不死身の英雄なんかじゃないのに

神ൢ座ൢ

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第一章 異世界転移と予期せぬ災い

4.

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 隊長達を見送った後副隊長の001は、隊長が不在の場合指揮を、一任される為と指示を徹底的に出して行く。

「003、006は指示通りに行動しろ。007、009は右側を警戒。008、010は左側を警戒!」

「「「了解」」」

 001は指示を出し各々別れ警戒する。ケアをする003の方を、向けば話し声が此方にも届く様で耳に入る。

「ユヅル!身体は大事無いのか?」

「申し訳ありません。ロフティール殿下」

「そんな事は良い!ユヅルが消えれば側近が不在になるのだぞ。所で彼等は誰なのだ?見た感じ敵では無い様だが…」

「…私も分かりません」

 この場に似つかない者1名に護衛付き、彼等の様子を読み取ると、姿勢を正し失礼の無い様に彼等の所に歩む。

「我々はファントム。000が不在の為一時的のみ指揮を担う001と申します」

「─ファントムか。先にお礼を言わせて欲しい。大事な側近のユヅルを助けて頂いた事感謝する」

「いえ、助けたのは我々では無く000です。お礼は帰還されてからです。我々は000の命令のままに遂行しているだけです」

 殿下らしき人が頭下げたのを止めさせ、隊長と同様で感謝を拒否。拒否した事で表情から呆気無く晒していた。

「貴様っ!ロフティール殿下に失礼だぞ!」

「失礼?其方こそ勘違いされては困る。我々では無く000だと申している。感謝する相手を間違えるな」

 殿下への態度が気に食わなかったのか、もう1人が顔を真っ赤に、我々に向かって怒鳴り乍抗議しに来ていた。

「─何だと!?貴様…言わしとけば──」

「─止せ!スザク!!」

「ですがっ!」

「スザク!!俺の言う事が聞けないのか?」

「──ッ、いえ…申し訳ありません」

「俺の配慮が悪かった様だ。…スザク下がれ」

 殿下が護衛の彼を黙らせた事に安堵し、再び殿下が言葉を発する。発する時右側が騒がしくなり視線を向ける。

「007、009一体何事だ!?」

「四時の方向から数匹の敵が此方に向かって来ています!」

「そうか…御前達に告ぐ!彼等に歯向か敵は迷わず殲滅せよ!003、006は護り乍戦えるな?」

「「勿論です!」」

 敵襲の為会話を切り上げ各々の役割を、与え現れる敵を蹴散らす。彼等は隊長よりはマシだが非道極まりない。

「────!!?」

「000が戻って来る迄護り抜くぞ!009余所見するなっ!」

「─分かった!」

 迫り来る敵を残さず殲滅して行く光景。連携が取れている彼等に、殿下達は目を奪われ乍息を呑み込んでいた。
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