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第一章 異世界に転生し、居場所を求める
35.
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「ジェイ。僕の癖で念の為に鑑定したんだが?結果が分かっていた。其れは良いんだよ?う~ん…」
「鑑定?又何かあったのか?オズの事だし規格外と言いてぇんだろ?俺にも見せろ。いや絶対に見せろ!?」
ジェイとイシュは思い当たる事が有り、オズに結果を表示させ、父上とシルも結果を覗き込んでいた。
{パンケーキ}
{生産地}アルシア領域
{製作者}アルカナ・エデン・アルシア
{ランク}不明
{特殊効果}全属性状態異常耐性UP、全属性苦痛耐性UP、全属性免疫耐性UP
{治癒効果}身体的疲労への緩和、精神的疲労への緩和、自己回復促進、免疫力修復促進
「「「「「………」」」」」
「ははっ!やっぱなぁ。アルカナだもんな?其処はもう驚かねぇよ。なぁオズ?」
「あぁ。もう驚く事が馬鹿らしい。アルカナだからね?…はぁ。この先が不安だよ…」
驚愕の連鎖を再び味わうオズとジェイ。苦笑いし双子の規格外を、すんなりと受け入れ溜息付けた。
「「アルカナとマギアだから!」」
「オル?待ってくれるかい?胃への痛みが和らいだのは、ケーキのお蔭だと。そういう事だね?」
「兄上。双子が作る料理は付与されています」
「うん。そうだよね?今日はもう遅いですしジェイと、シルは我が家で寝て構いません。公爵家には説明してあるよ?」
「そうだな。今日は此処で解散しよう。後日には詳しい事を聞かせて貰うんだ。儂よりイシュの方が仕事早いんだが?」
「国王陛下の右腕ですからねぇ…」
「兄上様ですから」
「イシュだからな」
「酷い言われ様なのだけど…?」
深夜近く迄話し込むとシルとジェイは、王族家で過ごす事になった。各々の部屋に帰り就寝していく。
チュン、チュン、チチッ
「アル。もう朝だよ?…起きないなら噛むよ?」
「~~っ!マナギア。ぉ、はよぉ…」
「2度寝したら抱き潰すよ?」
「ぉきるぅ。起こして」
「了解」
耳を甘噛みされ悶える僕にマナギアは、『了解』と微笑み起こされ、対貴族専用の正装に着替え始めた。
百鬼夜行を感じる様な妖艶の和風柄で、黄昏様に透き通る精錬さを、感じる淡い色のタキシード服。
「…うん。アルを誰にも渡したくないよ?とても似合ってるよ?」
「そうかな?マナギアも似合ってるよ。僕と対なる色だからね?僕が蒼月でマナギアが紅月だもんね」
「アルを照らすのが俺だね?誰にも渡さないよ?」
マナギアの方も同じ柄に黄昏を反転し、薄明の象徴を感じる雰囲気で、淡い色のタキシードを綺麗に着用していた。
「鑑定?又何かあったのか?オズの事だし規格外と言いてぇんだろ?俺にも見せろ。いや絶対に見せろ!?」
ジェイとイシュは思い当たる事が有り、オズに結果を表示させ、父上とシルも結果を覗き込んでいた。
{パンケーキ}
{生産地}アルシア領域
{製作者}アルカナ・エデン・アルシア
{ランク}不明
{特殊効果}全属性状態異常耐性UP、全属性苦痛耐性UP、全属性免疫耐性UP
{治癒効果}身体的疲労への緩和、精神的疲労への緩和、自己回復促進、免疫力修復促進
「「「「「………」」」」」
「ははっ!やっぱなぁ。アルカナだもんな?其処はもう驚かねぇよ。なぁオズ?」
「あぁ。もう驚く事が馬鹿らしい。アルカナだからね?…はぁ。この先が不安だよ…」
驚愕の連鎖を再び味わうオズとジェイ。苦笑いし双子の規格外を、すんなりと受け入れ溜息付けた。
「「アルカナとマギアだから!」」
「オル?待ってくれるかい?胃への痛みが和らいだのは、ケーキのお蔭だと。そういう事だね?」
「兄上。双子が作る料理は付与されています」
「うん。そうだよね?今日はもう遅いですしジェイと、シルは我が家で寝て構いません。公爵家には説明してあるよ?」
「そうだな。今日は此処で解散しよう。後日には詳しい事を聞かせて貰うんだ。儂よりイシュの方が仕事早いんだが?」
「国王陛下の右腕ですからねぇ…」
「兄上様ですから」
「イシュだからな」
「酷い言われ様なのだけど…?」
深夜近く迄話し込むとシルとジェイは、王族家で過ごす事になった。各々の部屋に帰り就寝していく。
チュン、チュン、チチッ
「アル。もう朝だよ?…起きないなら噛むよ?」
「~~っ!マナギア。ぉ、はよぉ…」
「2度寝したら抱き潰すよ?」
「ぉきるぅ。起こして」
「了解」
耳を甘噛みされ悶える僕にマナギアは、『了解』と微笑み起こされ、対貴族専用の正装に着替え始めた。
百鬼夜行を感じる様な妖艶の和風柄で、黄昏様に透き通る精錬さを、感じる淡い色のタキシード服。
「…うん。アルを誰にも渡したくないよ?とても似合ってるよ?」
「そうかな?マナギアも似合ってるよ。僕と対なる色だからね?僕が蒼月でマナギアが紅月だもんね」
「アルを照らすのが俺だね?誰にも渡さないよ?」
マナギアの方も同じ柄に黄昏を反転し、薄明の象徴を感じる雰囲気で、淡い色のタキシードを綺麗に着用していた。
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