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3. 神官長はチャラ男
しおりを挟むモフモフをぎゅーして癒されたら
寝落ちしてしまった。
(ポルックスの執務室)
ポルックスの提案で神殿に
行く事になって、執務室を
出ようとした時に廊下から
「お待ちください。
来客中ですので……」
声がすると同時に扉が開き
「ポルックス逢いに来ちゃた。」
抱きつく神官服の男
「これからそちらに伺う
つもりでしたが……」
「誰?この方……もしかして」
「神官長こちらは、ホープ国の
ローザ姫です。」
「オマイガー!失礼しました。
神官長のカストルです。
バラの花も姫の美しさの前
では、霞んで見えるほどの
気品と美貌に歓喜します。」
「わたくしは、ヴィーナスなので
しかたありませんけど、ありがとう
ございます。」
「なんと、姫の声の清らさで
癒されました。これも神の祝福
です。オマイガー」
「ちょっといいですか。殿下
(小声で)神官長てチャラ男ですの」
「姫なんて申した。チャ……」
「だからチャ・ラ・オ」
「神官長がチャラ男なのか」
「オマイガー!チャラ男とは」
落ち込む神官長
「姫そうだ、中庭のバラ園を
見てくれないか、姫はバラの
エキスパートと父上から聞いて
いるので是非お願いしたい。」
「喜んで拝見させて頂きます。」
「そうか、この者に案内させる。」
姫が執務室を出ると
「神官長、人払いはしたぞ
急用なのだろ」
「さすが兄さん察しがいいですね。
昨晩ご神託があり『幻の湖が出現した』
とのお告げがあったので……」
「そうか判った。で……チャラ男
なのか?神官長は」
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