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第二部 「優しいお正月」作戦編
25. お母さんなら分かってくれる
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「マ・ジ・で、ありえない!! 『お誕生日おめでとう』って送っただけだよ!? なのに返信もなし!?」
結芽は朝の教室で、高田絵莉と駒野鈴音の前で声を荒げた。
「最低……。『おめでとう』に返事すらできないなんて、人として終わってる……!!」
「ん~。むしろまともじゃないの?
「は??」
鈴音がのんびりと言い、結芽は強い口調で聞き返した。
「女子高生のチャットに返信してくるアラサー男って、逆にキモくなぁい?」
「確かに。まともな大人ってことだよ」
絵莉は同意しながら、「私に返信がなかったのもそういうことか」と先日のことが腑に落ちて、モヤモヤが晴れた。
「うぐ……。なるほど……。でも……!!」
「でも、なんなの~? なんでそこまで柘植野さんに執着するかなぁ」
「そうだよ! そもそもお兄さんの彼氏なんだよ!? 近づこうとするのがおかしいよ!」
「『おかしい』って、なに!?」
結芽はさらに声を荒げたので、クラスは一瞬静まり返った。
「兄があんな知的なイケメンと付き合ってるのが『おかしい』の!! そんなの、私じゃなきゃおかしい!! 私は常にきょうだいで一番なんだから!!」
「まぁまぁ、落ち着きなよ」
鈴音が落ち着いて結芽をなだめるかたわらで、絵莉は結芽が恐ろしくなってきた。
この友人からは、もう離れた方がいいかもしれない。
絵莉は高校時代の優を知っている。優は絵莉たちと同じ高校に通っていたから。
優は3年生で、絵莉たちは1年生だった。
高校では、優はいつもバタバタと急いでいた。
部活には入っていないらしいのに、何がそんなに忙しいのか分からなかった。
学年が違ったから、絵莉と優に接点はなかった。
ただ、友達が多く、人がいいことで有名で、笑顔が明るい先輩という印象だった。
成績もいいらしく、素敵な人だと思っていた。
結芽も、柘植野に出会う前は、笑顔の明るい自慢の友人だった。
でも、絵莉は優に好感を持っていたからこそ、優を踏みつけにするような結芽の言動が嫌になった。吐き気を感じるほどだ。
「予習してくる」
絵莉は結芽と鈴音から離れて、自分の席でノートを開いた。
「うちのきょうだいは、私が一番だって決まってるの!」
まだ聞こえてくる結芽の声がうるさくて、絵莉は頭を振って追い払おうとした。
なんだよそれ。優さんに謝れよ。土下座して謝れよ。
今まで感じたことのないような怒りと苦しさで、絵莉は泣きそうになった。
何も聞きたくなくて、教室を出た。
◇◇◇
結芽は何日も母の顔を見ていない。
0時まで起きていても、両親は帰ってこない日の方が多い。
お母さんなら、私が正しいって言ってくれるのに。
柘植野の無反応はおかしいと怒っているのに、絵莉も鈴音も冷たい。
きょうだいで私が一番じゃなきゃいけないって、なんで分かってくれないんだろう?
でも、お母さんなら分かってくれる。
結芽は寂しくなって、母とのチャット画面を開いた。
『お仕事お疲れさま。優が付き合ってる人、おかしいよ。東京に行った日の写真を送っても既読無視だし、「お誕生日おめでとう」って送っても無視なんだよ? お祝いに「ありがとう」のひと言も返せない大人ってヤバくない?』
母には「通知を増やさないで」と言われているので、長文を送った。
0時近くなって、返信が届いた。
『優と付き合ってる時点でロクな男じゃないでしょ。そんな男に接触して、あなたは何がしたいの? そんなヒマがあったら勉強しなさい。まだB判定なんでしょ?』
久しぶりに母と会話したと思ったら、ひどく冷たかった。
結芽は予想外の言葉に、涙をにじませた。
『私はきょうだいで一番になりたいの! お母さんが一番になれって言ったじゃん! だから優が持ってるものが欲しいと思ったら奪わなきゃ! そうでしょ?』
こう言えばお母さんは分かってくれる。
——結芽。あなたは、きょうだいの中で唯一頼りにできる子。優は長男なのにアテにならないし、佑もあの調子だし。結芽、あなたが一番になるんだよ。
お母さんが、こう言ってくれたんだ。だから、一番でいなきゃ。
きょうだいの中で、私が常に、一番いいものを持っていなきゃいけない。
お母さんが「あなたが一番」って言ったんだから、お母さんなら分かってくれる。
『結芽。あなたが一番だからこそ、くだらない男を欲しがるのはやめなさい。そんな男に関わって、何時間をムダにしたの? そんなヒマがあったら勉強しなさい。もうこの話で連絡してこないで。おやすみ』
結芽は呆然と、母のメッセージを見つめた。
涙がスマホの液晶にぼたぼたと落ちた。
お母さん、分かってくれなかった。
「くだらない男でも、欲しいんだからしょうがなくない? 優が許せないから、奪ってよくない?」
もう母に反論はできない。結芽は1人で、母に言いたかった言葉をつぶやいて、泣いた。
「うぐ……うぅ……なんで……お母さん……」
母の言葉を信じてきた。
優はバカでドジだから、私が一番で当たり前。
そう思えたのは、小学校までだった。
中学校に上がると、テストのたびに、2年前の優の成績と比較された。
そこで結芽はショックを受けた。優の方が飲み込みがよく、成績で負けていたのだ。
でも、優がくだらない家事で手一杯のうちに、追いついてやる……!
優が無難に入学した高校に、結芽はギリギリで滑り込んだ。そこからはひたすら勉強した。
結芽は理数系が得意だったから、理系に進んだ。技術者の父はとても喜んだ。
弟の佑は私より頭が悪いから、きょうだいの中で理系に進めるのは、きっと私だけ。
結芽はようやく一番になれたと、ほっとした。
「勉強……勉強しなきゃ……」
期末テストは1ヶ月後だ。目標を立てて、淡々とこなさないと。
柘植野さんに構ってる場合じゃない。
くだらない男に構って成績を落としたら、お母さんにひどく叱られる。口をきいてもらえなくなる。
……でも、寂しいよ……。
結芽はSNSのアプリを開いて、柘植野の投稿にリプライを送った。
今は0時過ぎだから、返信が来るのは明日の9時過ぎだろう。
結芽は自然に、柘植野の生活リズムを把握していた。
ため息をついて、スマホを置いたとき、SNSの通知が鳴った。柘植野からの返信だった。
「起きてたんだ……」
結芽はまた、大粒の涙をこぼした。
寂しい夜に、あたたかいプレゼントをもらった心地だった。
「……やっぱり欲しいよ、柘植野さん」
名前を口にすると、心臓がギュッと切なくなる。
「会いたい……」
柘植野さんが恋しい。
一回しか会ったことのない人なのに、会いたくてたまらない。
鈴音が言う通り、返信してこないのは、女子高生とチャットしない、常識のある大人だからだ。
私を避けてるのは、略奪しようとしてるのがバレてるからじゃない?
ということは、逆に考えると、略奪が成功すれば、その先は私を裏切らず、すっごく大切にしてくれるってことじゃない?
「……やっぱり欲しいな。優のくせに、ずるいもん」
結芽は朝の教室で、高田絵莉と駒野鈴音の前で声を荒げた。
「最低……。『おめでとう』に返事すらできないなんて、人として終わってる……!!」
「ん~。むしろまともじゃないの?
「は??」
鈴音がのんびりと言い、結芽は強い口調で聞き返した。
「女子高生のチャットに返信してくるアラサー男って、逆にキモくなぁい?」
「確かに。まともな大人ってことだよ」
絵莉は同意しながら、「私に返信がなかったのもそういうことか」と先日のことが腑に落ちて、モヤモヤが晴れた。
「うぐ……。なるほど……。でも……!!」
「でも、なんなの~? なんでそこまで柘植野さんに執着するかなぁ」
「そうだよ! そもそもお兄さんの彼氏なんだよ!? 近づこうとするのがおかしいよ!」
「『おかしい』って、なに!?」
結芽はさらに声を荒げたので、クラスは一瞬静まり返った。
「兄があんな知的なイケメンと付き合ってるのが『おかしい』の!! そんなの、私じゃなきゃおかしい!! 私は常にきょうだいで一番なんだから!!」
「まぁまぁ、落ち着きなよ」
鈴音が落ち着いて結芽をなだめるかたわらで、絵莉は結芽が恐ろしくなってきた。
この友人からは、もう離れた方がいいかもしれない。
絵莉は高校時代の優を知っている。優は絵莉たちと同じ高校に通っていたから。
優は3年生で、絵莉たちは1年生だった。
高校では、優はいつもバタバタと急いでいた。
部活には入っていないらしいのに、何がそんなに忙しいのか分からなかった。
学年が違ったから、絵莉と優に接点はなかった。
ただ、友達が多く、人がいいことで有名で、笑顔が明るい先輩という印象だった。
成績もいいらしく、素敵な人だと思っていた。
結芽も、柘植野に出会う前は、笑顔の明るい自慢の友人だった。
でも、絵莉は優に好感を持っていたからこそ、優を踏みつけにするような結芽の言動が嫌になった。吐き気を感じるほどだ。
「予習してくる」
絵莉は結芽と鈴音から離れて、自分の席でノートを開いた。
「うちのきょうだいは、私が一番だって決まってるの!」
まだ聞こえてくる結芽の声がうるさくて、絵莉は頭を振って追い払おうとした。
なんだよそれ。優さんに謝れよ。土下座して謝れよ。
今まで感じたことのないような怒りと苦しさで、絵莉は泣きそうになった。
何も聞きたくなくて、教室を出た。
◇◇◇
結芽は何日も母の顔を見ていない。
0時まで起きていても、両親は帰ってこない日の方が多い。
お母さんなら、私が正しいって言ってくれるのに。
柘植野の無反応はおかしいと怒っているのに、絵莉も鈴音も冷たい。
きょうだいで私が一番じゃなきゃいけないって、なんで分かってくれないんだろう?
でも、お母さんなら分かってくれる。
結芽は寂しくなって、母とのチャット画面を開いた。
『お仕事お疲れさま。優が付き合ってる人、おかしいよ。東京に行った日の写真を送っても既読無視だし、「お誕生日おめでとう」って送っても無視なんだよ? お祝いに「ありがとう」のひと言も返せない大人ってヤバくない?』
母には「通知を増やさないで」と言われているので、長文を送った。
0時近くなって、返信が届いた。
『優と付き合ってる時点でロクな男じゃないでしょ。そんな男に接触して、あなたは何がしたいの? そんなヒマがあったら勉強しなさい。まだB判定なんでしょ?』
久しぶりに母と会話したと思ったら、ひどく冷たかった。
結芽は予想外の言葉に、涙をにじませた。
『私はきょうだいで一番になりたいの! お母さんが一番になれって言ったじゃん! だから優が持ってるものが欲しいと思ったら奪わなきゃ! そうでしょ?』
こう言えばお母さんは分かってくれる。
——結芽。あなたは、きょうだいの中で唯一頼りにできる子。優は長男なのにアテにならないし、佑もあの調子だし。結芽、あなたが一番になるんだよ。
お母さんが、こう言ってくれたんだ。だから、一番でいなきゃ。
きょうだいの中で、私が常に、一番いいものを持っていなきゃいけない。
お母さんが「あなたが一番」って言ったんだから、お母さんなら分かってくれる。
『結芽。あなたが一番だからこそ、くだらない男を欲しがるのはやめなさい。そんな男に関わって、何時間をムダにしたの? そんなヒマがあったら勉強しなさい。もうこの話で連絡してこないで。おやすみ』
結芽は呆然と、母のメッセージを見つめた。
涙がスマホの液晶にぼたぼたと落ちた。
お母さん、分かってくれなかった。
「くだらない男でも、欲しいんだからしょうがなくない? 優が許せないから、奪ってよくない?」
もう母に反論はできない。結芽は1人で、母に言いたかった言葉をつぶやいて、泣いた。
「うぐ……うぅ……なんで……お母さん……」
母の言葉を信じてきた。
優はバカでドジだから、私が一番で当たり前。
そう思えたのは、小学校までだった。
中学校に上がると、テストのたびに、2年前の優の成績と比較された。
そこで結芽はショックを受けた。優の方が飲み込みがよく、成績で負けていたのだ。
でも、優がくだらない家事で手一杯のうちに、追いついてやる……!
優が無難に入学した高校に、結芽はギリギリで滑り込んだ。そこからはひたすら勉強した。
結芽は理数系が得意だったから、理系に進んだ。技術者の父はとても喜んだ。
弟の佑は私より頭が悪いから、きょうだいの中で理系に進めるのは、きっと私だけ。
結芽はようやく一番になれたと、ほっとした。
「勉強……勉強しなきゃ……」
期末テストは1ヶ月後だ。目標を立てて、淡々とこなさないと。
柘植野さんに構ってる場合じゃない。
くだらない男に構って成績を落としたら、お母さんにひどく叱られる。口をきいてもらえなくなる。
……でも、寂しいよ……。
結芽はSNSのアプリを開いて、柘植野の投稿にリプライを送った。
今は0時過ぎだから、返信が来るのは明日の9時過ぎだろう。
結芽は自然に、柘植野の生活リズムを把握していた。
ため息をついて、スマホを置いたとき、SNSの通知が鳴った。柘植野からの返信だった。
「起きてたんだ……」
結芽はまた、大粒の涙をこぼした。
寂しい夜に、あたたかいプレゼントをもらった心地だった。
「……やっぱり欲しいよ、柘植野さん」
名前を口にすると、心臓がギュッと切なくなる。
「会いたい……」
柘植野さんが恋しい。
一回しか会ったことのない人なのに、会いたくてたまらない。
鈴音が言う通り、返信してこないのは、女子高生とチャットしない、常識のある大人だからだ。
私を避けてるのは、略奪しようとしてるのがバレてるからじゃない?
ということは、逆に考えると、略奪が成功すれば、その先は私を裏切らず、すっごく大切にしてくれるってことじゃない?
「……やっぱり欲しいな。優のくせに、ずるいもん」
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