神々に寵愛され祝福と共に~のんびりと快適生活~

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第一章 異世界に転生し、居場所を求める

31.

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「マナギア酷い」

「アルが悪いんだよ?俺の事を散々煽るからでしょ?」

「マナギアは体力あるね?流石ぜ…ううん。優しいもんね」

「アル?今って言い掛けたよね?アルが乱れる程の淫乱だもんね?」

「~~っ!其れは……言わないで欲しいな?」

 マナギアの欲望と渇望の暴走で何度も、絶倫の様に僕を犯し続け、マナギアは穏やかな笑顔だった。

「アルが味わう孤独、喪失、失望、絶望、己の存在への否定。あぁ…。嫌だよアル?」

「もぅ。マナギア駄目でしょ?ほら戻っておいで」

 自己犠牲の精神である僕にマナギアは、己の無力と後悔が満ちる。自責に囚われるマナギアに接物した。

「んく…ぅ。アル狡いよね?」

「マナギア。感情が流れたんだね?甘いの食べるなら手伝ってくれる?」

 悲しむマナギアに僕は頭を撫で台所に、立ち亜空間から材料を取ると、マナギアが復活し手伝いに来た。

「アルと一緒に食べたい!材料少ないよ?出来るの?」

「出来るよ?」

 粉類は事前に容器に入れふるって置く。ボウルに卵を白身と黄身に分け、計量カップで計った牛乳を人肌に温める。

「マナギア。形は何が良い?」

「雪の結晶!アルの生きる証だよ?」

 切なく雪の結晶を望むマギアに微笑み、ふるった粉を入れ1度掻き混ぜ、温めた牛乳を全体に半分流し回す。

 しっかり掻き混ぜ再び牛乳を流し入れ、混ぜる姿に僕から容器ごと、奪ってゆっくりと混ぜていた。

「もぅ、マナギア」

 マナギアは僕から奪い取り混ぜる姿に、呆れて別容器に白身と砂糖を、入れツノが立つ迄混ぜる。

「そろそろ良いかな?マナギア其れ返して?」

「うん?もう良いの?其れをどうするの?」

 僕は唇に指を宛て『混ぜるんだよ』と、マナギアは衝撃だった様で、固まるマナギアを撫でて戻す。

 ツノが立つ白身を再び少し取り出して、黄身の方に入れ切る様に、混ぜ白身が無くなる迄繰り返す。

「うん。滑らかな生地が完成したね。そろそろ焼いていこうか」

「え?何これ?」

「マナギア!触ったら火傷するからね?」

 僕は亜空間からホットプレートを出し、マナギアが触ろうとしたので、僕が慌てて制止し忠告した。

 暫くの間ホットプレートを温めた後に、マナギアからバターを貰い、雪の結晶型に薄く塗っていく。

 塗り終えると生地を高い所から落とし、均等に流し入れ蓋をし3分、放置すると良い香りが部屋中に充満する。

「わぁ~アル。太陽の様な良い香りだね?完成はまだかなぁ?早く食べたいな?」

「甘えん坊だね」
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