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第一章 異世界に転生し、居場所を求める
10.
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「オルディズ様とジェイコブ様は1度、此方に来て頂けると助かります」
「来たは良いんだけど…其の黒い汁は何かな?」
「見た事無ねぇ色だが、匂いは良いんだよなぁ。匂いだけで腹減っちまったぜ」
傍に来た彼等は黒い液体を見て吃驚し、尋ねて来るが僕は無視して、ご飯の上にルーを掛けていく。
「早く座ってよね?」
「マギアもう少し我慢して?」
「すまない。待たせてしまったみたいだな?」
「くぅ~。美味そうな匂いだぜぇ」
空腹状態のマギアを宥め彼等も座った。僕も自分のご飯にルーを掛け、マギアの隣に置き座った。
「「頂きます」」
「其れは何かの趣味かい?」
「食材には彼等の命が有るので、感謝の気持ちを込めて頂くという意味です」
「へぇ~。んじゃ、俺もやってみっかな?いただきます」
僕達は普通通り挨拶し彼等も合わせて、感謝するとカレーを1口、勇気を出して食べる姿が見えた。
「「美味い!!」」
「うん。流石アルだね」
「マギアは何時も食べてるもんね…」
「ねぇ…アル?俺が育ち盛りみたいな言い方だね?」
「実際そうでしょ?ちょ…マギア!」
彼等は美味さに目を開き貪る様に食べ、マギアは口を尖らせ腹いせに、僕のカレーを少し奪っていった。
「ご飯とルーはまだあるので、好きなだけ食べて構いませんよ?」
「「「!!」」」
僕の言葉で皆が立ち上がりお代りしに、席を離れ僕は半分で満腹になる。マギアが早く席に戻り差し出す。
「何時も思うけどアルって、ほぼ半分しか食べないよね?」
「マギアに言われたら、返す言葉も無いよ?」
彼等も席に戻り再びカレーを食べると、僕は席を離れ洗面所に向かい、歯磨きを済ませ再び席に戻る。
「ふぅ…。オズ美味かったなぁ?」
「あぁ。人生初の美味さに吃驚したよ。何度も聞くようで悪いんだが、君達を保護して養子にしたい」
「ほんとに…しぶといよね?」
「…マギア駄目だよ?」
意志が固い彼等にマギアは嫌悪を抱き、辛辣に返すマギアの姿に、僕の方に抱き寄せ撫でていた。
「其の容姿は既にアウトだからな?外に出りゃ捕まって売られたり、貴族に目を付けられ自由を失うぜ?」
「安らぎに妨害や邪魔は付き物ですね?僕達を養子にする理由は何故ですか?」
「養子にする理由は君達が、幸せな環境の下で暮らして欲しい。勿論僕達も幸せを与えるよ?」
「俺が信用する訳無いでしょ?」
「マギア」
マギアは最初から警戒し拒絶している。マギアが毛嫌いする様に、マギアの頭を優しく撫でていた。
「来たは良いんだけど…其の黒い汁は何かな?」
「見た事無ねぇ色だが、匂いは良いんだよなぁ。匂いだけで腹減っちまったぜ」
傍に来た彼等は黒い液体を見て吃驚し、尋ねて来るが僕は無視して、ご飯の上にルーを掛けていく。
「早く座ってよね?」
「マギアもう少し我慢して?」
「すまない。待たせてしまったみたいだな?」
「くぅ~。美味そうな匂いだぜぇ」
空腹状態のマギアを宥め彼等も座った。僕も自分のご飯にルーを掛け、マギアの隣に置き座った。
「「頂きます」」
「其れは何かの趣味かい?」
「食材には彼等の命が有るので、感謝の気持ちを込めて頂くという意味です」
「へぇ~。んじゃ、俺もやってみっかな?いただきます」
僕達は普通通り挨拶し彼等も合わせて、感謝するとカレーを1口、勇気を出して食べる姿が見えた。
「「美味い!!」」
「うん。流石アルだね」
「マギアは何時も食べてるもんね…」
「ねぇ…アル?俺が育ち盛りみたいな言い方だね?」
「実際そうでしょ?ちょ…マギア!」
彼等は美味さに目を開き貪る様に食べ、マギアは口を尖らせ腹いせに、僕のカレーを少し奪っていった。
「ご飯とルーはまだあるので、好きなだけ食べて構いませんよ?」
「「「!!」」」
僕の言葉で皆が立ち上がりお代りしに、席を離れ僕は半分で満腹になる。マギアが早く席に戻り差し出す。
「何時も思うけどアルって、ほぼ半分しか食べないよね?」
「マギアに言われたら、返す言葉も無いよ?」
彼等も席に戻り再びカレーを食べると、僕は席を離れ洗面所に向かい、歯磨きを済ませ再び席に戻る。
「ふぅ…。オズ美味かったなぁ?」
「あぁ。人生初の美味さに吃驚したよ。何度も聞くようで悪いんだが、君達を保護して養子にしたい」
「ほんとに…しぶといよね?」
「…マギア駄目だよ?」
意志が固い彼等にマギアは嫌悪を抱き、辛辣に返すマギアの姿に、僕の方に抱き寄せ撫でていた。
「其の容姿は既にアウトだからな?外に出りゃ捕まって売られたり、貴族に目を付けられ自由を失うぜ?」
「安らぎに妨害や邪魔は付き物ですね?僕達を養子にする理由は何故ですか?」
「養子にする理由は君達が、幸せな環境の下で暮らして欲しい。勿論僕達も幸せを与えるよ?」
「俺が信用する訳無いでしょ?」
「マギア」
マギアは最初から警戒し拒絶している。マギアが毛嫌いする様に、マギアの頭を優しく撫でていた。
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