? 優さん? 何かあったの?」
「ううん、文渡さんが帰ってこないから、ナンパ野郎に捕まったんだと思って、おれ……!」
柘植野の胸に、熱い想いが湧き上がった。柴田をただ愛しいと思う、純粋な気持ちだった。
「ごめんなさい、友人と話していて、遅くなりました。今、帰りの電車だから」
「帰ったらおれの家に来て」
「ん?」
「寂しかったの! 心配だったんだよ! ぎゅーしてくれなきゃ困るよ!」
まっすぐな言葉をぶつけられて、柘植野は涙ぐんだ。
僕は、この人がこんなに好きだ。
「もうすぐ帰るよ。待ってて」
「待ってるからね!」
柴田が通話を切った。
さっきまでは、本気で優さんとのお別れを考えていた。
でも、優さんの声を聞いただけで、何度でも切ないほどに優さんを好きになる。
柘植野は、自分の感情の上下に着いていけずに、くらくらとめまいを起こした。
ごめん、中道。僕は、この人が好きだ。
優さんは、いつか中道と同じ理由で、僕を憎むかもしれない。
だとしても、その瞬間までは一緒にいたいと思うんだ。
最寄駅で降りて、柴田の部屋のドアベルを鳴らす。バタバタと足音が聞こえて、玄関が開く。
柴田に手を引かれて、柘植野は玄関に引っ張り込まれた。
「おかえりなさい、文渡さん」
柴田の声は、マシュマロのようにやわらかく、あたたかく、甘かった。
柴田があまりにも優しいから、柘植野はぼろぼろと泣き出した。
中道に全否定されてからずっと、泣きたかった。柘植野はそのことに、ようやく気づいた。
「文渡さん!? やっぱりナンパ野郎がいたの!?」
「ううん、昔の友人と話したんだけど、喧嘩になっちゃって……」
「喧嘩!? どうして!?」
「高校を卒業してからずいぶん経ってるから、お互いの価値観がだいぶ変わってたんだ」
「そっか……。大人になると、変わっちゃうんだね。残念だったね」
柴田は大きな手で、柘植野の髪を優しく撫でた。
「優さんの価値観も、変わるよ。でも、僕と一緒にいられるかたちに変わってほしいな。わがままだけど」
「おれも、変わるのかな……?」
ピンときていない柴田の頭を引き寄せて、柘植野は頬にキスをした。
どうか、この人が自分で自分の呪いを解くそのときに、そばで支えていられますように。
脱皮をするのは、きっと痛みが伴うから。
「文渡さん、タバコのにおいがする。吸ったの?」
「あ、えーと、スナックに行ったんだよ……」
「スナック!? スナックって何かよく分からないけど、ナンパ多発ゾーンでは!? どうしてまっすぐ帰ってきてくれないの!!」
「……喧嘩のこと、ママに相談したかったんだよ」
柘植野はウソをついた。一瞬でも別れを考えたのは、柴田に言わなくていいことだ。
「ふーん……。まあ、おれ以外にも頼れる人がいるってことね」
「ふふ。僕は友人に恵まれているから、大丈夫だよ」
「……逆に嫉妬するんですけど」
柘植野は、柴田がもっと愛しくなって、髪をわしわし撫でた。
「これからは、もっと優さんに相談させてもらうよ」
「うん。おれを頼ってよ」
僕が優さんを一方的に助けるのではなく、優さんにも助けてもらえばいいんだろうか?
そうしたら、中道の言う「終わり」は来ないだろうか……?
「文渡さん。タバコを吸うところを見せて」
「ああ。前約束したね。忘れてた。うちに来て」
2人は柘植野の部屋に移動し、柘植野が掃き出し窓を開けた。
11月の夜の空気が、さあっと部屋に流れ込む。
柘植野はこの約束を、感慨深く思い出した。
柴田が二十歳になったら、タバコを吸ってみせると約束したのだった。
そのときは、ずいぶん遠い約束のつもりだった。
約束を果たす前に2人の関係が終わるんじゃないかと思って、寂しくなったのだった。
今、まだ柴田は柘植野の隣にいる。2人の距離はそのときよりずっと近く、恋人として。
中道の言う「終わり」の想像が、つかなくなった。
「ベランダで吸うけど、別におもしろいものじゃないよ」
2人ともサンダルを持ってきて、ベランダに出る。
「咥えて火を点けたら、煙を肺に入れて、吐き出す。やってみるけど、一回だけね」
そう言って柘植野はタバコに点火し、煙を吸い込んだ。
酔った頭にニコチンの刺激が届いて、ふわふわと気持ちよくなる。
「はい、見るのはもうおしまい。僕は吸っちゃうから、部屋に戻ってて」
「はーい。思ったほど、柘植野さんとタバコって似合わないね」
「言ったでしょう。僕は優男の部類だから似合わないって」
深夜のベランダで、2人は声を落として笑った。
柘植野は数分で吸い終わって、携帯灰皿でタバコを消し、部屋に戻った。
「文渡さん、ホットミルク作ったよ」
「……ありがとう!」
小さなところで気の利く、優しい恋人。柘植野は柴田に抱きついた。
「んー。文渡さん、やっと変なタバコのにおいじゃなくなった」
柴田は柘植野の髪をさらさらと撫で、首筋を嗅ぐ。
「あ、礼装でタバコ吸っちゃった~」
「文渡さん? もうタバコのにおい付けてこないでね? においが付いたら、ちゃんと上書きしてね? ああ、上書きするためにおれも吸おうかな」
「やめた方がいいよ」
「嫉妬してるんだよ、文渡さん。ホットミルク飲んだら、ベッドに行こうか。ハンガーどこ? シワになっちゃうからね……」
柴田はいつもよりゆったりと、落ち着いた声で話す。
柴田が「セックスする」と心に決めているときの話し方だ。
柘植野は、アルコールと、ニコチンと、セクシーな恋人にやられて、目を回した。
「さあ、文渡さん。飲んで。おれ、我慢してたんだから」
「……はあい」
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