神々に寵愛され祝福と共に~のんびりと快適生活~

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第一章 異世界に転生し、居場所を求める

45.

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「アル?う~ん。観光は楽しみだから仕方無いでしょ?」

「改めてアルカナとマギア。ロズベル王都にへようこそ。僕と兄上とジェイで案内するから」

「街に色んな食いもんあっから食べて行こうぜ?少しでも楽しめたら構わねぇよ」

「我が国の良さをアルカナとマギアに、楽しんで欲しいから沢山回ろうね?」

 漸くロズベル家の玄関前に執事が現れ、僕達にお辞儀し声を掛けて来た。彼等は理解したのか微笑んでいた。

「オズ坊っちゃま、イシュ坊っちゃま、ジェイ坊っちゃま。アルカナ様とマギア様を街へ観光なされるのですね?」

「あぁ。アルカナとマギアに観光させよう思ってね?夜迄にはきちんと帰るよ。勿論お土産も買って帰るから」

「承知しました。アルカナ様とマギア様は我が国を、存分に堪能なさって下さいませ。良き1日になります様に願っています」

 ロズベル家から執事に温かく見送られ、僕達は街に向けて歩き始める。マギアは時々興奮していた。

「街ねぇ?」

「期待してるのはマギアですね?」

「アル!?ち、違うからね?」

 僕に図星を突かれマギアは茹でタコに、赤面し口をパクパクと開け、其の姿に僕と彼等は微笑んでいた。

「マギア殿はツンデレなんだな?意外な一面を知れて良かっ…いでっ!?」

『『あ~。今のはジェイが悪い』 』

『今のはジェイコブ様が悪いかと…』

「ふん!」

「あ~…。いってぇ…。親父の鉄槌よりマギアの方が容赦ねぇわ」

 マギアはジェイコブ様に腹立って拳を、握り鳩尾に衝撃を与える。ジェイコブ様は盛大に痛がっていた。

「漸く街が見えて来ましたね。街の中に入ると結構広いので…」

「大きい!食べ物がある!アル食べようよ」

「マギア…」

「ははっ。マギアは街を気にって頂けたようだね。アルカナはどうかな?」

「綺麗な街並びで大変絶景が良いです。マギアも人生初なのか…。あの通り興奮しています」

 漸く街に辿り着き中に入るとマギアは、目を輝かせ興奮している。冷静沈着の僕に彼等は苦笑いしていた。

「本当にアルカナは頑固だよね。私も見ていて飽きないよ?食べ物を見て回ろうね。欲しいのが有れば遠慮無く言って良いからね」

「マギアが欲しい時はお願い致します。マギア欲しい時は必ず頼む事です。マギアが楽しむ姿が僕の幸せです」

「…アル。欲しい時は必ず言うね?食べ物が沢山有る~!」

「マギアが素直だよなぁ。辛辣なのに初めてだと可愛いにしか思えねぇわ。アルカナも素直になった方が良いぞ?うぉっ…マギア?」
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