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第二部 「優しいお正月」作戦編
15. 東京の夜の散歩
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「次はこっちの道!」
「うん。いいよ」
柘植野と柴田は、手をつないで角を曲がった。
遠くから金木犀が香る、満月の夜。
「ねえ、文渡さん。現在地分かってる?」
「分かってないよ」
「ええー!?」
方向音痴の柴田が「こっちに行きたい」と言う道をずっと歩いてきた。
犬に任せて散歩するみたいだな、と柘植野はこっそり思っている。
「帰れないよ!? なんでおれの好きにさせたの!?」
「マップを見れば帰れるよ」
「でも、だいぶ歩いたよ!?」
まだ低い満月が見える場所を探して、1時間ほどふらふらと歩いている。
「東京はどこかしらに駅があるから、電車で帰ろう」
柘植野はマップアプリのルート検索結果を見せた。
「ほら。一旦この駅まで歩いて、池袋に出て、そこからまた乗り換えだね」
「そっかー……。便利だなあ」
「うん。東京にいれば自動車免許なんていらないよ」
柘植野は、ドキドキしながらこう言った。
実家になんか戻らずに、東京で暮らしたら、困ることはないと伝えたかった。
「でも、長男は家に戻らないと」
「3人もきょうだいがいるのに?」
「長男だから引き継いでって、言われてる」
「……そっか」
柘植野の唇が、怒りで震えた。
柴田の両親は、帰ってきた息子をまた、いいように使うに決まっている。
呪縛を刷り込んで、柴田を手放さない両親が憎かった。
同時に、自分が少しの言葉をかけただけでは、この呪縛は解けないのだと絶望した。
——東京で、ずっと一緒に暮らそうよ。
このひと言が言えたなら、柴田の考えは変わるのだろうか?
柴田が、自分と東京で暮らす将来像を描いてくれたら、考えは変わるんじゃないだろうか?
そのためには、まず柴田に、2人の将来を意識してもらう必要がある。
「優さんと、ずっと一緒にいたいな」
勇気を出して、言ってみた。
「うん。おれも。文渡さんとずっと一緒にいたい」
2人は恋人つなぎに手を組み変えて、顔を見つめ合って笑った。
傍目から見たら、ひたすらに幸福なカップルだった。
でも、柴田が想像している「ずっと」はすごくふわふわしている。2人の将来の具体的なかたちは少しも考えていない「ずっと」だ。雰囲気でそう分かった。
柘植野の喉には、「『東京で』一緒にいたい」と言えなかった言葉が引っかかっている。
優さんを、実家に帰したくない。ただそれだけ。
僕との将来を確実に意識してもらうために、やっぱりペアリングが欲しいな。
手元を見るたびに、僕と恋人の約束をしていることを思い出してほしいな。
それがいつか、具体的な「将来」の想像につながるといいな。
こんなの全部、言い訳で、ほんとは独占欲が一番強いけど。
でも、この大きくてあたたかい手に、指輪がはまっていてほしいな。
「あ、満月!」
柴田がはしゃいで指差す。
「ほんとだ! よく見つけたね」
「文渡さんに見せてあげたくて、ずっと探してたんだ」
「……! ありがとう……!」
柘植野は、腕を伸ばして優しい恋人を抱きしめた。
閑静な住宅街の街灯だけが、恋人2人を照らしている。
「あなたはいつも、びっくりするほど素敵なプレゼントをくれるね」
「プレゼント? ああ、タイダイのTシャツ?」
「いいえ。あなたの優しさのこと」
柘植野は柴田が本当に愛しくて、キスしてしまいたかった。ダメだろうか……。
「そう言ってくれる文渡さんの方が、優しいよ。そうだ! 文渡さんの誕生日プレゼントを考えなくちゃ」
「ありがとう。ねえ、リクエストしてもいい?」
「リクエスト! もちろん! おれセンスないから!」
元気に言う柴田は、尻尾を振って飛びついてくる犬のようだ。
「えっとね……」
「なんでも言って。お金はあるから」
「お金があるの? 別のアルバイトをしてるの?」
大学生活と、海野屋という定食屋のバイトで十分忙しくしているのに、またバイトを増やしたのだろうか?
「ううん。ええっと……」
「ま、まさか……。エッチなバイトでは……」
「違います!! 全然違います!!」
「よかった~……」
「あの……。文渡さんが好きになってから、ご飯パトロンでもらったお金は全部貯めてある。いつか、文渡さんのために使おうと思って」
柘植野は目を丸くして、また柴田に飛びついて抱きしめた。
柴田が料理を作って、柘植野が料理を賞賛するファンレターを渡す、ご飯パトロン契約。
一見奇妙な契約は、もう半年続いている。
柴田にはそこそこの額を渡しているのに、とっておいてくれたなんて……!
「そんな……。あなたは優しいけど、あなた自身のために使ってくれていいのに。だって僕はあなたのパトロンなんだから」
「おれがそうしたかったんだよ! ゲーム機くらいは買えるよ。欲しい?」
「ううん。あのね、あなたとお揃いの指輪が欲しいです」
柘植野は照れて頬を染めた。
「ゆ、指輪……! 恋人の印ってこと……!」
「そう、だけど、あなたが恥ずかしければ別に……。でも、僕はモテるから、はめていた方がナンパに遭わなくて楽で——」
「指輪買おう。今すぐ買おう。ナンパ野郎は許せない」
柴田は柘植野の両手をしっかり握った。
「優さんだって、モテるでしょう。僕だって心配なんだよ。この前旅行に行ったお友達とは手をつないでいたの?」
「まあ、そういうときもあったね」
「ほら! 僕はとってもとっても心配で……」
「おれはイケメンじゃないからモテないよ。心配しないで」
心配で仕方ない柘植野に、柴田は冷静に声をかけた。
「モテてる心当たりはないの? 親切にしてくれる人とか、よくごはんに誘われる人とか、いるでしょう」
「いや、うーん? おれのシフトに合わせて海野屋に来てくれる友達はいるけど」
「優さん! それモテてるんだよ!」
「えっ!? 友情じゃないの?」
「モテてるよ! 生まれてこの方モテ続けてきた僕が言うんだから、間違いない!」
「生まれてこの方モテ続けてきた文渡さんが言うなら、間違いないね……」
「やっぱりペアリングが必要だね!」
柘植野は焦った。やっぱり、明るくて優しい恋人を狙う男女は、あちこちにいるのだ。
すぐに指輪をはめてもらって、牽制しなければ。
2人は家に帰って、ペアリングの相談をすることにした。
帰りの電車で、柘植野は柴田に寄りかかって寝てしまった。最寄駅で柴田に起こされて、マンションに戻った。
「ほんとに、テキトーに散歩したのに家に帰れた」
「鉄道が便利だからね。僕はもう何年も運転してない」
「……東京に来られて、よかったな。東京の大学にして、よかった」
柴田は噛み締めるように言った。
「こんなに世界が広いなんて思わなかった。自分の可能性がありすぎるくらいにあってびっくりした。それに、文渡さんに会えた」
柴田は、隣に座った柘植野を上から包み込むようにハグした。
「おれをこんなに認めてくれる人がいるなんて思わなかった。おれを恋人に選んでくれる人なんて、いないと思ってた」
「あなたは素敵だから、たくさんの人が恋人になりたがってるよ。だから僕は心配なんだよ」
「心配しすぎ!」
2人は身体を揺らして笑った。
「優さん。僕は、東京が好きです」
このセリフが、柘植野の精一杯だった。一緒に東京で暮らす夢を、拒絶されるのが恐ろしかった。
「おれも、東京が好きになった」
柘植野は柴田の顔を見上げた。
柴田はすぐにキスをしたので、柴田の表情は分からなかった。
柴田が東京を選ぶ可能性はある、と柘植野は思った。
ペアリングを交換したら、将来について踏み込んで考えてくれるだろうか?
「実家に戻らないといけない」という呪縛は解けるだろうか?
柘植野が考えている間にも、柴田はしっとりとキスを重ねる。
「文渡さん、口開けて」
「んぅ、だめ、カーテン閉めてから」
「誰も見てないよ」
「月に……見られてる」
「見ててもらおうよ。おれたちが恋人同士なんだってところを」
いつになく落ち着いた声で柴田が言う。
柘植野はときめいて、もう上気した薄紅の唇を細く開き、愛する人の舌を受け入れた。
「うん。いいよ」
柘植野と柴田は、手をつないで角を曲がった。
遠くから金木犀が香る、満月の夜。
「ねえ、文渡さん。現在地分かってる?」
「分かってないよ」
「ええー!?」
方向音痴の柴田が「こっちに行きたい」と言う道をずっと歩いてきた。
犬に任せて散歩するみたいだな、と柘植野はこっそり思っている。
「帰れないよ!? なんでおれの好きにさせたの!?」
「マップを見れば帰れるよ」
「でも、だいぶ歩いたよ!?」
まだ低い満月が見える場所を探して、1時間ほどふらふらと歩いている。
「東京はどこかしらに駅があるから、電車で帰ろう」
柘植野はマップアプリのルート検索結果を見せた。
「ほら。一旦この駅まで歩いて、池袋に出て、そこからまた乗り換えだね」
「そっかー……。便利だなあ」
「うん。東京にいれば自動車免許なんていらないよ」
柘植野は、ドキドキしながらこう言った。
実家になんか戻らずに、東京で暮らしたら、困ることはないと伝えたかった。
「でも、長男は家に戻らないと」
「3人もきょうだいがいるのに?」
「長男だから引き継いでって、言われてる」
「……そっか」
柘植野の唇が、怒りで震えた。
柴田の両親は、帰ってきた息子をまた、いいように使うに決まっている。
呪縛を刷り込んで、柴田を手放さない両親が憎かった。
同時に、自分が少しの言葉をかけただけでは、この呪縛は解けないのだと絶望した。
——東京で、ずっと一緒に暮らそうよ。
このひと言が言えたなら、柴田の考えは変わるのだろうか?
柴田が、自分と東京で暮らす将来像を描いてくれたら、考えは変わるんじゃないだろうか?
そのためには、まず柴田に、2人の将来を意識してもらう必要がある。
「優さんと、ずっと一緒にいたいな」
勇気を出して、言ってみた。
「うん。おれも。文渡さんとずっと一緒にいたい」
2人は恋人つなぎに手を組み変えて、顔を見つめ合って笑った。
傍目から見たら、ひたすらに幸福なカップルだった。
でも、柴田が想像している「ずっと」はすごくふわふわしている。2人の将来の具体的なかたちは少しも考えていない「ずっと」だ。雰囲気でそう分かった。
柘植野の喉には、「『東京で』一緒にいたい」と言えなかった言葉が引っかかっている。
優さんを、実家に帰したくない。ただそれだけ。
僕との将来を確実に意識してもらうために、やっぱりペアリングが欲しいな。
手元を見るたびに、僕と恋人の約束をしていることを思い出してほしいな。
それがいつか、具体的な「将来」の想像につながるといいな。
こんなの全部、言い訳で、ほんとは独占欲が一番強いけど。
でも、この大きくてあたたかい手に、指輪がはまっていてほしいな。
「あ、満月!」
柴田がはしゃいで指差す。
「ほんとだ! よく見つけたね」
「文渡さんに見せてあげたくて、ずっと探してたんだ」
「……! ありがとう……!」
柘植野は、腕を伸ばして優しい恋人を抱きしめた。
閑静な住宅街の街灯だけが、恋人2人を照らしている。
「あなたはいつも、びっくりするほど素敵なプレゼントをくれるね」
「プレゼント? ああ、タイダイのTシャツ?」
「いいえ。あなたの優しさのこと」
柘植野は柴田が本当に愛しくて、キスしてしまいたかった。ダメだろうか……。
「そう言ってくれる文渡さんの方が、優しいよ。そうだ! 文渡さんの誕生日プレゼントを考えなくちゃ」
「ありがとう。ねえ、リクエストしてもいい?」
「リクエスト! もちろん! おれセンスないから!」
元気に言う柴田は、尻尾を振って飛びついてくる犬のようだ。
「えっとね……」
「なんでも言って。お金はあるから」
「お金があるの? 別のアルバイトをしてるの?」
大学生活と、海野屋という定食屋のバイトで十分忙しくしているのに、またバイトを増やしたのだろうか?
「ううん。ええっと……」
「ま、まさか……。エッチなバイトでは……」
「違います!! 全然違います!!」
「よかった~……」
「あの……。文渡さんが好きになってから、ご飯パトロンでもらったお金は全部貯めてある。いつか、文渡さんのために使おうと思って」
柘植野は目を丸くして、また柴田に飛びついて抱きしめた。
柴田が料理を作って、柘植野が料理を賞賛するファンレターを渡す、ご飯パトロン契約。
一見奇妙な契約は、もう半年続いている。
柴田にはそこそこの額を渡しているのに、とっておいてくれたなんて……!
「そんな……。あなたは優しいけど、あなた自身のために使ってくれていいのに。だって僕はあなたのパトロンなんだから」
「おれがそうしたかったんだよ! ゲーム機くらいは買えるよ。欲しい?」
「ううん。あのね、あなたとお揃いの指輪が欲しいです」
柘植野は照れて頬を染めた。
「ゆ、指輪……! 恋人の印ってこと……!」
「そう、だけど、あなたが恥ずかしければ別に……。でも、僕はモテるから、はめていた方がナンパに遭わなくて楽で——」
「指輪買おう。今すぐ買おう。ナンパ野郎は許せない」
柴田は柘植野の両手をしっかり握った。
「優さんだって、モテるでしょう。僕だって心配なんだよ。この前旅行に行ったお友達とは手をつないでいたの?」
「まあ、そういうときもあったね」
「ほら! 僕はとってもとっても心配で……」
「おれはイケメンじゃないからモテないよ。心配しないで」
心配で仕方ない柘植野に、柴田は冷静に声をかけた。
「モテてる心当たりはないの? 親切にしてくれる人とか、よくごはんに誘われる人とか、いるでしょう」
「いや、うーん? おれのシフトに合わせて海野屋に来てくれる友達はいるけど」
「優さん! それモテてるんだよ!」
「えっ!? 友情じゃないの?」
「モテてるよ! 生まれてこの方モテ続けてきた僕が言うんだから、間違いない!」
「生まれてこの方モテ続けてきた文渡さんが言うなら、間違いないね……」
「やっぱりペアリングが必要だね!」
柘植野は焦った。やっぱり、明るくて優しい恋人を狙う男女は、あちこちにいるのだ。
すぐに指輪をはめてもらって、牽制しなければ。
2人は家に帰って、ペアリングの相談をすることにした。
帰りの電車で、柘植野は柴田に寄りかかって寝てしまった。最寄駅で柴田に起こされて、マンションに戻った。
「ほんとに、テキトーに散歩したのに家に帰れた」
「鉄道が便利だからね。僕はもう何年も運転してない」
「……東京に来られて、よかったな。東京の大学にして、よかった」
柴田は噛み締めるように言った。
「こんなに世界が広いなんて思わなかった。自分の可能性がありすぎるくらいにあってびっくりした。それに、文渡さんに会えた」
柴田は、隣に座った柘植野を上から包み込むようにハグした。
「おれをこんなに認めてくれる人がいるなんて思わなかった。おれを恋人に選んでくれる人なんて、いないと思ってた」
「あなたは素敵だから、たくさんの人が恋人になりたがってるよ。だから僕は心配なんだよ」
「心配しすぎ!」
2人は身体を揺らして笑った。
「優さん。僕は、東京が好きです」
このセリフが、柘植野の精一杯だった。一緒に東京で暮らす夢を、拒絶されるのが恐ろしかった。
「おれも、東京が好きになった」
柘植野は柴田の顔を見上げた。
柴田はすぐにキスをしたので、柴田の表情は分からなかった。
柴田が東京を選ぶ可能性はある、と柘植野は思った。
ペアリングを交換したら、将来について踏み込んで考えてくれるだろうか?
「実家に戻らないといけない」という呪縛は解けるだろうか?
柘植野が考えている間にも、柴田はしっとりとキスを重ねる。
「文渡さん、口開けて」
「んぅ、だめ、カーテン閉めてから」
「誰も見てないよ」
「月に……見られてる」
「見ててもらおうよ。おれたちが恋人同士なんだってところを」
いつになく落ち着いた声で柴田が言う。
柘植野はときめいて、もう上気した薄紅の唇を細く開き、愛する人の舌を受け入れた。
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