上 下
9 / 16

9. Wツンデレ姫

しおりを挟む
(中庭バラ園)
「ローザ様ローズピーチに
ツボミが……」
「あらかわいわ」

遠くから神官長が大騒ぎしてる声が
した。ローザに小さな女の子が声を
掛けてきた。
「そこの庭師、わたくちのお花は
今年は、咲きますか?」
「ピーチ姫様、その方は……」

神官長が息を切れせて飛び込んで
来た。
「ピーチ姫、やっと捕まえました。
これは、ローザ様」
「えっ!これは、失礼いたしました。
わたくち、ピーチ・ヴィザールです。」
「ピーチ姫様、はじめまして
ホープ国のローザ.・ヴィーナス・
リーヴラです。」
ピーチとローザの挨拶が終わると、
神官長にピーチは、連行された。

(ピーチ宮)
ピーチ宮の玄関が騒がしい
「嫌です。ピーチは、お兄様と
一緒がいいのぉー」
「ピーチ、モフも一緒だよ」

「あら、ピーチ様どうなさいました。」
「ローザ、お兄様にとりなしてよ」
「困りましたね!淑女は、殿方と
一緒の寝室に寝ないですけど」
「えっ!淑女て大人の女性て事」
「そうですわよ。ピーチ様も
淑女なので……」
「ピーチは、淑女だから
モフと一緒にここで寝るわ」
「かしこまりました。
では、寝室までローザが
ご案内させて頂きます。」
ポルクスが、ローザに軽く
会釈をして、立ち去った。

(深夜のローザ寝室)
「ローザ、ローザ開けて」
寝室の扉をたたく音がした。
モフがぐちゃぐちゃにされて
引きずられた状態でピーチに
持たれてた。

「えぇーえぇー!グスン!
ピーチお母様に会いたい。」
ピーチが、ローザに抱きついた。
「あらあら、ホームシック
ですかピーチ様」
ピーチの頭を撫でながら、ローザは、
「わたくしと一緒に寝ましょう。
その前にモフの毛を整えないと」
「モフ~」
ローザは、ブラシでモフの毛を
とかし始めた。

「ピーチ様何歳になられましたか」
「女性に歳を聞くなんて、
マナー違反では……
<小さな声でボソリと>
7歳になりました。」
モフの毛並みが整うとピーチは、
ギュギュしたり撫でたりして
モフをいじくりまわすと遊び疲れて、
すやすやと小さいな寝息を
立てすやすやと寝てしまいました。
<まぁーなんて、かわいい寝顔>

(ピーチの寝言)
「ローザは、ツンデレだけど……
(むにゃむにゃ)優しい、だいすき~」
<夢の中で褒めてくれてありがとう>
「(むにゃむにゃ)ツンデレ姫」
翌朝目覚めると、ピーチが
ローザを超えるツンデレ姫を
目指すと言って元気に
自室戻って行った。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

公爵閣下の契約妻

秋津冴
恋愛
 呪文を唱えるよりも、魔法の力を封じ込めた『魔石』を活用することが多くなった、そんな時代。  伯爵家の次女、オフィーリナは十六歳の誕生日、いきなり親によって婚約相手を決められてしまう。  実家を継ぐのは姉だからと生涯独身を考えていたオフィーリナにとっては、寝耳に水の大事件だった。  しかし、オフィーリナには結婚よりもやりたいことがあった。  オフィーリナには魔石を加工する才能があり、幼い頃に高名な職人に弟子入りした彼女は、自分の工房を開店する許可が下りたところだったのだ。 「公爵様、大変失礼ですが……」 「側室に入ってくれたら、資金援助は惜しまないよ?」 「しかし、結婚は考えられない」 「じゃあ、契約結婚にしよう。俺も正妻がうるさいから。この婚約も公爵家と伯爵家の同士の契約のようなものだし」    なんと、婚約者になったダミアノ公爵ブライトは、国内でも指折りの富豪だったのだ。  彼はオフィーリナのやりたいことが工房の経営なら、資金援助は惜しまないという。   「結婚……資金援助!? まじで? でも、正妻……」 「うまくやる自信がない?」 「ある女性なんてそうそういないと思います……」  そうなのだ。  愛人のようなものになるのに、本妻に気に入られることがどれだけ難しいことか。  二の足を踏むオフィーリナにブライトは「まあ、任せろ。どうにかする」と言い残して、契約結婚は成立してしまう。  平日は魔石を加工する、魔石彫金師として。  週末は契約妻として。  オフィーリナは週末の二日間だけ、工房兼自宅に彼を迎え入れることになる。  他の投稿サイトでも掲載しています。

【完結】王太子と宰相の一人息子は、とある令嬢に恋をする

冬馬亮
恋愛
出会いは、ブライトン公爵邸で行われたガーデンパーティ。それまで婚約者候補の顔合わせのパーティに、一度も顔を出さなかったエレアーナが出席したのが始まりで。 彼女のあまりの美しさに、王太子レオンハルトと宰相の一人息子ケインバッハが声をかけるも、恋愛に興味がないエレアーナの対応はとてもあっさりしていて。 優しくて清廉潔白でちょっと意地悪なところもあるレオンハルトと、真面目で正義感に溢れるロマンチストのケインバッハは、彼女の心を射止めるべく、正々堂々と頑張っていくのだが・・・。 王太子妃の座を狙う政敵が、エレアーナを狙って罠を仕掛ける。 忍びよる魔の手から、エレアーナを無事、守ることは出来るのか? 彼女の心を射止めるのは、レオンハルトか、それともケインバッハか? お話は、のんびりゆったりペースで進みます。

ふたりは片想い 〜騎士団長と司書の恋のゆくえ〜

長岡更紗
恋愛
王立図書館の司書として働いているミシェルが好きになったのは、騎士団長のスタンリー。 幼い頃に助けてもらった時から、スタンリーはミシェルのヒーローだった。 そんなずっと憧れていた人と、18歳で再会し、恋心を募らせながらミシェルはスタンリーと仲良くなっていく。 けれどお互いにお互いの気持ちを勘違いしまくりで……?! 元気いっぱいミシェルと、大人な魅力のスタンリー。そんな二人の恋の行方は。 他サイトにも投稿しています。

【完結】人嫌いで有名な塔の魔術師を餌付けしてしまいました

仙桜可律
恋愛
夜の酒場には恋の芽が溢れている。 場違いな苦い顔で座っているフードを被った男性。 魔術師として王城で働いているフレデリックだ。幼い頃から研究を続け、人の感情に敏感になりすぎていた。一人で塔に籠り、一切人との関わりを遮断していたのだが、精神魔法についての考察が弱すぎると指摘されてしまった。 「お酒は要りません、社会勉強として他人の恋を見に来ました」 そんなことを真顔で言う。 店で働くアメリアは、なんだか彼が気になってしまって……。 「絶対この人、悪い女に騙される……!」 生真面目魔術師 × 世話好き看板娘 2/6 タイトル変更しました 酔菜亭『エデン』シリーズ。

旦那様は大変忙しいお方なのです

あねもね
恋愛
レオナルド・サルヴェール侯爵と政略結婚することになった私、リゼット・クレージュ。 しかし、その当人が結婚式に現れません。 侍従長が言うことには「旦那様は大変忙しいお方なのです」 呆気にとられたものの、こらえつつ、いざ侯爵家で生活することになっても、お目にかかれない。 相変わらず侍従長のお言葉は「旦那様は大変忙しいお方なのです」のみ。 我慢の限界が――来ました。 そちらがその気ならこちらにも考えがあります。 さあ。腕が鳴りますよ! ※視点がころころ変わります。 ※※2021年10月1日、HOTランキング1位となりました。お読みいただいている皆様方、誠にありがとうございます。

竜人のつがいへの執着は次元の壁を越える

たま
恋愛
次元を超えつがいに恋焦がれるストーカー竜人リュートさんと、うっかりリュートのいる異世界へ落っこちた女子高生結の絆されストーリー その後、ふとした喧嘩らか、自分達が壮大な計画の歯車の1つだったことを知る。 そして今、最後の歯車はまずは世界の幸せの為に動く!

断る――――前にもそう言ったはずだ

鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」  結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。  周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。  けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。  他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。 (わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)  そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。  ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。  そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです

青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。 しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。 婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。 さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。 失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。 目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。 二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。 一方、義妹は仕事でミスばかり。 闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。 挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。 ※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます! ※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。

処理中です...