神々に寵愛され祝福と共に~のんびりと快適生活~

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第一章 異世界に転生し、居場所を求める

49.

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「こ、こんな筈じゃ…。ハァ、ハァ。実力を知る為だったのに…っ。手を出す相手を間違え…グゥゥッ!?」

「どういう事か全て話して貰おうかな?アルカナだけじゃなく、我が弟にも手を出すなんてね?先ず依頼主は誰なんだい?」

「ハァ、ハァッ。し、知らないっ!答えないんじゃなく…。ハァ、答えれないんだ…っ!顔も知らない!」

「顔も知らないのに依頼を受け付けたのかい?でも特徴はくらいは分かるよね?我が国に手を出したのだから、生きれると思わない事だよ」

 無表情で冷徹な目を敵に向け尋問する。冷徹なイシュの姿にオズは、歯向かう敵からイシュを守っていた。

「ハァ。ウグッ…。と、特徴だと?1つだけ有る!名前かは知らないが…」

「其れは勿論早く言い給え。私はこれでも慈悲深いんだよ?偽り無く全て吐いて楽に死ぬか。永遠に苦痛を背負い乍死ぬか。何方かを選びなよ」

「ハァ、ハァ…。奴等は『黄昏の幻影』と言っていた。ハッ、ハァ…。後は彼方の坊主を連れて来いと。何故かは知らねぇ…。これで全部だ」

「情報は其れで終いなのかい?望み通りに楽に死なせてやる。来世は悔いの無い人生を歩め。

 次々と情報を吐き出す敵に哀れに思い、選択肢を与え全て吐くと、イシュが敵に安息の死を与えた。

「ふぅ…。此処で黄昏の幻影を聞くなんて穏やかじゃないね。今は其れ所じゃないよ!?オル。アルカナは!?」

「兄上落ち着いて下さい。俺も落ち着きたいです。今のアルカナの間に入れば間違い無く、敵と認識され僕達が怪我を負ってしまう。アレを見て下さい」

「っ!?」

 イシュは予想外の情報に溜息付けると、漸くオズの存在を思い出し、問い詰めると目の前の光景に疑った。

 ドスッ、ザクッ

「グアアァッ」

「アハハハッ」

 ブスッ、ドスッ

「ウワアァァッ」

「アルカナを止めなけ…」

「アルっ!」

「オズ、イシュ!間に合ったか?って又この光景か?おいっ。マギア何処に行く!」

 オズとイシュは光景に絶句し後方から、マギアとジェイが到着する。ジェイは顰めてマギアは走り出した。

「アルっ!

 ドスッ、ピタッ

「………。マギアなの?」

「うん。マギアだよ?他に誰か居るの?」

「…マギア以外居ないね」

「アル。又無茶をしたね?」

「…駄目?」

 マギアの制止により殺戮から解放され、僕は漸く正気を戻せば、マギアが目の前に居て抱っこされていた。

「アルは本当に無茶するよね?アルは何故無茶するの?」
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