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第一章 異世界に転生し、居場所を求める
13.
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チュン、チュン、チチッ
「…もう朝が来たみたいだね」
爆睡中の彼等を放置し静かに着替えて、台所に向かい亜空間から、材料を取り朝食を作り始める。
全ての粉を事前にふるいに掛けて置き、ボウルに粉と水を入れ、ゴムベラで混ぜた後手で捏ねる。
捏ねてガス抜きし8等分に切り分けて、容器に入れ濡れ布巾を被せ、暫く放置する間に具材を切る。
放置した生地を取り出しガス抜きして、厚さ2㍉で横30㌢㍍の円を、綿棒で伸ばした後ソースを塗る。
ソースを塗り終え具材を沢山盛り付け、更にチーズを豪快に乗せて、4枚同時にオープンに入れて焼く。
「アル…おはよぉ?」
「マナギア顔洗っておいで」
「ん…あい」
マナギアが起き洗面台で身支度を終え、マナギアが近くに来て、僕の隣に座りオープンを眺めていた。
「随分と早起きだね?改めておはよう。ポンコツは放置して良いよ」
「アルこれピザ?」
「具材盛りだよ」
「名前からして美味しそうな感じだね」
暫く話すと漸くピザが完成し8等分に、切り分けて差し出すと、先に注意してから食べさせた。
「いただきま~す。ん…相変わらず美味しいよねぇ?」
「んっ!?野菜がたっぷりで栄養が取れる。あぁ…美味いなぁ」
「おはようさん。起きるの早くねぇ?ご飯食ってるし起こせよ!?やっぱ美味ぇなこれ」
先に食事を始めると身支度を済ませた、ジェイコブ様が台所に来て、抗議し乍ピザを頬張っていた。
満腹感を満たした後彼等と共に王都へ、向か う為に膨大な魔力を、纏いアルシア領域を吸収する。
「っ…!予想以上の膨大な魔力だな。矢張り保護して正解だった」
「消滅と言うより収納しただけか。なぁ…オズ。俺達以外の貴族社会には、悟られちゃいけねぇぜ?」
吸収した家を小さな雪の結晶の形へと、変形させチョーカーにすると、目の前には荒地化していた。
「我が家を収納し終えたので、ロズベル王都に向かいますか?」
「言い難いのだがマギアは居ないのかい?」
「マギアでしたら…」
『俺なら此処に居るよ?』
「マギアは僕と一体化中の為、姿は完全に見えませんよ?」
彼等はマギアが居ない事に疑問を抱き、マギアは僕の言葉に失念し、彼等は納得する様に頷いた。
「父上と兄上は突然、孫が出来たら吃驚するだろうね?」
『アル。前方に敵反応有るよ?』
「オルディズ様、ジェイコブ様。先に失礼させて頂きます」
「えっ?」
マギアの忠告に僕は顔から感情を消し、鎖剣を手に取り突然其処から、縮地する様にふっと消えた。
「…もう朝が来たみたいだね」
爆睡中の彼等を放置し静かに着替えて、台所に向かい亜空間から、材料を取り朝食を作り始める。
全ての粉を事前にふるいに掛けて置き、ボウルに粉と水を入れ、ゴムベラで混ぜた後手で捏ねる。
捏ねてガス抜きし8等分に切り分けて、容器に入れ濡れ布巾を被せ、暫く放置する間に具材を切る。
放置した生地を取り出しガス抜きして、厚さ2㍉で横30㌢㍍の円を、綿棒で伸ばした後ソースを塗る。
ソースを塗り終え具材を沢山盛り付け、更にチーズを豪快に乗せて、4枚同時にオープンに入れて焼く。
「アル…おはよぉ?」
「マナギア顔洗っておいで」
「ん…あい」
マナギアが起き洗面台で身支度を終え、マナギアが近くに来て、僕の隣に座りオープンを眺めていた。
「随分と早起きだね?改めておはよう。ポンコツは放置して良いよ」
「アルこれピザ?」
「具材盛りだよ」
「名前からして美味しそうな感じだね」
暫く話すと漸くピザが完成し8等分に、切り分けて差し出すと、先に注意してから食べさせた。
「いただきま~す。ん…相変わらず美味しいよねぇ?」
「んっ!?野菜がたっぷりで栄養が取れる。あぁ…美味いなぁ」
「おはようさん。起きるの早くねぇ?ご飯食ってるし起こせよ!?やっぱ美味ぇなこれ」
先に食事を始めると身支度を済ませた、ジェイコブ様が台所に来て、抗議し乍ピザを頬張っていた。
満腹感を満たした後彼等と共に王都へ、向か う為に膨大な魔力を、纏いアルシア領域を吸収する。
「っ…!予想以上の膨大な魔力だな。矢張り保護して正解だった」
「消滅と言うより収納しただけか。なぁ…オズ。俺達以外の貴族社会には、悟られちゃいけねぇぜ?」
吸収した家を小さな雪の結晶の形へと、変形させチョーカーにすると、目の前には荒地化していた。
「我が家を収納し終えたので、ロズベル王都に向かいますか?」
「言い難いのだがマギアは居ないのかい?」
「マギアでしたら…」
『俺なら此処に居るよ?』
「マギアは僕と一体化中の為、姿は完全に見えませんよ?」
彼等はマギアが居ない事に疑問を抱き、マギアは僕の言葉に失念し、彼等は納得する様に頷いた。
「父上と兄上は突然、孫が出来たら吃驚するだろうね?」
『アル。前方に敵反応有るよ?』
「オルディズ様、ジェイコブ様。先に失礼させて頂きます」
「えっ?」
マギアの忠告に僕は顔から感情を消し、鎖剣を手に取り突然其処から、縮地する様にふっと消えた。
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