魔の鴉がやってくる。SS『群虫』

鵲八代(かささぎやしろ)は、実話怪談を収集する怪奇ライターである。
鵲は、三冊目の執筆のために取材を続けていたが、そのうち、全く違う人から聞いた話に、共通の登場人物がいる事に気が付き、三冊目のテーマをこの人物が関わる怪談集にしようと決める。
これは、そのために集められた怪談の一つ。

歩実さんは、彼氏と別れたその日、ショッピングセンターの壁に寄り掛かる老人から
「幸運、買いませんか」と尋ねられる。
老人は「一匹一万円で幸運が買える」と言うが……
24h.ポイント 0pt
0
小説 193,785 位 / 193,785件 ホラー 6,884 位 / 6,884件

あなたにおすすめの小説

赤い部屋

山根利広
ホラー
YouTubeの動画広告の中に、「決してスキップしてはいけない」広告があるという。 真っ赤な背景に「あなたは好きですか?」と書かれたその広告をスキップすると、死ぬと言われている。 2025年8月、この都市伝説——通称「赤い部屋」が、現実のものになってしまった。 東京都内のある高校でも、「赤い部屋」の噂がひとり歩きしていた。 そんな中、2年生の天根凛花は「赤い部屋」の内容が自分のみた夢の内容そっくりであることに気づく。 が、クラスメイトの黒河内莉子は、噂話を一蹴し、誰かの作り話だと言う。 同じくクラスメイトの紅月ゆずこと荒浜龍も、噂を信じ込まなかった。 だが、「呪い」は実在した。 「赤い部屋」の手によって残酷な死に方をする犠牲者が、続々現れる。 凛花と莉子は、死の連鎖に歯止めをかけるため、「解決策」を見出そうとする。 そんな中、凛花のスマートフォンにも「あなたは好きですか?」という広告が表示されてしまう。 「赤い部屋」から逃れる方法はあるのか? 誰がこの「呪い」を生み出したのか? そして彼らはなぜ、呪われたのか? 徐々に明かされる「赤い部屋」の真相。 その先にふたりが見たものは——。

片田舎の怪異【短編ホラー】

色白ゆうじろう
ホラー
中国地方山口県、架空の町「坐骨市」を舞台にした、短いホラー集です。 ※タイトル変えました 1話完結なので、どこから読んでも大丈夫です。続き物に関しては(前編)とか(1)とかタイトルに書いてます。

雪降る白狐塚の谷

K.shinob&斎藤薫
ホラー
極寒の『白狐塚の谷』に住む少女「お雪」と妖狐との暗黒の交流の物語。 この小説は過去に制作した作品を改稿したものです。 著作:斎藤薫 構成 第一章 狐の唄 第二章 死者の唄 第三章 赤色の瞳 第四章 桃色の花 第五章 氷の花 第六章 狐地蔵の坂 第七章 修羅の崖 第八章 獄門峡 第九章 赤狐門

君の魂は砂糖のように甘すぎる ~"Your Soul,Too Sweet like Sugar"~

希依
ホラー
あなたのことを許さない。怪物に喰われ続ける私を見捨てたのだから。 あの頃、僕たちのすぐ隣で暗闇は生きていた。悪意を持てない少年メロスと暗闇に喰われ続ける少女かふかの懐かしくて哀しいジュブナイルホラー。 5月の連休初日。メロスが部屋で起きると母親は失踪していた。母の遺した一万円札を持ってモール型ショッピングセンターに行くと学校一の嫌われ者である永井かふかがクラスメイトにいじめられる場面に遭遇する。メロスはこっそりとかふかを助けるが、逆にかふかに逆恨みされ善意をつけこまれる。メロスにはかふかに決して逆らえない負い目があった…。 「メロスはかふかを見捨てた。かふかはメロスに殺されたの」 その夜、アパートのベランダで永井かふかが暗闇の怪物に生きたまま喰われるのをメロスは見る。それはまるで夕暮れの校舎で少女を見捨てたときと同じように―――。 ちょうど同じころ、モール型ショッピングセンターで幼児失踪事件が起きていた。かふかが言うにはその事件にはかふかを喰らっていたクラヤミの怪物、晦虫が絡んでいるという。 晦虫は人の悪意を喰らう。ショッピングセンターの奥に捕らわれた少女の絶望を美味そうに食べているが、もうじきその絶望の灯も消えるのだと。 少年は耳たぶを報酬に晦虫の毒である少女の助けを得ると、晦虫に捕らわれた女の子を助けに深夜のショッピングモールに潜入するのであった。そこで少年と少女が見たのは大人の悪意に寄生した晦虫の群れと巨大な晦虫の王、そして、■■の裏切り―――。 ヒトの悪意は怪物にとって蜜の味、じゃあ、ヒトの善意はどんな味? ※本作品はホラーです。性的描写、身体欠損など猟奇的描写はできるだけ抑えめにしていますが、人によっては不快と感じる描写が多数あります。ホラー、サイコサスペンスが苦手な方はご注意してお読みください。 

101号室の鍵

藤原遊
ホラー
廃墟と化した山奥のホテル。その一室「101号室」に隠された鍵を巡り、運命を狂わされる若者たちがいた――。 土砂崩れで立ち往生した帰り道、避難先として選んだのは、かつて栄華を誇ったが今は朽ち果てた廃ホテル。リーダー格の陽介を中心に、剣道部の仲間である隼人、大樹、真理、奈緒の五人は、雨風を凌ぐため一夜を過ごすつもりで足を踏み入れた。しかし、ホテル内に足を踏み入れた瞬間から、異常な現象が彼らを飲み込む。 奇妙な模様が刻まれた床、光を放つ台座、そして「101号室」で発見された古びた鍵。その鍵を手にした時、封印されていた異形が目覚める。出口を探す中で繰り返される戦闘と謎解き――次々と襲い来る恐怖と死の気配に、彼らはただ逃げ惑うだけでは済まされない。生き延びるためには、封印された真実と向き合い、異形との戦いに勝利するしかない。 果たして彼らは、この廃ホテルから無事に脱出できるのか? そして、最後にこの「101号室の鍵」を握るのは、誰なのか――。 「鍵」が紐解くのは、逃げ場のない恐怖と、命を懸けた選択の物語。読めば心を掴まれる極限のホラーサスペンス。

『怪蒐師』――不気味な雇い主。おぞましいアルバイト現場。だが本当に怖いのは――

うろこ道
ホラー
『階段をのぼるだけで一万円』 大学二年生の間宮は、同じ学部にも関わらず一度も話したことすらない三ツ橋に怪しげなアルバイトを紹介される。 三ツ橋に連れて行かれたテナントビルの事務所で出迎えたのは、イスルギと名乗る男だった。 男は言った。 ーー君の「階段をのぼるという体験」を買いたいんだ。 ーーもちろん、ただの階段じゃない。 イスルギは怪異の体験を売り買いする奇妙な男だった。 《目次》 第一話「十三階段」 第二話「忌み地」 第三話「凶宅」 第四話「呪詛箱」 第五話「肉人さん」 第六話「悪夢」 最終話「触穢」

一希児雄 怪奇短編小説

倉希あさし
ホラー
一希児雄(はじめきじお)名義で執筆。

怖い日常

マミナ
ホラー
日常の潜むホラー小話。