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第一話「ろろろろ、ロボじゃないですからっ!」
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「あのさ、あのさ。話したことないのに唐突で悪いんだけど、愛朔さんって……ロボットだよね?」
昼休み。とある事情で廊下の壁際にしゃがみ込んでいた私にクラスメイトの姫崎という人物が声をかけてきました。
はたして入学したばかりの高校一年生、女子同士が初めて交わす言葉なのでしょうか。疑問が残りますが、私がまず思ったのはこれです。
――なんでバレたのでしょうか!?
完全に女子高生として立ち振る舞いをしていたというのに、姫崎さんはあっさりと私がロボットであることを見抜きましたよ!?
入学して一週間、ロボットであることはバレないようにと開発者であるジジイ……いえ、博士から常日頃言われている私ですが、もう失敗なのでしょうか?
いやいや、待ってください。もしかしたらこの姫崎さんは冗談で私をロボットなどと言っているのかも知れません。
落ち着いて、焦らず冷静に対応しましょう。
「は、ははは、わ、わわ、私が……えーっと? な、何ですって? ちょっとよく聞き取れませんでしたよ」
「だからー、愛朔さんって実はロボットなんじゃないのって」
「ろ、ろ、ロボットなわけないでしょ! あはは、ははは……ひ、姫崎さんは、お、面白いことを言いますね!」
区役所の窓口を思わせる冷静さ、そして機械的な対応。
……いえ、ロボットとバレてはいけないのですから機械的という表現はよろしくないですね。
まぁ、とりあえず私自身が否定すれば納得してくれるはず。
――と、思ったのですが、しゃがんでいる私に中腰で目線を合わせてくる姫崎さんは訝しげな表情。
「ほんとかなぁ? 私、色々と愛朔さんがロボットなんじゃないかって証拠掴んで話しかけてるんだけど……それでも否定する?」
「否定します。掴まれるような証拠なんて私は残してませんから」
「あ! その言い方、やっぱりロボットじゃん! 本来なら『ロボットじゃないから証拠なんてそもそもない』って言う場面なのに!」
「――っ! は、謀りましたね! 私はまんまとあなたの仕掛けた罠に落ちたというわけですか」
「自分で掘った墓穴を落とし穴って言わないでよ……」
私が繰り出す理路整然とした語りに圧倒されたのか、姫崎さんは引き気味な表情を浮かべました。
しかし、この人は私がロボットだと証明して何がしたいのか……?
よく分かりませんが、彼女が掴んでいるという証拠が何なのかは確認しておくべきでしょう。
「とりあえず、姫崎さんにチャンスをあげます。私がロボットだと言うならば証明してみせて下さい。その証拠とやらで」
私はしたり顔を浮かべて姫崎さんの回答を待ちます。
そもそも私は超ヤバい博士によって作られた超高性能AIを搭載した自立起動型の超ロボットでして。超技術のおかげで人間に見紛うほどの肌や柔軟な間接駆動が再現されており、外見でロボットだと見抜くのは超困難な超最先端技術の集大成なのです。
さて、姫崎さんはどう私をロボットだと見抜いてくるのか!
「愛朔さんちって確かロボット研究所でしょ。小学校、中学と愛朔なんて苗字の子いなかったのに、突然高校に上がって現れるなんてロボットだよ。きっと」
「何で私の実家が何を営んでいるか把握してるんですか! 姫崎さんはクラスに秒の速さで溶け込んだ陽キャ――失礼、中心人物なのですから私のような末端的生徒のことなど知る必要ないでしょうに!」
「いや、クラスの中心人物だからこそみんなのことを知ってるんだよ。私のコミュ力は『一手で駒を二個打ってくる将棋』って言われてるからね。仲良くなるためのリサーチは欠かさないよ」
「そうですか。あなたのことは『飛車角同時打ちの女』として私の記憶に深く刻んでおきます……」
とりあえず相手の握っていたカードはなかなかでしたが、恐れるほどのものではなかったと言えるでしょう。
「しかし、私の家がロボット研究所だからそこの娘がロボット、というのは発想が飛躍しすぎていませんか?」
「あ、ネジ落ちてる。誰のだろう」
「え、えぇ! どこですか!? 今日、博士にきちんと閉めてもらったはずなのになぁ……」
「やっぱりロボットじゃん」
「え? ……あ、ネジなんてどこにも落ちてない! またもや謀りましたね!」
足元を慌てて探し回る私を見てお腹を抱えて笑う姫崎さん。
どうやら発する言葉一つ一つを的確に言い返されて笑うしかなくなっているようです。。
とはいえ、先ほどのフェイントはなかなかのもの。ネジが落ちていたらまず言うべきは「どこのだろう」でしたね。
「とりあえず、私はロボットではありません。確かに実家はそういったものを研究していますが、それと私個人は無関係です」
「そっかぁ。流石に実家がロボット研究所ってだけじゃ弱いかぁ~。でもね、愛朔さんをロボットだと断定する証拠はまだ色々とあるからね!」
「ポケットから何を取り出したのですか! 薄い板のようなもの……?」
「あれ、もしかして愛朔さんってスマホ持ってないの?」
スマホ、という単語を聞いて私は今が分からず口を噤んでしまいます。
どういう意味でしたでしょうか……?
私は搭載されているネット検索機能を使用して言葉の意味を探ります。人間でいうところの脳内でする感覚でグー○ルの検索窓を表示し、検索を開始。
「あ、それがスマートフォンなのですね。博士が要るか聞いてきましたが、ネット検索は自前で出来てしまうので不要かと思い欲しがりませんでした」
「やっぱりロボットじゃん。博士とか言ってるし!」
「ち、違いますから! 私は断じてロボットなどではありません!」
私の言葉の端々に片っ端から噛みついて論破しようとしてくる姫崎さん。努力も虚しく敗北感が行き過ぎたのか笑い出します。
「さっきからボロ出しまくりだよ~。あ、そういえばボロって逆から呼んだらロボだよね」
「むむ! またしても謀りましたね!」
「いや、これは流石に謀ってないよ……くだらない冗談未満のものだって」
「そうですか。ですが、そのスマートフォンで何をしようと言うのですか!」
「メモ帳に愛朔さんのロボ疑惑を裏付ける証拠を残しててね。他に何があったかなぁと思って」
「くぅ……いいでしょう! 受けて立ちます、何でも言ってみて下さい!」
――と、私が姫崎さんを指差し堂々と語った時、昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴り響きました。
「あらら、残念。愛朔さんをロボットだと証明するのはまたの機会だね」
「また機械って言いましたね。ですから、私はロボではありません」
「流石に過敏だって。ほら、教室戻ろっか」
姫崎さんは手を引いて廊下の壁に背を預けしゃがんでいた私を立ち上がらせて教室へ一緒に戻ろうとします。
――あ、マズい!
私がそう思った時にはすでに遅く、プンッという音が響きます。そして、立ち上がった私の状態を見て姫崎さんは絶句――の後、すぐさま持っていたスマートフォンで写真撮影。
「こ、こら! 何を撮っているんですか!」
「いや……それが愛朔さんの昼食だったんだなぁって。やっぱりロボットじゃん」
「いや、これは……その」
いくらでも論破のしようがありましたが、この時私は姫崎さんへのハンデという気持ちもあったのか何も言いませんでした。
私の足の間、ゆらゆらと揺れているのは廊下の壁にあるコンセントと接続されていたプラグ。それは人間でいう尾てい骨あたりから伸びて、掃除機のコードのように収納機能をもった私の充電手段。
そう――お昼休みということで私は昼食のため盗電していたのです。
まぁ、こんなピンチでも冷静に対応して、姫崎さんの印象を操作していきましょう。
「ろ、ろ、ろろろろ、ロボじゃないですからっ! ほ、本当ですからねっ! いいですか、他の人にこのことはどうか――どうか内密にっ!」
姫崎さんの肩を掴んで揺らし、威圧的に攻めていく私。
一方で姫崎さんは「どうしよっかなー」と楽しげに笑んでいます。
そしてしゅるしゅるとスカートの中に戻っていくプラグ。
まぁ、大した障害ではないと思います。
しかし、万が一のことがありますから気をつけないと。
私は高校三年間、ロボットであることを隠して生活しなければならず、発覚したら――廃棄処分されてしまうのですから。
昼休み。とある事情で廊下の壁際にしゃがみ込んでいた私にクラスメイトの姫崎という人物が声をかけてきました。
はたして入学したばかりの高校一年生、女子同士が初めて交わす言葉なのでしょうか。疑問が残りますが、私がまず思ったのはこれです。
――なんでバレたのでしょうか!?
完全に女子高生として立ち振る舞いをしていたというのに、姫崎さんはあっさりと私がロボットであることを見抜きましたよ!?
入学して一週間、ロボットであることはバレないようにと開発者であるジジイ……いえ、博士から常日頃言われている私ですが、もう失敗なのでしょうか?
いやいや、待ってください。もしかしたらこの姫崎さんは冗談で私をロボットなどと言っているのかも知れません。
落ち着いて、焦らず冷静に対応しましょう。
「は、ははは、わ、わわ、私が……えーっと? な、何ですって? ちょっとよく聞き取れませんでしたよ」
「だからー、愛朔さんって実はロボットなんじゃないのって」
「ろ、ろ、ロボットなわけないでしょ! あはは、ははは……ひ、姫崎さんは、お、面白いことを言いますね!」
区役所の窓口を思わせる冷静さ、そして機械的な対応。
……いえ、ロボットとバレてはいけないのですから機械的という表現はよろしくないですね。
まぁ、とりあえず私自身が否定すれば納得してくれるはず。
――と、思ったのですが、しゃがんでいる私に中腰で目線を合わせてくる姫崎さんは訝しげな表情。
「ほんとかなぁ? 私、色々と愛朔さんがロボットなんじゃないかって証拠掴んで話しかけてるんだけど……それでも否定する?」
「否定します。掴まれるような証拠なんて私は残してませんから」
「あ! その言い方、やっぱりロボットじゃん! 本来なら『ロボットじゃないから証拠なんてそもそもない』って言う場面なのに!」
「――っ! は、謀りましたね! 私はまんまとあなたの仕掛けた罠に落ちたというわけですか」
「自分で掘った墓穴を落とし穴って言わないでよ……」
私が繰り出す理路整然とした語りに圧倒されたのか、姫崎さんは引き気味な表情を浮かべました。
しかし、この人は私がロボットだと証明して何がしたいのか……?
よく分かりませんが、彼女が掴んでいるという証拠が何なのかは確認しておくべきでしょう。
「とりあえず、姫崎さんにチャンスをあげます。私がロボットだと言うならば証明してみせて下さい。その証拠とやらで」
私はしたり顔を浮かべて姫崎さんの回答を待ちます。
そもそも私は超ヤバい博士によって作られた超高性能AIを搭載した自立起動型の超ロボットでして。超技術のおかげで人間に見紛うほどの肌や柔軟な間接駆動が再現されており、外見でロボットだと見抜くのは超困難な超最先端技術の集大成なのです。
さて、姫崎さんはどう私をロボットだと見抜いてくるのか!
「愛朔さんちって確かロボット研究所でしょ。小学校、中学と愛朔なんて苗字の子いなかったのに、突然高校に上がって現れるなんてロボットだよ。きっと」
「何で私の実家が何を営んでいるか把握してるんですか! 姫崎さんはクラスに秒の速さで溶け込んだ陽キャ――失礼、中心人物なのですから私のような末端的生徒のことなど知る必要ないでしょうに!」
「いや、クラスの中心人物だからこそみんなのことを知ってるんだよ。私のコミュ力は『一手で駒を二個打ってくる将棋』って言われてるからね。仲良くなるためのリサーチは欠かさないよ」
「そうですか。あなたのことは『飛車角同時打ちの女』として私の記憶に深く刻んでおきます……」
とりあえず相手の握っていたカードはなかなかでしたが、恐れるほどのものではなかったと言えるでしょう。
「しかし、私の家がロボット研究所だからそこの娘がロボット、というのは発想が飛躍しすぎていませんか?」
「あ、ネジ落ちてる。誰のだろう」
「え、えぇ! どこですか!? 今日、博士にきちんと閉めてもらったはずなのになぁ……」
「やっぱりロボットじゃん」
「え? ……あ、ネジなんてどこにも落ちてない! またもや謀りましたね!」
足元を慌てて探し回る私を見てお腹を抱えて笑う姫崎さん。
どうやら発する言葉一つ一つを的確に言い返されて笑うしかなくなっているようです。。
とはいえ、先ほどのフェイントはなかなかのもの。ネジが落ちていたらまず言うべきは「どこのだろう」でしたね。
「とりあえず、私はロボットではありません。確かに実家はそういったものを研究していますが、それと私個人は無関係です」
「そっかぁ。流石に実家がロボット研究所ってだけじゃ弱いかぁ~。でもね、愛朔さんをロボットだと断定する証拠はまだ色々とあるからね!」
「ポケットから何を取り出したのですか! 薄い板のようなもの……?」
「あれ、もしかして愛朔さんってスマホ持ってないの?」
スマホ、という単語を聞いて私は今が分からず口を噤んでしまいます。
どういう意味でしたでしょうか……?
私は搭載されているネット検索機能を使用して言葉の意味を探ります。人間でいうところの脳内でする感覚でグー○ルの検索窓を表示し、検索を開始。
「あ、それがスマートフォンなのですね。博士が要るか聞いてきましたが、ネット検索は自前で出来てしまうので不要かと思い欲しがりませんでした」
「やっぱりロボットじゃん。博士とか言ってるし!」
「ち、違いますから! 私は断じてロボットなどではありません!」
私の言葉の端々に片っ端から噛みついて論破しようとしてくる姫崎さん。努力も虚しく敗北感が行き過ぎたのか笑い出します。
「さっきからボロ出しまくりだよ~。あ、そういえばボロって逆から呼んだらロボだよね」
「むむ! またしても謀りましたね!」
「いや、これは流石に謀ってないよ……くだらない冗談未満のものだって」
「そうですか。ですが、そのスマートフォンで何をしようと言うのですか!」
「メモ帳に愛朔さんのロボ疑惑を裏付ける証拠を残しててね。他に何があったかなぁと思って」
「くぅ……いいでしょう! 受けて立ちます、何でも言ってみて下さい!」
――と、私が姫崎さんを指差し堂々と語った時、昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴り響きました。
「あらら、残念。愛朔さんをロボットだと証明するのはまたの機会だね」
「また機械って言いましたね。ですから、私はロボではありません」
「流石に過敏だって。ほら、教室戻ろっか」
姫崎さんは手を引いて廊下の壁に背を預けしゃがんでいた私を立ち上がらせて教室へ一緒に戻ろうとします。
――あ、マズい!
私がそう思った時にはすでに遅く、プンッという音が響きます。そして、立ち上がった私の状態を見て姫崎さんは絶句――の後、すぐさま持っていたスマートフォンで写真撮影。
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「いや……それが愛朔さんの昼食だったんだなぁって。やっぱりロボットじゃん」
「いや、これは……その」
いくらでも論破のしようがありましたが、この時私は姫崎さんへのハンデという気持ちもあったのか何も言いませんでした。
私の足の間、ゆらゆらと揺れているのは廊下の壁にあるコンセントと接続されていたプラグ。それは人間でいう尾てい骨あたりから伸びて、掃除機のコードのように収納機能をもった私の充電手段。
そう――お昼休みということで私は昼食のため盗電していたのです。
まぁ、こんなピンチでも冷静に対応して、姫崎さんの印象を操作していきましょう。
「ろ、ろ、ろろろろ、ロボじゃないですからっ! ほ、本当ですからねっ! いいですか、他の人にこのことはどうか――どうか内密にっ!」
姫崎さんの肩を掴んで揺らし、威圧的に攻めていく私。
一方で姫崎さんは「どうしよっかなー」と楽しげに笑んでいます。
そしてしゅるしゅるとスカートの中に戻っていくプラグ。
まぁ、大した障害ではないと思います。
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