神々に寵愛され祝福と共に~のんびりと快適生活~

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第一章 異世界に転生し、居場所を求める

51.

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「えっ。先に幸せになって良いの?アルは其れで幸せになれるの?」

 僕はマギアにも分かる様に簡単に教え、口を開け固まるマギアに、微笑み頭を優しく撫でていた。

「僕はマギアがこの世で大事です。マギアを困らせるなら僕から身を引きます。マギアが味わう人生と幸せを僕が願いました」

「アルが俺の幸せを願ったの?其処はアルらしいよね?」

「アルカナとマギアには悪いんだが。此処から移動しようか?父上に話したい事もあるし。死体はどうするかな…」

 暫く話し込んでいたがオルディズ様が、間に入り移動する事にした。死体への処分に悩んでいた。

「オルディズ様僕に任せて頂けませんか?」

「あぁ…。構わないがどうする気なんだい?死体を燃やされても困るのだが。アルカナはしないだろうし任せるよ」

「ジェイコブ様降ろして頂けると助かります」

「すまん。抱っこした状態だったな。今降ろすわ」

「感謝致します。敵は此方に…」

 ジェイコブ様から降ろして貰うと僕は、再び死体に触り持ち上げて、亜空間に次々と放り込んでいた。

「「「………」」」

「死体は保管する方が良いと思いましたが。其の様子だと逆に迷惑だった様ですね?勝手な真似を致し申し訳御座いませんでした」

「いや。逆に手間が省けて済んだよ?本来は僕達の仕事なのだけどね。でも今回は大いに感謝するよ。我が家に着いたら父上に差し出してくれるかい?」

「デイネクト様にですか?其の仕事を最後迄任務を果たさせて頂きます」

「それじゃぁ。ロズベル家に帰ろうか。ジェイは今日も泊まるよね?帰す理由が消えたから後程送っておくよ」

「其れは大いに助かるなぁ」

 死体の件は片付き漸くロズベル家へと、帰宅する為に移動し始める。僕はマギアの隣で歩いていた。

「アル気分は悪くないの?」

「マギアは極度の心配性ですね?返り血を浴びただけで僕に怪我は無いです。マギアは僕が何をすると安心するのですか?」

「アルは油断すると肉体酷使するからね?だから俺にお姫様抱っこされてよね?アルどうするの?」

「其れでマギアが安心出来るのでしたら」

 僕はマギアにより図星を突かれ黙ると、仕方無くお姫様抱っこされ、後方に居る彼等は笑いを堪えていた。

 暫く歩くと漸くロズベル家に辿り着き、扉を開けると執事が玄関前で、僕達の帰りを待っていた。

「お帰りなさいませオズ坊ちゃま達。旦那様からの伝言が御座います。応接室で話が有るとの事で案内致します。シルベット様も居られますよ?」
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