神々に寵愛され祝福と共に~のんびりと快適生活~

神ൢ座ൢ

文字の大きさ
上 下
44 / 63
第一章 異世界に転生し、居場所を求める

38.

しおりを挟む
「い……いや……っ。思い出したく無いのに。躰が覚えていて」

「…アル。俺が記憶を上書きしてあげるよ?」

 マナギアが僕を抱き締めると耳を傾け、話を聞いてくれる事に心が、少し和らいでいく感覚が来た。

「マナギアは聞きたくない事だよ?」

「…アル俺に何なのか教えて?」

「っ。僕が零の時に月詠様によって、何度も犯され続けた」

「………。辛かったね?俺が上書きして良かったね?もうアルは俺の物だから渡さないよ?」

 マナギアは一瞬青筋を立てたが僕には、微笑んで唇を重ねて来た。与えられる刺激にマナギアを求めた。

「ん……、はぁ」

「アル美味しいよ?もっと欲しいから頂戴?」

「……っ」

「ん…っ。アル俺だけ見てよ?他の事を考えないで?」

 長く深い接物を味わい銀色の糸が垂れ、マナギアは亜空間を開き、眠りに誘うお菓子を口移しして来た。

「ん…っ。…僕はねマナギアの幸せが見たい。ジェイコブ様の事が好きでしょ?」

「…アル。何の事かな?」

「僕はマナギアの意思じゃない幸せは嫌い…」

 漸く眠る僕の姿にマナギアは図星な為、赤面し内心で相当悶えては、ベッドで共に眠りに入る。

 一方部屋を出て行く双子の姿を見届け、再び重い沈黙が漂う雰囲気に、彼等は後悔の顔が見れた。

「やっちまったなぁ…。言葉選んどきゃ良かったな。ぜってぇ嫌われたよなぁ?」

「ジェイだけの所為じゃない。ツクヨミを戻す事しか考えていなかった。双子には本来のツクヨミを知らなくて当然だ」

「儂等は本来のツクヨミを知り、双子は冷酷非情のツクヨミを知っているか。環境の下での真相を知る者は双子のみだろう」

「ええ。失敗作と何度も口にする辺り利用し続けてい…!?何ですかコレは?蕾でしょうか?」

 オズとジェイは言葉選べず失言のみで、ディとシルは性格の違いに、理解すると伝言花が舞い咲いた。

「「「伝言花!?」」」

『お前達の事だがら自惚れてるのかと、思ってたけど反省してるんだね?其の辺は少し信用してあげるよ?』

「「!!?」」

『…アルが怯えた理由教えてくれたんだよ?やっぱり俺はアイツを許せないよ?知りたい?』

「アルカナがどんな目に、遭ったのか僕達は知りたい。教えて頂けないだろうか?」

 伝言花を知らぬディとシルは首を傾げ、伝言花から俺の声が響く。其の声に吃驚し固まっていた。

『アルはアイツに。記憶は無いのに躰が覚えているみたいだよ?其れでも許せると思うの?』

「「「「「!!」」」」」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

あの夜の過ちから

誤魔化
BL
 とある仮面舞踏会の夜。  お互いの正体を知らぬままに熱い一夜を過ごした皇子と側近の2人。  翌朝に側近の男はその衝撃の事実に気づき、証拠隠滅を図ろうとするが、一方で気づかない殿下は「惚れた」と言って当の本人に正体の分からない”あの夜の人”を探すように頼む。  絶対にバレたくない側近(色男) VS 惚れた仮面の男を見つけ出したい殿下(色男)のBL。側近の男、一応転生者です。  側近「どうしてこうなったーッ!」

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

俺は触手の巣でママをしている!〜卵をいっぱい産んじゃうよ!〜

ミクリ21
BL
触手の巣で、触手達の卵を産卵する青年の話。

私の事を調べないで!

さつき
BL
生徒会の副会長としての姿と 桜華の白龍としての姿をもつ 咲夜 バレないように過ごすが 転校生が来てから騒がしくなり みんなが私の事を調べだして… 表紙イラストは みそかさんの「みそかのメーカー2」で作成してお借りしています↓ https://picrew.me/image_maker/625951

真面目系委員長の同室は王道転校生⁉~王道受けの横で適度に巻き込まれて行きます~

シキ
BL
全寮制学園モノBL。 倉科誠は真面目で平凡な目立たない学級委員長だった。そう、だった。季節外れの王道転入生が来るまでは……。 倉科の通う私立藤咲学園は山奥に位置する全寮制男子高校だ。外界と隔絶されたそこでは美形生徒が信奉され、親衛隊が作られ、生徒会には俺様会長やクール系副会長が在籍する王道学園と呼ぶに相応しいであろう場所。そんな学園に一人の転入生がやってくる。破天荒な美少年の彼を中心に巻き起こる騒動に同室・同クラスな委員長も巻き込まれていき……? 真面目で平凡()な学級委員長が王道転入生くんに巻き込まれ何だかんだ総受けする青春系ラブストーリー。 一部固定CP(副会長×王道転入生)もいつつ、基本は主人公総受けです。 こちらは個人サイトで数年前に連載していて、途中だったお話です。 今度こそ完走させてあげたいと思いたってこちらで加筆修正して再連載させていただいています。 当時の企画で書いた番外編なども掲載させていただきますが、生暖かく見守ってください。

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

処理中です...