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第二部 「優しいお正月」作戦編
12. なんでも欲しがる
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新大久保を案内して疲れ切った柘植野と柴田は、スーパーでお惣菜を買って一緒に食べた。そして早々に解散して、それぞれの家のベッドに倒れ込んだ。
疲れた~~~~……。
柘植野が気疲れで呆然としていると、メッセージの通知が3回鳴った。
優さんかな、と思ってチャットアプリを開く。
「うわ」
結芽から、個人チャットが届いていた。
家に着いたとか、今日のお礼とか、そういう内容なら、グループチャットで言えば済む話だ。
わざわざフレンド追加して、個人で送ってくるほどのことではない。
3件目のメッセージは、プレビューでは「スタンプが送信されました」となっており、どんなメッセージなのか分からない。
確認のために、開封して既読をつけなければならなかった。
『今日はありがとうございました!』
『妬いちゃったのは本当です…。だってほんとにイケメンなんですもん!』
こんな文面が、絵文字に彩られて続いていた。そして最後にハートのスタンプ。
柘植野はげんなりした。柴田が言う「おれのものならなんでも欲しがる」の「なんでも」は、事実だったのだ。
柘植野はため息をついて、担当編集の谷口に連絡した。
18歳の高校生に好意を寄せられてしまった。
非常に厄介な人物だと思われ、危険を感じている。
通話で打ち合わせたい。
以上を文面にまとめ、谷口にチャットで送信する。
結芽のメッセージのスクリーンショットも添付した。
30分後に、谷口から電話がかかってきた。
「もしもし、柘植野です。本当にすみません、休日の夜に」
「いえ、早めの連絡ありがとうございます。前回のご飯パトロン契約のときは、ずいぶん隠しておられて……」
「それは……すみません……」
「とにかく、先生が件の高校生について、危険だと考える理由を教えていただけますか?」
「ええ。これはすべて、恋人から聞いた話ですが——」
柘植野は、先日の柴田との会話を思い返しながら話した。
◇◇◇
テーブルの上では、栗ご飯と肉豆腐が少しずつ冷めていく。
しかし柴田はそれどころではない様子で、柘植野の両肩を離さない。
「おれが、妹って変かもって思ってるのは……。妹は、おれのものならなんでも欲しがるんだよ。だから、文渡さんもきっと欲しがる」
「恋人まで!?」
「たぶん……。妹は見せびらかすのが好きだから、イケメンで社会人の恋人なんて、絶対に欲しがる。文渡さんの性格なんて見ないで、すぐ欲しくなると思う」
「ああ……。なるほど」
柘植野はため息をついた。
外面だけで欲しがられるのは、嫌いだ。
そういう人間ほど、執着する。そして、柘植野の内面を知った瞬間に、手のひらを返して去っていく。
「優さん。僕はそんな、考えの浅い人のところへ行ったりしないよ。ずっとあなたと一緒にいます」
さりげなく「ずっと一緒にいたい」と伝えた。でも不安で頭が一杯の柴田には届かない。
柘植野は少し切なくなった。
柴田との将来のために、わがままな頼みを聞くと決めたのに。肝心の柴田は、将来を少しも見てくれない。
「妹に奪われないって約束してくれる?」
「もちろん、約束するよ。そもそも僕はゲイなんだから。安心して」
柘植野が微笑みかけると、柴田はやっと肩を掴んでいた手を外した。
「食事中にごめん」
「いいえ。これからも、不安があったら、最優先で伝えてほしいな」
「分かった。ありがとう」
「こちらこそ」
2人は箸を持ち直したが、柴田はぽつぽつと、妹について話した。
「妹は、おれのものならなんでも欲しがるから……。子どもの頃は、おもちゃとか、本とかを取られたし……。高校で語学留学に行かせてもらう約束だったのに、気づいたらおれじゃなくて妹が行くことになってたし……」
柘植野は、柴田の妹と両親の仕打ちに絶句した。
「まあ、おれがバカだから、妹の方がふさわしいものもあるけど……!」
「優さんはバカじゃない。それもご両親に言われたの?」
柘植野は当惑して訊ねた。
「いや、妹に言われた……。おれは一番年上なのに一番バカでドジだから、2番目の妹こそが欲しいもの全部持ってて当然だって、言われてて……」
「そんなの——」
「そんなのおかしいよね? 文渡さんもそう思うよね?」
「ええ、あなたはそんなふうに言われるような人じゃない」
柘植野は驚愕して、柴田を抱きしめた。
愛しいこの人が、実家でそんなにストレートな言葉の暴力を受けていたなんて……!
「おれ、実家を出てから、うちの妹って変なんじゃないかって思った。でもきょうだいを『変』って思うのって、兄として失格だよね……」
「そんなことない。妹さんが間違ってるよ。家族だから許されることや、許さなきゃいけないことなんて、ないんだよ」
柘植野は柴田の髪を撫でながら言った。柘植野の方が、泣きそうになってしまった。
「文渡さん、泣かないで。ごめん、おれ全然平気だから。これからは妹のこと、『変な奴だな』と思って受け流すから」
笑顔が引きつって、唇が震えて、今にも自分が泣きそうだということに、優さんは気づいていないのだろうか。
「『変な奴』なんかじゃなくて、あなたの敵くらいに思っていいよ!!」
「敵……!?」
柴田は顔をこわばらせた。柘植野は、自分が何か間違えたんだと察した。
「……変な妹だけど、おれは……毎日3食妹にご飯を作ってたんだよ……。妹を『敵』なんて言われると、おれがご飯を作ってきたのまで、なんだったんだって思えてきて……」
柴田は懸命に涙をこらえていたが、ついにひと粒がこぼれた。
「優さん! ごめんなさい!」
「いろいろ奪われたけど、それでも家族なんだよ!」
「そうだよね、僕の考えが足りなかった。ごめんなさい」
柘植野は自分の愚かさを責めた。急いで柴田を抱きしめて、頬に流れる涙をキスで拭った。
しかし、柘植野は同時に、柴田が背負っている「家族」という呪縛の強さに、慄いていた。
「優さんは、妹さんと顔を合わせることないよ。少し道案内をしてほしいくらいでしょう? 僕が1人で行ってくる」
「ダメだよ!!」
柴田は自分の出した大声にびっくりして、口を覆った。
「大声出してごめんなさい……。でも、文渡さん1人で行ったらなおさら、妹はおれから奪おうとする……!」
「そっか……」
「文渡さんと一緒なら、楽しめると思うし!」
柴田は涙を拭いて、ニカッと笑って見せた。
柘植野は何も言えなくなって、複雑な表情を見られたくなくて、キスをした。
柴田は嬉しそうに笑ったから、柘植野の胸は余計に締め付けられた。
2人はお互いの愛で胸がいっぱいになるまでキスをして、それから夕ご飯に戻った。
柘植野は、柴田の両親の好印象を獲得するために、妹を案内したい。柴田家とのファーストエンカウントだから、なおさらに。
しかし、妹と会うのは柴田を苦しめることになる。
柘植野はこのジレンマに葛藤した。
でも、優さんとの将来を見据えられている僕が、ちゃんとしなきゃ。
義実家になる人たちとの交流で失敗しないように、僕が舵取りをしなきゃいけないことなんだ。
◇◇◇
このやりとりを思い出しながら、柘植野は結芽の性格についてかいつまんで話した。
実際会ってみて、プライドの高さや人を見下す性格を実感したことも伝えた。
「これは僕の経験則ですが……。僕はこういうタイプの人に執着されがちなんです。すでに身の危険を感じています」
言いながら柘植野は、過去に自分に執着してきた人々を思い出して、鳥肌を立てた。
「分かりました。高校生はまずいですね。ストーキングに発展する前に、手を打ちましょう。明日朝イチで会議を入れますので、参加してください」
会議の打ち合わせをして通話を切ると、結芽からの通知が増えていた。
ピロン。
ピロン。
メッセージアプリの通知が鳴る。
柘植野の脳に、今までに執着され、迫られた経験がフラッシュバックする。息が苦しくなる。
恋人の腕に抱いてほしくなる。
でも、優さんは子どもの頃から、もっとずっと怖くてつらい思いをさせられてきたんだ。
優さんがもう怖くないように、このことは秘密にしておかなければ。
ピロン。
疲れた~~~~……。
柘植野が気疲れで呆然としていると、メッセージの通知が3回鳴った。
優さんかな、と思ってチャットアプリを開く。
「うわ」
結芽から、個人チャットが届いていた。
家に着いたとか、今日のお礼とか、そういう内容なら、グループチャットで言えば済む話だ。
わざわざフレンド追加して、個人で送ってくるほどのことではない。
3件目のメッセージは、プレビューでは「スタンプが送信されました」となっており、どんなメッセージなのか分からない。
確認のために、開封して既読をつけなければならなかった。
『今日はありがとうございました!』
『妬いちゃったのは本当です…。だってほんとにイケメンなんですもん!』
こんな文面が、絵文字に彩られて続いていた。そして最後にハートのスタンプ。
柘植野はげんなりした。柴田が言う「おれのものならなんでも欲しがる」の「なんでも」は、事実だったのだ。
柘植野はため息をついて、担当編集の谷口に連絡した。
18歳の高校生に好意を寄せられてしまった。
非常に厄介な人物だと思われ、危険を感じている。
通話で打ち合わせたい。
以上を文面にまとめ、谷口にチャットで送信する。
結芽のメッセージのスクリーンショットも添付した。
30分後に、谷口から電話がかかってきた。
「もしもし、柘植野です。本当にすみません、休日の夜に」
「いえ、早めの連絡ありがとうございます。前回のご飯パトロン契約のときは、ずいぶん隠しておられて……」
「それは……すみません……」
「とにかく、先生が件の高校生について、危険だと考える理由を教えていただけますか?」
「ええ。これはすべて、恋人から聞いた話ですが——」
柘植野は、先日の柴田との会話を思い返しながら話した。
◇◇◇
テーブルの上では、栗ご飯と肉豆腐が少しずつ冷めていく。
しかし柴田はそれどころではない様子で、柘植野の両肩を離さない。
「おれが、妹って変かもって思ってるのは……。妹は、おれのものならなんでも欲しがるんだよ。だから、文渡さんもきっと欲しがる」
「恋人まで!?」
「たぶん……。妹は見せびらかすのが好きだから、イケメンで社会人の恋人なんて、絶対に欲しがる。文渡さんの性格なんて見ないで、すぐ欲しくなると思う」
「ああ……。なるほど」
柘植野はため息をついた。
外面だけで欲しがられるのは、嫌いだ。
そういう人間ほど、執着する。そして、柘植野の内面を知った瞬間に、手のひらを返して去っていく。
「優さん。僕はそんな、考えの浅い人のところへ行ったりしないよ。ずっとあなたと一緒にいます」
さりげなく「ずっと一緒にいたい」と伝えた。でも不安で頭が一杯の柴田には届かない。
柘植野は少し切なくなった。
柴田との将来のために、わがままな頼みを聞くと決めたのに。肝心の柴田は、将来を少しも見てくれない。
「妹に奪われないって約束してくれる?」
「もちろん、約束するよ。そもそも僕はゲイなんだから。安心して」
柘植野が微笑みかけると、柴田はやっと肩を掴んでいた手を外した。
「食事中にごめん」
「いいえ。これからも、不安があったら、最優先で伝えてほしいな」
「分かった。ありがとう」
「こちらこそ」
2人は箸を持ち直したが、柴田はぽつぽつと、妹について話した。
「妹は、おれのものならなんでも欲しがるから……。子どもの頃は、おもちゃとか、本とかを取られたし……。高校で語学留学に行かせてもらう約束だったのに、気づいたらおれじゃなくて妹が行くことになってたし……」
柘植野は、柴田の妹と両親の仕打ちに絶句した。
「まあ、おれがバカだから、妹の方がふさわしいものもあるけど……!」
「優さんはバカじゃない。それもご両親に言われたの?」
柘植野は当惑して訊ねた。
「いや、妹に言われた……。おれは一番年上なのに一番バカでドジだから、2番目の妹こそが欲しいもの全部持ってて当然だって、言われてて……」
「そんなの——」
「そんなのおかしいよね? 文渡さんもそう思うよね?」
「ええ、あなたはそんなふうに言われるような人じゃない」
柘植野は驚愕して、柴田を抱きしめた。
愛しいこの人が、実家でそんなにストレートな言葉の暴力を受けていたなんて……!
「おれ、実家を出てから、うちの妹って変なんじゃないかって思った。でもきょうだいを『変』って思うのって、兄として失格だよね……」
「そんなことない。妹さんが間違ってるよ。家族だから許されることや、許さなきゃいけないことなんて、ないんだよ」
柘植野は柴田の髪を撫でながら言った。柘植野の方が、泣きそうになってしまった。
「文渡さん、泣かないで。ごめん、おれ全然平気だから。これからは妹のこと、『変な奴だな』と思って受け流すから」
笑顔が引きつって、唇が震えて、今にも自分が泣きそうだということに、優さんは気づいていないのだろうか。
「『変な奴』なんかじゃなくて、あなたの敵くらいに思っていいよ!!」
「敵……!?」
柴田は顔をこわばらせた。柘植野は、自分が何か間違えたんだと察した。
「……変な妹だけど、おれは……毎日3食妹にご飯を作ってたんだよ……。妹を『敵』なんて言われると、おれがご飯を作ってきたのまで、なんだったんだって思えてきて……」
柴田は懸命に涙をこらえていたが、ついにひと粒がこぼれた。
「優さん! ごめんなさい!」
「いろいろ奪われたけど、それでも家族なんだよ!」
「そうだよね、僕の考えが足りなかった。ごめんなさい」
柘植野は自分の愚かさを責めた。急いで柴田を抱きしめて、頬に流れる涙をキスで拭った。
しかし、柘植野は同時に、柴田が背負っている「家族」という呪縛の強さに、慄いていた。
「優さんは、妹さんと顔を合わせることないよ。少し道案内をしてほしいくらいでしょう? 僕が1人で行ってくる」
「ダメだよ!!」
柴田は自分の出した大声にびっくりして、口を覆った。
「大声出してごめんなさい……。でも、文渡さん1人で行ったらなおさら、妹はおれから奪おうとする……!」
「そっか……」
「文渡さんと一緒なら、楽しめると思うし!」
柴田は涙を拭いて、ニカッと笑って見せた。
柘植野は何も言えなくなって、複雑な表情を見られたくなくて、キスをした。
柴田は嬉しそうに笑ったから、柘植野の胸は余計に締め付けられた。
2人はお互いの愛で胸がいっぱいになるまでキスをして、それから夕ご飯に戻った。
柘植野は、柴田の両親の好印象を獲得するために、妹を案内したい。柴田家とのファーストエンカウントだから、なおさらに。
しかし、妹と会うのは柴田を苦しめることになる。
柘植野はこのジレンマに葛藤した。
でも、優さんとの将来を見据えられている僕が、ちゃんとしなきゃ。
義実家になる人たちとの交流で失敗しないように、僕が舵取りをしなきゃいけないことなんだ。
◇◇◇
このやりとりを思い出しながら、柘植野は結芽の性格についてかいつまんで話した。
実際会ってみて、プライドの高さや人を見下す性格を実感したことも伝えた。
「これは僕の経験則ですが……。僕はこういうタイプの人に執着されがちなんです。すでに身の危険を感じています」
言いながら柘植野は、過去に自分に執着してきた人々を思い出して、鳥肌を立てた。
「分かりました。高校生はまずいですね。ストーキングに発展する前に、手を打ちましょう。明日朝イチで会議を入れますので、参加してください」
会議の打ち合わせをして通話を切ると、結芽からの通知が増えていた。
ピロン。
ピロン。
メッセージアプリの通知が鳴る。
柘植野の脳に、今までに執着され、迫られた経験がフラッシュバックする。息が苦しくなる。
恋人の腕に抱いてほしくなる。
でも、優さんは子どもの頃から、もっとずっと怖くてつらい思いをさせられてきたんだ。
優さんがもう怖くないように、このことは秘密にしておかなければ。
ピロン。
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