72 / 104
第九章
月下の懺悔
しおりを挟む――もしも、叶うなら。普通に出会いたかった。
少し運命的な要素があっても良い。物語のように特別な、想像もできないような局面で。立場や責務や義務的でなく、なんの柵もなく縛られるものもなく、出会うべくして出会うように。
そうして出会って惹かれて。
恋に、落ちたかった。
自分がそうであるように相手にも、脇目もふらずにただ自分だけを追いかけて、そうして結ばれる結末であったならどんなに良かっただろう。
そうしたらきっと互いに揺るぎのない記憶と出会いと確信となって、何度離れても惹かれ合うはずだ。求め合う運命だ。それが理想の恋だった。
恋なんてとうに諦めていた自分の、それでも胸の底に沈めた夢。
だけど現実は思うようにはいかなくて、ただ残酷で理不尽で。
ただすれ違い食い違う歯車だけを、無力な自分に見せつけられているようだった。
物語と同じ部分があるとすれば、自分が“王子さま”であることだけ。
――王子だなんて、そんなもの。
きみの呪いも解けないのに。
***
夜の帳が下りた頃。
身支度と出かける準備を整えたセレナが、どきどきと高鳴る胸を押えて目の前の扉を三回ノックした。それが扉の向こうが繋がる合図だと、教えられた通りに。
それからドアノブをゆっくりと回して扉を押し開ける。最初の一歩はやけに時間がかかった気がした。
疾しいことがあるわけではないのに、扉をくぐるだけでそわそわしてしまうのは前科のせいだろうか。あの時は揺るぎない目的があった為か罪悪感なんて欠片ぐらいにしか感じなかったのに。
魔法の扉のおかげで目的地までは僅か一歩。扉を開いたその先が、既に目的の場所だ。扉を介するというイリオスの転移魔法が発動しているならば、だけれど。
セレナは目の前に現れた広がる本の海に、魔法は正しく空間を繋いでくれていたようだと悟り思わず息を呑む。
場所は、王城の何処かにあるという隠された部屋、“秘密の書庫”。
待ち合わせ相手はゼノスだ。
夜伽の為に与えられたあの部屋からセレナが公認で出るのは、これが三度目だ。
一度目は国王陛下との謁見の時。二度目はイリオスに連れられてゼノスの部屋に連れて行かれた時。そして、今日が三度目。
だけどひとりで部屋の外に出るのは――ただしくは城の内部だけれど、とにかくひとりというのは初めての経験だった。
無断で外に出ていた時とはまた違った緊張感がある。今回は無断ではなく公認なのに。
ゼノスとの面会の場を別の場所にしたいと、それをルミナスに相談したのはつい二日ほど前だった。
夜伽をするかは分からない。それでも会うことは問題ないのか。会うことに夜伽は必須項目なのか。その確認も込めての相談だった。
ルミナスの答えは、流石に一度持ち帰られた。それからイリオスと調整して、許可が下りたのは意外にもその日の内だった。ゼノスからの要望もあったお陰だろう。
結果として、夜伽以外の接触を禁じる理由は特になく、会うことに制限は設けない。ただ分別だけはわきまえるように、というのがイリオスの判断らしい。
呪われた王子と夜伽聖女という互いの役割を越えるのなら、相応の理由と覚悟を持てということだと解釈して返事を受け取る。
それからいつの間にかイリオスがセレナの部屋の扉に件の魔法を施してくれたのだ。おそらく目的の場所を告げたその日の内に、どうやらセレナの寝ている間に顔も合わせぬ内に。
部屋を出る時と帰り着いた時に、必ず蝶でイリオスに伝えること。それが条件で今夜の部屋の外での面会は許された。
緊張と好奇心が同じくらい胸の内で暴れていて、握りしめていた手が思わず汗ばむ。
人気の感じられない冷たい空気がセレナの僅かに上気した頬をくすぐって、暗闇に溶けていった。音も光も見当たらない。天窓から差し込む月明かりだけが唯一の光源として、部屋全体を浮かび上がらせている。
本は好きだ。
身動きできないベッドの上で出来ることなんて限られていて、その筆頭が読書だった。あまり体を起こしていられなくなっても、携帯やゲーム機を持つことすら億劫な握力に落ちてしまっても。紙の本だけは握り続けていた。
だからセレナにとって目の前の光景に胸が躍らないわけがない。
本の海。しかもゼノスが言うにはここは表の図書館では扱えない機密私書が多く収められているという。
好奇心がそそられる。ここは秘密の宝庫なのだ。しかも今の自分にはこの世界の文字が読める。
壁一面が本棚に埋め尽くされた、書庫というよりは雑多なもの置き部屋のようだ。広さはあるけれど不規則に並ぶ棚がまるで迷路のよう。奥まで誘い込まれるようにふらりと思わず足を向けたセレナを、小さく、だけどはっきりとした声で呼びとめる声が暗闇に響いた。
「――セレナ」
今自分が来た扉ではなく、入り組んだ棚の奥のほうから。
小さな灯りと共に近づいてくる、布掠れの音と潜めるような足音。
差し込む月明かりが彼の姿を照らしていた。まるで舞台の上の登場シーンのように。
「ゼノス」
降り注ぐ月の光が彼の銀色の髪を照らして煌めいていた。
想像していた姿とは異なるゼノスのその風貌に、セレナは思わず目を丸くする。
いつも目深に被っていた、印象的な闇色のローブが無い。王子の正装ほどではないにせよ、分厚く重たいローブ姿のシルエットの方が印象強かったせいで、なんとなくきちんとした服装のゼノスにセレナはどぎまぎしてしまう。他の恰好は裸くらいしか知らない。
「先に来てたんだ、ごめん、待たせちゃった…?」
「…いいえ、おれも少し前に来たところです。こんばんは、セレナ」
「こんばんは、ゼノス。会えて良かった」
ゆっくりと距離を詰めて挨拶を交わしながら、ようやくその表情がセレナにも届く。
笑ってはいる、なのに。どことなく複雑そうに自分を見つめるゼノスの視線が、首を傾げるセレナに注がれていた。いつもとどこか様子が違う。とっさにそう思う。理由も確証もないけれど。
戸惑うセレナに気づかずに、ゼノスはそっとセレナから視線を外した。
その理由は、ゼノスの内にある。それを振り払うように小さく頭を振り、慣れない作り笑いでセレナをこの部屋の更に奥の目的の場所まで促した。触れないように、気をつけながら。ゼノスが待ち合わせの時間よりも先に来たのはその場所の確認の為だ。
ゼノスが魔法で灯した明かりは炎ではなく、淡い橙の光の玉だった。
ゼノスの瞳の色と似ている気がする。ゼノスが目を合わせてくれないので、セレナは代わりにその灯をぼうっと見つめてゼノスの後を追う。
部屋自体が火気厳禁なのと場所が場所なので、ある程度高位の魔法を使える者と資格ある者しかこの部屋には入れないらしい。魔法のひとつも使えないけれど、セレナはゼノスの同伴という形だ。
今ここに自分たち以外は居ない。わざとその時間帯を狙っての待ち合わせだった。
本棚の迷路を少し進んだ先に、月明かりで照らされたテーブルと椅子があった。そこにいくつかの本と紙の冊子が既にいくつか積まれている。
テーブルの傍らまで促され、持っていた荷物をそれぞれ置いて隣りに並んだ。やはり僅かに距離を空けたまま。
「一応、それらしい物は出しておきました。ディアが描いたという、刻印の紙はありますか?」
セレナの身に現れた刻印については、ディアナスからゼノスにも伝わっていたらしい。
おそらくあの後――セレナがディアナスとアレスと三人で話したあの後。ゼノスへの報告も行われたのだろう。秘密の協定の場で。
「…持ってきたよ、これ」
失くさないようにと以前ゼノスに借りた資料の間に挟んで持ってきたそれを、ゼノスの魔法の灯りの下で差し出す。それを無言で受け取ったゼノスはその琥珀色の瞳を向け、暫し沈黙した。セレナも黙ってそれを見守る。
どこかで見たことがあるような気がする、と言ったのはディアナスだ。その場に居たアレスからの確証は得られていない。だけど王家にも関わる事柄である線が強くなり、ゼノスに調査を含む相談をする為に、ふたりはここで待ち合わせたのだ。
場所を指定してきたのはゼノスだ。呪いに関する調べものならおそらくここが良いと。ゼノスにとっては自室の次に馴染んだ場所らしい。
「……確かに、見覚えがあるような気もします…けれど、おれも…はっきりとは、分からないです。すいません…」
申し訳なさそうに声音を落とし表情を曇らせるゼノスに、セレナは慌てて首を振る。
期待していなかったと言っては失礼だけれど、そう簡単に分かるものだとも思っていない。
「う、ううん、謝らないで。ルミナスにも訊いてみたんだけど、やっぱりはっきりとは分からないみたいなの」
「…そうですか…神殿側も王家のすべてを把握しているわけではないですからね…」
瞳に影を落とすゼノスの表情とその空気にセレナは気圧される思いがした。
やはりどことなくゼノスの雰囲気が今までと違う気がする。僅かに空けられた距離がその証拠だ。
「…ゼノス…?」
つい、セレナから。彼の名前を呼んでいた。自分でも驚くくらいに情けない声になってしまった。
だって、彼が。セレナの方をちっとも見ようとしないから。久しぶりの体面のはずなのに、どこかずっとよそよそしい。むしろちょっと避けている。勘違いなら笑えるけれど、違っていないならもう笑えない。
セレナに呼ばれたゼノスが一度だけぴくりと肩を震わせて、ゆっくりと慎重にセレナの姿をその瞳に映す。
そこに滲む躊躇いに、セレナは何故か泣きそうになった。彼から距離をとられたのは、初めて会ったあの日だけ。ふと懐かしげに甦る出会い。
その後ずっとゼノスはセレナとの距離を詰めて来てくれていたから。まさかゼノスの方から距離をとられるとは思ってもいなかったのだ。
「わたし…何か、ゼノスの気に障るようなこと、した…?」
「……セレナ…?」
その震える声音にようやくゼノスは。セレナの歪む表情に気付いて目を瞠った。
指先から白い紙が零れてとっさにセレナの肩を掴む。セレナがびくりと体を大きく揺らして、慌てて無遠慮に触れてしまったことを詫びた。
「すいません、セレナ…! 違うんです、おれが、悪い…っ、セレナのせいじゃありません。おれが…」
「でもきっと、わたしが原因なんでしょう?」
「いえ、そういう、わけでは…」
「じゃあ、どうして。こっちを見ないの、ゼノス」
とうとう彼女の声音に非難と涙の色が混じる。その小ささにゼノスは胸を締め付けられるようだった。
ゆっくりと今度こそゼノスは、まっすぐセレナを正面から見つめる。
涙目で睨むように、だけど縋るように。自分よりも僅かに下がる目線の先から、セレナが自分を見上げていた。その目が合って、微かにセレナの瞳が揺れる。情けない顔をした自分を映して。
そうしたら、もう。
どうしようもなくなってしまった。
ゼノスはセレナに手を伸ばし、その小さな体を抱き寄せていた。腕の中でセレナの体が強張って、だけど拒否する素振りは伺えない。それを確認してさらにきつく境界を埋める。
「…すいません、セレナ……ごめん、なさい」
「…なにを…謝るの…?」
そっと、セレナの小さな手の平が。躊躇いがちに、だけど彼女の意思をもってゼノスの背中にまわされる。その感触にゼノスはかたく目を瞑って奥歯を噛んだ。
ゼノスの口から零れたのは、懺悔の言葉だった。
「…おれの…呪いが…苦痛が。あなたを、苦しめたこと…おれは、知らずに、ずっと…!」
夜伽によって消えたと思っていた呪いはずっと、本当はセレナの体にあった。残っていた。セレナが継いだだけだったのだ。
ほかの誰でもない、セレナに。自分の苦痛を背負わせた。
今は痛みは無いと聞いている。つまり、以前はあったのだ。
そこに確かに、ゼノスが与えた呪いの齎す痛みと苦しみが。
「おれの代わりに、あなたが…っ」
――傷つけた。
夜伽によって、彼女の体とそして心を。
その事実がゼノスの心の内を深く抉っていた。
0
お気に入りに追加
992
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
【R18】純情聖女と護衛騎士〜聖なるおっぱいで太くて硬いものを挟むお仕事です〜
河津ミネ
恋愛
フウリ(23)は『眠り姫』と呼ばれる、もうすぐ引退の決まっている聖女だ。
身体に現れた聖紋から聖水晶に癒しの力を与え続けて13年、そろそろ聖女としての力も衰えてきたので引退後は悠々自適の生活をする予定だ。
フウリ付きの聖騎士キース(18)とはもう8年の付き合いでお別れするのが少しさみしいな……と思いつつ日課のお昼寝をしていると、なんだか胸のあたりに違和感が。
目を開けるとキースがフウリの白く豊満なおっぱいを見つめながらあやしい動きをしていて――!?
大嫌いな次期騎士団長に嫁いだら、激しすぎる初夜が待っていました
扇 レンナ
恋愛
旧題:宿敵だと思っていた男に溺愛されて、毎日のように求められているんですが!?
*こちらは【明石 唯加】名義のアカウントで掲載していたものです。書籍化にあたり、こちらに転載しております。また、こちらのアカウントに転載することに関しては担当編集さまから許可をいただいておりますので、問題ありません。
――
ウィテカー王国の西の辺境を守る二つの伯爵家、コナハン家とフォレスター家は長年に渡りいがみ合ってきた。
そんな現状に焦りを抱いた王家は、二つの伯爵家に和解を求め、王命での結婚を命じる。
その結果、フォレスター伯爵家の長女メアリーはコナハン伯爵家に嫁入りすることが決まった。
結婚相手はコナハン家の長男シリル。クールに見える外見と辺境騎士団の次期団長という肩書きから女性人気がとても高い男性。
が、メアリーはそんなシリルが実は大嫌い。
彼はクールなのではなく、大層傲慢なだけ。それを知っているからだ。
しかし、王命には逆らえない。そのため、メアリーは渋々シリルの元に嫁ぐことに。
どうせ愛し愛されるような素敵な関係にはなれるわけがない。
そう考えるメアリーを他所に、シリルは初夜からメアリーを強く求めてくる。
――もしかして、これは嫌がらせ?
メアリーはシリルの態度をそう受け取り、頑なに彼を拒絶しようとするが――……。
「誰がお前に嫌がらせなんかするかよ」
どうやら、彼には全く別の思惑があるらしく……?
*WEB版表紙イラストはみどりのバクさまに有償にて描いていただいたものです。転載等は禁止です。
【R18】転生聖女は四人の賢者に熱い魔力を注がれる【完結】
阿佐夜つ希
恋愛
『貴女には、これから我々四人の賢者とセックスしていただきます』――。
三十路のフリーター・篠永雛莉(しのながひなり)は自宅で酒を呷って倒れた直後、真っ裸の美女の姿でイケメン四人に囲まれていた。
雛莉を聖女と呼ぶ男たちいわく、世界を救うためには聖女の体に魔力を注がなければならないらしい。その方法が【儀式】と名を冠せられたセックスなのだという。
今まさに魔獸の被害に苦しむ人々を救うため――。人命が懸かっているなら四の五の言っていられない。雛莉が四人の賢者との【儀式】を了承する一方で、賢者の一部は聖女を抱くことに抵抗を抱いている様子で――?
◇◇◆◇◇
イケメン四人に溺愛される異世界逆ハーレムです。
タイプの違う四人に愛される様を、どうぞお楽しみください。(毎日更新)
※性描写がある話にはサブタイトルに【☆】を、残酷な表現がある話には【■】を付けてあります。
それぞれの該当話の冒頭にも注意書きをさせて頂いております。
※ムーンライトノベルズ、Nolaノベルにも投稿しています。
【R18】聖女のお役目【完結済】
ワシ蔵
恋愛
平凡なOLの加賀美紗香は、ある日入浴中に、突然異世界へ転移してしまう。
その国には、聖女が騎士たちに祝福を与えるという伝説があった。
紗香は、その聖女として召喚されたのだと言う。
祭壇に捧げられた聖女は、今日も騎士達に祝福を与える。
※性描写有りは★マークです。
※肉体的に複数と触れ合うため「逆ハーレム」タグをつけていますが、精神的にはほとんど1対1です。
【R-18】悪役令嬢ですが、罠に嵌まって張型つき木馬に跨がる事になりました!
臣桜
恋愛
悪役令嬢エトラは、王女と聖女とお茶会をしたあと、真っ白な空間にいた。
そこには張型のついた木馬があり『ご自由に跨がってください。絶頂すれば元の世界に戻れます』の文字が……。
※ムーンライトノベルズ様にも重複投稿しています
※表紙はニジジャーニーで生成しました
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
男女比がおかしい世界にオタクが放り込まれました
かたつむり
恋愛
主人公の本条 まつりはある日目覚めたら男女比が40:1の世界に転生してしまっていた。
「日本」とは似てるようで違う世界。なんてったって私の推しキャラが存在してない。生きていけるのか????私。無理じゃね?
周りの溺愛具合にちょっぴり引きつつ、なんだかんだで楽しく過ごしたが、高校に入学するとそこには前世の推しキャラそっくりの男の子。まじかよやったぜ。
※この作品の人物および設定は完全フィクションです
※特に内容に影響が無ければサイレント編集しています。
※一応短編にはしていますがノープランなのでどうなるかわかりません。(2021/8/16 長編に変更しました。)
※処女作ですのでご指摘等頂けると幸いです。
※作者の好みで出来ておりますのでご都合展開しかないと思われます。ご了承下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる