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第二部 「優しいお正月」作戦編
22. ご褒美オムライス
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澄んだ秋晴れの朝。
柘植野はこれ以上なくご機嫌で、柴田の家のドアベルを鳴らした。
「おはよーございます。どうしたの? こんな早くに。……えっ!? 文渡さんが朝8時に覚醒してる!?」
「ええ。今日の僕は覚醒しています。秘密を教えてあげるから、上がっていい?」
「どうぞ。朝ごはん食べた?」
「シリアルを食べたよ」
「柘植野さんが!? 朝8時に!? 朝食を済ませている!?」
柴田は柘植野がよほど朝に弱いと思っているらしい。いちいち驚きの声を上げる。
「優さーん。いいものあげる」
「なに?」
「じゃーん。3巻が出ましたー!!」
柘植野は、自身のファンタジーシリーズ第3巻『真珠重ねの薫り箱』を両手に持って、顔の前に掲げた。
「わー! おめでとう!」
柴田は本を受け取って、輝く目で表紙を見つめた。
「いやー長かった。しかし僕は優等生作家だからね。締切を守れないことの一度や二度は……うーん……あったけど……おおむねきちんと書きました!」
「えらいなあ~!」
「あとで1巻からセットであげるよ。全部サイン本だよ。見て? 『優さんへ』って」
柘植野は表紙を開いて、サインを見せた。
「セットでくれるの!? どうしよう……」
「どうしたの?」
「2巻までは買っちゃった……」
「わーん!! ありがとう!! 言ってくれればあげたのに!! 僕の仕事には興味ないかと思って!!」
柘植野は感激して、柴田に抱きついた。
「興味はあるし、全部読んだよ」
「ギャ~~!! 嬉しいけど恥ずかしい~~!!」
柘植野があまりに強く柴田の首に抱きついたので、柴田は意識が飛ぶかと思った。
「じゃあ優さんには3巻だけあげる」
「いや! サイン本は欲しいよ! でも元から持ってる方にもサインしてほしい!」
「もちろん、いいよ」
柴田はちょっと横を向いて、照れた顔をした。
「あのぉ~……。『大好きな恋人さんへ』とサインしてくださいっ!!」
柘植野は柴田の健気さにメロメロになった。すぐにマーカーを出してもらい、2冊にサインをした。
「次からは、買わなくていいからね」
「ほんと! 次もくれるの!」
「もちろん」
柘植野はくすぐったくて笑った。
柴田は気づいていないが、これはすごく先の約束だ。
なんせ、おおまかな流れが決まっていた3巻の出版でさえ、1年半かかったのだから。次の4巻は、何年仕事になるのやら。
そのときまで、優さんのそばにいて、4巻を手渡したいな。
いや、僕の努力で、この約束を叶えるんだ。
「お祝いしよ! 何か食べに行く?」
「うーん……。優さんがよければ、優さんの手料理を食べたいな」
「いいよ! 夜はバイトだから、お昼でいい?」
「うん。ありがとう」
「何がいい? とびきりすごいご飯にしよう……」
柴田は考え込んだ。
「あの……。オムレツをパカーンとするところを見たいんだけど……」
「いいよ!! パカーンとね!! おれでよければ見せてあげるよ!!」
「やったー!!」
柘植野は柴田の肩に身体を預けて甘えた。そして耳元で言った。
「ハートマークも描いてほしいな」
「描くよ!! デッカいの描くね!!」
「ありがとう……んむ、ちゅう、ちゅぱ」
「文渡さんがかわいすぎてキスしちゃった」
「んん……キス、上手……」
柘植野はもじもじと視線を逸らして、柴田の手に指を絡めた。
「どうしたの? 文渡さん」
柴田はわざと、何も気づかないフリをした。
「もうちょっと、キスしたい……」
「あーかわいい!! キスしようね!! ちゅう……ちゅ、ちゅう……ちゅぱ、れろぉ……」
「あ、あん……」
「口開けて」
「ふぁい……」
「ベッド行こうね、文渡さん」
「そ、そんなぁ……朝から……」
柘植野は目にハートを浮かべて、恥ずかしがるフリをした。もちろん柴田には通用しない。
◇◇◇
「文渡さん! こっち来て待機して! もう焼けるから!」
「はい! 今行く!」
時刻は変わって昼前、柘植野は自宅の台所に駆け込んだ。
「うわぁ~!! 綺麗なオムレツ!!」
フライパンの上には、太った月の形をした大きなオムレツができあがっていた。
「移すから、少し下がってて……。そう……。行くぞ~……ホイッ!!」
「わぁ~上手!!」
柴田は見事、ふっくらとしたオムレツを崩さずにケチャップライスの上に移した。
「さあ、パカーンとしますよ」
「お願いします!」
「上手くいきますように! エイッ! どうだっ!」
柴田がペティナイフでオムレツの中心を割ると、とろとろとした中身が綺麗な円形に広がった。
「わー!! お見事!! お見事!!」
「よかった~」
「ありがとう優さん。ハートも描いてね」
「うん。今描くね」
柴田はオムレツを部屋のローテーブルに運び、ケチャップでできるだけ大きなハートを描いた。
「嬉しいな……。ありがとう……。写真をSNSに上げていい?」
「もちろんいいよ。照れるな~」
柴田が「文渡さんが食べるところを見ていたい」と言い張り、柘植野は柴田に見守られながらとろとろオムライスを味わった。
「んん~!! とろける~!!」
「よかった! 火加減成功!」
「卵とケチャップライスの味のバランスが最高だよ!」
「そこはこだわってる。文渡さん、どんどん味覚が鋭くなってるな」
「腕のいいシェフのおかげだよ~! 握手しよ」
柘植野はくすくす笑いながら、柴田に手を差し出した。
「いいよ! 秘密の隠し味はなんだと思う?」
「うーん……。分からない。教えて」
「秘密! また作ってあげるから、そのときに当ててよ」
今度は柴田が笑う。柘植野は今すぐ知りたくて、不満の顔をして見せた。
だが本心では、柴田の「また作ってあげる」という未来の約束が嬉しかった。
そのあと柴田は自分の分のオムライスも作って食べ、柘植野が皿を洗った。
「文渡さん? もっとご褒美が欲しくない?」
柴田に後ろから抱きしめられて、柘植野はドキッとした。
「ご褒美……」
「おれはいいから、柘植野さんに気持ちよくなってほしいな」
柴田は耳元で囁きながら、柘植野のシャツの上から胸をさわさわと探る。
「ぁん……ご褒美、欲しいですぅ……」
「柘植野さんはえっちだなあ」
胸の尖りをきゅっとつまむと、柘植野の口から嬌声が漏れる。
「朝もあんなにしたのに、まだ気持ちいい?」
「うう……気持ちいい……」
「こっちも触っちゃおうか」
柴田は柘植野の部屋着のズボンに手を入れて、いきなりしごいた。
柘植野は涙目になって快感を受け入れた。
「ベッドに上がって、文渡さん」
柴田にズボンと下着を脱がされて、柘植野はこれから起こることに期待した。
柴田のスウェットの股間は、苦しそうに盛り上がっている。
「ご褒美になるように、がんばって舐めるね」
「えっ」
「文渡さんはがんばってたくさんイってね」
「そんな……ひゃん!」
柴田の舌使いはまだおぼつかないが、敏感な柘植野の身体には十分な刺激だった。
1回口だけで達し、それからは口と手を交えて何度もイかされた。
「ひゅー……ひゅー……もうむりぃ……」
「もうやめとく?」
「うん……」
「ご褒美になった?」
「なりまひた……。でも、お尻……」
「お尻は朝したからダメでしょ。大事にしないと」
「……うん。ありがとう」
ナカは切なく疼いている。だが、柴田の気づかいが嬉しかったから、柘植野はそれ以上ねだらなかった。
柴田はバイトの準備をすると言って、いってきますのキスをして帰っていった。
柘植野はニヤニヤしながら、ハートマークのオムライスをSNSに投稿した。
◇◇◇
「……何これ。喧嘩売ってんの?」
結芽は『惚気キツいです~』と、柘植野のオムライス投稿にリプを送った。だがイライラは収まらない。
優のくせに、ハイスペイケメンとイチャイチャしてんじゃないよ!! 優のくせに!! バカでドジな優のくせに!!
結芽は念のため、特定済みの兄のアカウントもチェックした。
しかしそちらは鍵垢なので、中身は見られない。外から見える範囲に変化はなかった。
やっぱり、匿名で柘植野さんとお話ししても、関係は進展しないな。
柘植野さんに、私本人だと分かった上で、お話ししてもらわないと。
匿名でならだいぶ仲よくなれたから、大丈夫。
さっそく、連絡する口実を探さなくちゃ!
……優のくせに、許さない。
私はきょうだいで一番じゃなきゃいけないのに!!
柘植野はこれ以上なくご機嫌で、柴田の家のドアベルを鳴らした。
「おはよーございます。どうしたの? こんな早くに。……えっ!? 文渡さんが朝8時に覚醒してる!?」
「ええ。今日の僕は覚醒しています。秘密を教えてあげるから、上がっていい?」
「どうぞ。朝ごはん食べた?」
「シリアルを食べたよ」
「柘植野さんが!? 朝8時に!? 朝食を済ませている!?」
柴田は柘植野がよほど朝に弱いと思っているらしい。いちいち驚きの声を上げる。
「優さーん。いいものあげる」
「なに?」
「じゃーん。3巻が出ましたー!!」
柘植野は、自身のファンタジーシリーズ第3巻『真珠重ねの薫り箱』を両手に持って、顔の前に掲げた。
「わー! おめでとう!」
柴田は本を受け取って、輝く目で表紙を見つめた。
「いやー長かった。しかし僕は優等生作家だからね。締切を守れないことの一度や二度は……うーん……あったけど……おおむねきちんと書きました!」
「えらいなあ~!」
「あとで1巻からセットであげるよ。全部サイン本だよ。見て? 『優さんへ』って」
柘植野は表紙を開いて、サインを見せた。
「セットでくれるの!? どうしよう……」
「どうしたの?」
「2巻までは買っちゃった……」
「わーん!! ありがとう!! 言ってくれればあげたのに!! 僕の仕事には興味ないかと思って!!」
柘植野は感激して、柴田に抱きついた。
「興味はあるし、全部読んだよ」
「ギャ~~!! 嬉しいけど恥ずかしい~~!!」
柘植野があまりに強く柴田の首に抱きついたので、柴田は意識が飛ぶかと思った。
「じゃあ優さんには3巻だけあげる」
「いや! サイン本は欲しいよ! でも元から持ってる方にもサインしてほしい!」
「もちろん、いいよ」
柴田はちょっと横を向いて、照れた顔をした。
「あのぉ~……。『大好きな恋人さんへ』とサインしてくださいっ!!」
柘植野は柴田の健気さにメロメロになった。すぐにマーカーを出してもらい、2冊にサインをした。
「次からは、買わなくていいからね」
「ほんと! 次もくれるの!」
「もちろん」
柘植野はくすぐったくて笑った。
柴田は気づいていないが、これはすごく先の約束だ。
なんせ、おおまかな流れが決まっていた3巻の出版でさえ、1年半かかったのだから。次の4巻は、何年仕事になるのやら。
そのときまで、優さんのそばにいて、4巻を手渡したいな。
いや、僕の努力で、この約束を叶えるんだ。
「お祝いしよ! 何か食べに行く?」
「うーん……。優さんがよければ、優さんの手料理を食べたいな」
「いいよ! 夜はバイトだから、お昼でいい?」
「うん。ありがとう」
「何がいい? とびきりすごいご飯にしよう……」
柴田は考え込んだ。
「あの……。オムレツをパカーンとするところを見たいんだけど……」
「いいよ!! パカーンとね!! おれでよければ見せてあげるよ!!」
「やったー!!」
柘植野は柴田の肩に身体を預けて甘えた。そして耳元で言った。
「ハートマークも描いてほしいな」
「描くよ!! デッカいの描くね!!」
「ありがとう……んむ、ちゅう、ちゅぱ」
「文渡さんがかわいすぎてキスしちゃった」
「んん……キス、上手……」
柘植野はもじもじと視線を逸らして、柴田の手に指を絡めた。
「どうしたの? 文渡さん」
柴田はわざと、何も気づかないフリをした。
「もうちょっと、キスしたい……」
「あーかわいい!! キスしようね!! ちゅう……ちゅ、ちゅう……ちゅぱ、れろぉ……」
「あ、あん……」
「口開けて」
「ふぁい……」
「ベッド行こうね、文渡さん」
「そ、そんなぁ……朝から……」
柘植野は目にハートを浮かべて、恥ずかしがるフリをした。もちろん柴田には通用しない。
◇◇◇
「文渡さん! こっち来て待機して! もう焼けるから!」
「はい! 今行く!」
時刻は変わって昼前、柘植野は自宅の台所に駆け込んだ。
「うわぁ~!! 綺麗なオムレツ!!」
フライパンの上には、太った月の形をした大きなオムレツができあがっていた。
「移すから、少し下がってて……。そう……。行くぞ~……ホイッ!!」
「わぁ~上手!!」
柴田は見事、ふっくらとしたオムレツを崩さずにケチャップライスの上に移した。
「さあ、パカーンとしますよ」
「お願いします!」
「上手くいきますように! エイッ! どうだっ!」
柴田がペティナイフでオムレツの中心を割ると、とろとろとした中身が綺麗な円形に広がった。
「わー!! お見事!! お見事!!」
「よかった~」
「ありがとう優さん。ハートも描いてね」
「うん。今描くね」
柴田はオムレツを部屋のローテーブルに運び、ケチャップでできるだけ大きなハートを描いた。
「嬉しいな……。ありがとう……。写真をSNSに上げていい?」
「もちろんいいよ。照れるな~」
柴田が「文渡さんが食べるところを見ていたい」と言い張り、柘植野は柴田に見守られながらとろとろオムライスを味わった。
「んん~!! とろける~!!」
「よかった! 火加減成功!」
「卵とケチャップライスの味のバランスが最高だよ!」
「そこはこだわってる。文渡さん、どんどん味覚が鋭くなってるな」
「腕のいいシェフのおかげだよ~! 握手しよ」
柘植野はくすくす笑いながら、柴田に手を差し出した。
「いいよ! 秘密の隠し味はなんだと思う?」
「うーん……。分からない。教えて」
「秘密! また作ってあげるから、そのときに当ててよ」
今度は柴田が笑う。柘植野は今すぐ知りたくて、不満の顔をして見せた。
だが本心では、柴田の「また作ってあげる」という未来の約束が嬉しかった。
そのあと柴田は自分の分のオムライスも作って食べ、柘植野が皿を洗った。
「文渡さん? もっとご褒美が欲しくない?」
柴田に後ろから抱きしめられて、柘植野はドキッとした。
「ご褒美……」
「おれはいいから、柘植野さんに気持ちよくなってほしいな」
柴田は耳元で囁きながら、柘植野のシャツの上から胸をさわさわと探る。
「ぁん……ご褒美、欲しいですぅ……」
「柘植野さんはえっちだなあ」
胸の尖りをきゅっとつまむと、柘植野の口から嬌声が漏れる。
「朝もあんなにしたのに、まだ気持ちいい?」
「うう……気持ちいい……」
「こっちも触っちゃおうか」
柴田は柘植野の部屋着のズボンに手を入れて、いきなりしごいた。
柘植野は涙目になって快感を受け入れた。
「ベッドに上がって、文渡さん」
柴田にズボンと下着を脱がされて、柘植野はこれから起こることに期待した。
柴田のスウェットの股間は、苦しそうに盛り上がっている。
「ご褒美になるように、がんばって舐めるね」
「えっ」
「文渡さんはがんばってたくさんイってね」
「そんな……ひゃん!」
柴田の舌使いはまだおぼつかないが、敏感な柘植野の身体には十分な刺激だった。
1回口だけで達し、それからは口と手を交えて何度もイかされた。
「ひゅー……ひゅー……もうむりぃ……」
「もうやめとく?」
「うん……」
「ご褒美になった?」
「なりまひた……。でも、お尻……」
「お尻は朝したからダメでしょ。大事にしないと」
「……うん。ありがとう」
ナカは切なく疼いている。だが、柴田の気づかいが嬉しかったから、柘植野はそれ以上ねだらなかった。
柴田はバイトの準備をすると言って、いってきますのキスをして帰っていった。
柘植野はニヤニヤしながら、ハートマークのオムライスをSNSに投稿した。
◇◇◇
「……何これ。喧嘩売ってんの?」
結芽は『惚気キツいです~』と、柘植野のオムライス投稿にリプを送った。だがイライラは収まらない。
優のくせに、ハイスペイケメンとイチャイチャしてんじゃないよ!! 優のくせに!! バカでドジな優のくせに!!
結芽は念のため、特定済みの兄のアカウントもチェックした。
しかしそちらは鍵垢なので、中身は見られない。外から見える範囲に変化はなかった。
やっぱり、匿名で柘植野さんとお話ししても、関係は進展しないな。
柘植野さんに、私本人だと分かった上で、お話ししてもらわないと。
匿名でならだいぶ仲よくなれたから、大丈夫。
さっそく、連絡する口実を探さなくちゃ!
……優のくせに、許さない。
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