81 / 108
第二部 「優しいお正月」作戦編
17. 灼熱のカニクリームコロッケ
しおりを挟む
しほりとの集合場所に、柘植野と柴田はしっかり手をつないで現れた。
「あらあら~。仲よしね。柴田くん、こんばんは」
あまりにしっかりとした恋人つなぎだったので、しほりは思わず2人をからかった。
「こんばんは! 文渡さんには仲よくしてもらってます!」
「それは何より。いじめられたら私に言いなよ? 連絡先交換しよ」
「いじめないよ……」
文渡は不満の顔をしたが、しほりと優は連絡先を交換した。
「さ、こっちだよ。さっき見てきたら1組並んでた。急ごう」
しほりはスカートを翻し、パンプスを鳴らして先導する。手をつないだ2人が続いた。
「レストラン」ではなく「洋食屋」と呼ぶ方がしっくりくる、歴史を感じる店に着く。
回転は速いようで、すぐに席に案内された。
「柴田くん、また会えて嬉しいな。来てくれてありがとう」
「こちらこそ、しほりさんに誘っていただけて嬉しいです!」
柘植野はニヤけないよう気をつけながらしほりと柴田の会話を聞いた。
最近は柴田とタメ口で話しているので、敬語は新鮮に感じる。
よそゆきのハキハキした姿も、筋が通っていてかっこいい。
僕の恋人は、なんてしっかりしていてかっこいいんだろう!
「お兄ちゃん、何をニヤニヤしてるの」
「えっ!? してないよ!」
「まあいいや。柴田くんはカニクリームコロッケが好きなんでしょう?」
「えっ! 文渡さんから聞いたんですか?」
「うん。だから、ここのカニクリームコロッケを絶対食べてほしくて!」
「ありがとうございます……!」
「柴田くんの好きなもの、東京なら絶対お店で食べられるから、また一緒にご飯食べようね」
「嬉しいです……!」
文渡は、前回の天丼に続き、しほりは柴田と仲よくしすぎだと思った。
今はもう、柴田は自分の恋人なのに、こんなに嫉妬してしまう。それだけ好きなのだ。
「2人とも、先に注文しなよ」
文渡は、もっともな理由で2人の会話に割り込んだ。2人が素直にメニューを見始めたので、文渡は満足した。
「海鮮ドリアをお願いします」
「僕はラザニアをお願いします」
「おれはカニクリームコロッケをセットで、ドレッシングはシーザーで、パンは全粒粉でお願いします」
注文からそれほど経たないうちに、3人の前に料理が並んだ。
「は、早い……!! 海野屋に負けない速さですよ」
「そっか、柴田くんは定食屋さんで働いてるんだったね。パトロンは? 続いてるの?」
「続いてます。でも……。あれ? よく考えたら、付き合ってる人に料理を作るのって、タダでよくないですか?」
「いや、僕はお金を払いたいから。あとで話そう。先にいただこうよ」
文渡の言葉で3人は「いただきます」をし、それぞれアッツアツの料理と格闘を始めた。
「ドリア熱っ!! でもめっちゃ濃厚~!! ホワイトソースが、箸で掴めそうなくらいしっかりしてる」
「ほんとだ! これ作るの難しいだろうな~」
「柴田くんも食べな食べな!」
「今、カニクリームコロッケに舌を焼かれるイメトレをしてます」
「確かにね~」
真顔の柴田に、しほりがテキトーなあいづちを打つ。
「ラザニアも熱いよぉ~……。ミートソースがぶわって出てくる瞬間に舌が焼ける」
「でもこのアツアツを食べられるからここが好きなんだよな。お兄ちゃんも好きでしょ? この店」
「うん。しほりに教えてもらったんだったね」
「そう。元彼に教えてもらった店にいつまでも通ってるの。別にいいでしょう?」
「別になんでもいいよ。いい店はいい店だもの」
しほりはケラケラ笑い、文渡は確信をもって同意した。
「いただきます! ギャッ!! あふい! あふい!」
覚悟を決めた柴田がカニクリームコロッケにかぶりつき、悲鳴を上げた。
文渡としほりは顔を見合わせて笑い、それぞれのアッツアツ料理を口に入れた。
3人仲よく悶絶するテーブルのできあがりだ。
「この店のホワイトソース、すごすぎます! おれこんなの作れない……!」
「おいしいよね~。シチューも絶品だよ」
「えっ! 追加で頼もうかな……」
「頼んだら? 食べきれなかったら僕が食べるから」
「ありがとう! すみませーん、シチュー追加でお願いします!」
食べることに熱心な若者を、文渡としほりは微笑ましく見守った。
「ラザニアもおいしいんだよね……。パスタの小麦の味と、ミートソースのトマトの酸味が強めで、ホワイトソースとチーズが主役になりがちなラザニアとはちょっと違う」
言いながら文渡はラザニアを切り分け、「あーん」と柴田に食べさせた。しほりは「あらら~」という微笑みで見守った。
料理が冷めてきて、落ち着いて食べられるようになってきたところで、しほりは目を輝かせて「ねえ?」とカップル2人の顔を見た。
「……なに?」
「その指輪! どういう指輪なの? ペアリングなの? それともまさか、婚約したの~!?」
しほりは目をキラキラ輝かせて訊ねる。
「へっ!? いやいや! 婚約とかじゃないです! ペアリングを、文渡さんの早めのお誕生日にって……」
柴田は照れた様子で、でも自慢でたまらない表情で言った。
「そうよね、婚約は先走りすぎたわ。まだ二十歳だもんね」
「はい……」
「でも、柴田くんが指輪しててくれたら、お兄ちゃんも安心だね。モテるでしょ?」
「ええ? なんでみんなおれがモテると思うんですか?」
「いや、実際モテてるよ。サークルでも優さんを狙ってる奴がいるっぽいし」
文渡が独占欲全開のギラギラした目で言うので、しほりは呆れた。
「柴田くんみたいないい子は、そうそういるもんじゃないからね~。みんな、柴田くんのことをまぶしく思ってるよ。私もそう」
「おれを……まぶしく……!」
柴田は両手を胸に当てた。
「……感動しちゃって、なんて言ったらいいのか……」
「柴田くんは自信を持って、ヘタレなお兄ちゃんをぐいぐい引っ張ってあげてね」
「分かりました!」
「いや、僕はヘタレじゃない……」
柘植野は抗議したが、しほりにスルーされた。
「うちの両親も柴田くんに会いたがるよ。お正月はご実家に帰省するの? うちに来られない?」
「ちょっとしほりさん、そういうことは僕から聞くから……」
そう言いながらも、文渡はしほりの質問をありがたく思った。
柴田の実家でのトラウマを知っている文渡だから、実家の話題を出しにくかった。
それで正月の帰省の予定も聞けずにいたのだ。
「あ、いや、誘ってもらえて嬉しいです! でも、年末年始はさすがに実家に帰ってこいって言われてて……」
「そうだよね~。お正月にうちに来ても雪ばっかりだよ。ゴールデンウィークかお盆休みにいらっしゃいよ」
「ありがとうございます!」
文渡は柴田の横顔を見た。心から嬉しそうな顔をしていて、文渡も嬉しくなった。
自分の両親に会いたいと思ってくれるのは、嬉しい。それだけ本気でお付き合いしているんだと思えるから。
でも、優さんは、実家で優しいお正月を過ごせるんだろうか?
1人で大掃除をやらされたり、おせちを全部作らされたり、新年会の接待を丸投げされたりしないんだろうか?
そんなのは僕の妄想で、本当は楽しい帰省なんだろうか?
いや、妹がいる。プライドが高くて、いちいち優さんを踏みつけにしないと気が済まない妹が。
これは自分の目で確かめたから、間違いない。
今年のお正月は、妹は家にいないのかな? だから平穏に過ごせる……?
想像ばかりしていないで、聞いてみなければ。
でも、僕の悪い想像が全部当たっていたら、どうしよう? なんとしても僕の実家に来るように説得できるだろうか?
優さんは、実家というもの、家族というものに、呪いで縛りつけられている人なのに。
指輪でマーキングしても、なんの意味もなかった。
優さんは、僕と実家なら、実家を選ぶ。そんな呪いを解く力なんて、この指輪に宿ってない。
僕は、別のやり方で、優さんを実家から引き離さなければいけないんだ。
「あらあら~。仲よしね。柴田くん、こんばんは」
あまりにしっかりとした恋人つなぎだったので、しほりは思わず2人をからかった。
「こんばんは! 文渡さんには仲よくしてもらってます!」
「それは何より。いじめられたら私に言いなよ? 連絡先交換しよ」
「いじめないよ……」
文渡は不満の顔をしたが、しほりと優は連絡先を交換した。
「さ、こっちだよ。さっき見てきたら1組並んでた。急ごう」
しほりはスカートを翻し、パンプスを鳴らして先導する。手をつないだ2人が続いた。
「レストラン」ではなく「洋食屋」と呼ぶ方がしっくりくる、歴史を感じる店に着く。
回転は速いようで、すぐに席に案内された。
「柴田くん、また会えて嬉しいな。来てくれてありがとう」
「こちらこそ、しほりさんに誘っていただけて嬉しいです!」
柘植野はニヤけないよう気をつけながらしほりと柴田の会話を聞いた。
最近は柴田とタメ口で話しているので、敬語は新鮮に感じる。
よそゆきのハキハキした姿も、筋が通っていてかっこいい。
僕の恋人は、なんてしっかりしていてかっこいいんだろう!
「お兄ちゃん、何をニヤニヤしてるの」
「えっ!? してないよ!」
「まあいいや。柴田くんはカニクリームコロッケが好きなんでしょう?」
「えっ! 文渡さんから聞いたんですか?」
「うん。だから、ここのカニクリームコロッケを絶対食べてほしくて!」
「ありがとうございます……!」
「柴田くんの好きなもの、東京なら絶対お店で食べられるから、また一緒にご飯食べようね」
「嬉しいです……!」
文渡は、前回の天丼に続き、しほりは柴田と仲よくしすぎだと思った。
今はもう、柴田は自分の恋人なのに、こんなに嫉妬してしまう。それだけ好きなのだ。
「2人とも、先に注文しなよ」
文渡は、もっともな理由で2人の会話に割り込んだ。2人が素直にメニューを見始めたので、文渡は満足した。
「海鮮ドリアをお願いします」
「僕はラザニアをお願いします」
「おれはカニクリームコロッケをセットで、ドレッシングはシーザーで、パンは全粒粉でお願いします」
注文からそれほど経たないうちに、3人の前に料理が並んだ。
「は、早い……!! 海野屋に負けない速さですよ」
「そっか、柴田くんは定食屋さんで働いてるんだったね。パトロンは? 続いてるの?」
「続いてます。でも……。あれ? よく考えたら、付き合ってる人に料理を作るのって、タダでよくないですか?」
「いや、僕はお金を払いたいから。あとで話そう。先にいただこうよ」
文渡の言葉で3人は「いただきます」をし、それぞれアッツアツの料理と格闘を始めた。
「ドリア熱っ!! でもめっちゃ濃厚~!! ホワイトソースが、箸で掴めそうなくらいしっかりしてる」
「ほんとだ! これ作るの難しいだろうな~」
「柴田くんも食べな食べな!」
「今、カニクリームコロッケに舌を焼かれるイメトレをしてます」
「確かにね~」
真顔の柴田に、しほりがテキトーなあいづちを打つ。
「ラザニアも熱いよぉ~……。ミートソースがぶわって出てくる瞬間に舌が焼ける」
「でもこのアツアツを食べられるからここが好きなんだよな。お兄ちゃんも好きでしょ? この店」
「うん。しほりに教えてもらったんだったね」
「そう。元彼に教えてもらった店にいつまでも通ってるの。別にいいでしょう?」
「別になんでもいいよ。いい店はいい店だもの」
しほりはケラケラ笑い、文渡は確信をもって同意した。
「いただきます! ギャッ!! あふい! あふい!」
覚悟を決めた柴田がカニクリームコロッケにかぶりつき、悲鳴を上げた。
文渡としほりは顔を見合わせて笑い、それぞれのアッツアツ料理を口に入れた。
3人仲よく悶絶するテーブルのできあがりだ。
「この店のホワイトソース、すごすぎます! おれこんなの作れない……!」
「おいしいよね~。シチューも絶品だよ」
「えっ! 追加で頼もうかな……」
「頼んだら? 食べきれなかったら僕が食べるから」
「ありがとう! すみませーん、シチュー追加でお願いします!」
食べることに熱心な若者を、文渡としほりは微笑ましく見守った。
「ラザニアもおいしいんだよね……。パスタの小麦の味と、ミートソースのトマトの酸味が強めで、ホワイトソースとチーズが主役になりがちなラザニアとはちょっと違う」
言いながら文渡はラザニアを切り分け、「あーん」と柴田に食べさせた。しほりは「あらら~」という微笑みで見守った。
料理が冷めてきて、落ち着いて食べられるようになってきたところで、しほりは目を輝かせて「ねえ?」とカップル2人の顔を見た。
「……なに?」
「その指輪! どういう指輪なの? ペアリングなの? それともまさか、婚約したの~!?」
しほりは目をキラキラ輝かせて訊ねる。
「へっ!? いやいや! 婚約とかじゃないです! ペアリングを、文渡さんの早めのお誕生日にって……」
柴田は照れた様子で、でも自慢でたまらない表情で言った。
「そうよね、婚約は先走りすぎたわ。まだ二十歳だもんね」
「はい……」
「でも、柴田くんが指輪しててくれたら、お兄ちゃんも安心だね。モテるでしょ?」
「ええ? なんでみんなおれがモテると思うんですか?」
「いや、実際モテてるよ。サークルでも優さんを狙ってる奴がいるっぽいし」
文渡が独占欲全開のギラギラした目で言うので、しほりは呆れた。
「柴田くんみたいないい子は、そうそういるもんじゃないからね~。みんな、柴田くんのことをまぶしく思ってるよ。私もそう」
「おれを……まぶしく……!」
柴田は両手を胸に当てた。
「……感動しちゃって、なんて言ったらいいのか……」
「柴田くんは自信を持って、ヘタレなお兄ちゃんをぐいぐい引っ張ってあげてね」
「分かりました!」
「いや、僕はヘタレじゃない……」
柘植野は抗議したが、しほりにスルーされた。
「うちの両親も柴田くんに会いたがるよ。お正月はご実家に帰省するの? うちに来られない?」
「ちょっとしほりさん、そういうことは僕から聞くから……」
そう言いながらも、文渡はしほりの質問をありがたく思った。
柴田の実家でのトラウマを知っている文渡だから、実家の話題を出しにくかった。
それで正月の帰省の予定も聞けずにいたのだ。
「あ、いや、誘ってもらえて嬉しいです! でも、年末年始はさすがに実家に帰ってこいって言われてて……」
「そうだよね~。お正月にうちに来ても雪ばっかりだよ。ゴールデンウィークかお盆休みにいらっしゃいよ」
「ありがとうございます!」
文渡は柴田の横顔を見た。心から嬉しそうな顔をしていて、文渡も嬉しくなった。
自分の両親に会いたいと思ってくれるのは、嬉しい。それだけ本気でお付き合いしているんだと思えるから。
でも、優さんは、実家で優しいお正月を過ごせるんだろうか?
1人で大掃除をやらされたり、おせちを全部作らされたり、新年会の接待を丸投げされたりしないんだろうか?
そんなのは僕の妄想で、本当は楽しい帰省なんだろうか?
いや、妹がいる。プライドが高くて、いちいち優さんを踏みつけにしないと気が済まない妹が。
これは自分の目で確かめたから、間違いない。
今年のお正月は、妹は家にいないのかな? だから平穏に過ごせる……?
想像ばかりしていないで、聞いてみなければ。
でも、僕の悪い想像が全部当たっていたら、どうしよう? なんとしても僕の実家に来るように説得できるだろうか?
優さんは、実家というもの、家族というものに、呪いで縛りつけられている人なのに。
指輪でマーキングしても、なんの意味もなかった。
優さんは、僕と実家なら、実家を選ぶ。そんな呪いを解く力なんて、この指輪に宿ってない。
僕は、別のやり方で、優さんを実家から引き離さなければいけないんだ。
20
お気に入りに追加
68
あなたにおすすめの小説
『別れても好きな人』
設樂理沙
ライト文芸
大好きな夫から好きな女性ができたから別れて欲しいと言われ、離婚した。
夫の想い人はとても美しく、自分など到底敵わないと思ったから。
ほんとうは別れたくなどなかった。
この先もずっと夫と一緒にいたかった……だけど世の中には
どうしようもないことがあるのだ。
自分で選択できないことがある。
悲しいけれど……。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
登場人物紹介
戸田貴理子 40才
戸田正義 44才
青木誠二 28才
嘉島優子 33才
小田聖也 35才
2024.4.11 ―― プロット作成日
💛イラストはAI生成自作画像
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
極上の一夜で懐妊したらエリートパイロットの溺愛新婚生活がはじまりました
白妙スイ@書籍&電子書籍発刊!
恋愛
早瀬 果歩はごく普通のOL。
あるとき、元カレに酷く振られて、1人でハワイへ傷心旅行をすることに。
そこで逢見 翔というパイロットと知り合った。
翔は果歩に素敵な時間をくれて、やがて2人は一夜を過ごす。
しかし翌朝、翔は果歩の前から消えてしまって……。
**********
●早瀬 果歩(はやせ かほ)
25歳、OL
元カレに酷く振られた傷心旅行先のハワイで、翔と運命的に出会う。
●逢見 翔(おうみ しょう)
28歳、パイロット
世界を飛び回るエリートパイロット。
ハワイへのフライト後、果歩と出会い、一夜を過ごすがその後、消えてしまう。
翌朝いなくなってしまったことには、なにか理由があるようで……?
●航(わたる)
1歳半
果歩と翔の息子。飛行機が好き。
※表記年齢は初登場です
**********
webコンテンツ大賞【恋愛小説大賞】にエントリー中です!
完結しました!
獣人の里の仕置き小屋
真木
恋愛
ある狼獣人の里には、仕置き小屋というところがある。
獣人は愛情深く、その執着ゆえに伴侶が逃げ出すとき、獣人の夫が伴侶に仕置きをするところだ。
今夜もまた一人、里から出ようとして仕置き小屋に連れられてきた少女がいた。
仕置き小屋にあるものを見て、彼女は……。
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
ハイスペックストーカーに追われています
たかつきよしき
BL
祐樹は美少女顔負けの美貌で、朝の通勤ラッシュアワーを、女性専用車両に乗ることで回避していた。しかし、そんなことをしたバチなのか、ハイスペック男子の昌磨に一目惚れされて求愛をうける。男に告白されるなんて、冗談じゃねぇ!!と思ったが、この昌磨という男なかなかのハイスペック。利用できる!と、判断して、近づいたのが失敗の始まり。とある切っ掛けで、男だとバラしても昌磨の愛は諦めることを知らず、ハイスペックぶりをフルに活用して迫ってくる!!
と言うタイトル通りの内容。前半は笑ってもらえたらなぁと言う気持ちで、後半はシリアスにBLらしく萌えると感じて頂けるように書きました。
完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる