探偵尾賀叉反『鉄仮面党の黙示録』

安田 景壹

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第二章 遠い街から来た少女

第2章  2

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 ――自分が何故、怪物として生まれたのか、彼は知らない。
 一番古い記憶を掘り起こすと、荒れ果てたアパートの一室で両親が怒鳴り合っている光景を思い出す。もう何日も家で酒ばかり飲み続けている父親、仕事に出かけてから夜遅くまで帰ってこない母親。母は父が仕事をしない事を責め、父は苛立って怒鳴り返し、暴れ出す。口論はいつも長く続き、内容は二転三転する。
そして、決まっていつも子供である彼の事が話題になった。


『俺は化け物を育てるために働いていたわけじゃない』
 それが父親の常套句だった。何故父親が働かなくなったのかは知らないが、仕事を辞めた原因の一つは自分が生まれたせいなのだと、幼くも彼はそう理解した。
 父親は彼に何もしなかった。目が合えば睨み付けられ、悪い時は殴られる。
母は少なくとも食事と衣服と寝床を用意してくれた。彼が怯えながら二人の口論を見ていると、それに気付いた母がその日の食事を放って寄越し、部屋に戻るよう怒鳴るのだった。彼は二人の声が少しでも聞こえないように部屋の隅に座り、与えられた食事を食べ、震えながら眠った。背中から生えた蜘蛛の脚のせいで、うつ伏せで寝るのが常だった。


 ある晩、ついに母は家に帰ってこなくなり、家には彼と父の二人だけになった。父は相変わらず彼の面倒を見る気はなく、彼は父が買ってきた酒のつまみを盗んで食べた。つまみが無くなった事に気付くと、父は決まって彼を殴り、しばらくすると酒を飲んで眠った。
そんな生活が二ヶ月ばかり続き、ある日父は血を吐いて倒れた。もう起き上がって酒を飲む事はなかった。
 子供の彼はその後、いくつかの施設を転々とした。施設では自分と似たような境遇の子供たちがいて、その中にはフュージョナーの子供も大勢いた。だが、結局彼はその中でも孤立してしまった。背中の蜘蛛脚と臆病な性格のせいで彼と友達になろうという子は現れず、彼は〝怪物〟として周囲から標的にされたのだった。
 夜はいつもうつ伏せで眠る。枕に顔を押し付けて。このまま呼吸が止まってしまえば、どんなに楽だろう。


 神は何故自分を怪物として生んだのか?
 彼は出来るなら、神自身にその問い掛けに答えて欲しかった。答えた瞬間に相手の喉元を抉ってやるつもりだった。
 十数年後、神の使いを名乗る男がその疑問に答えた。その時彼は冤罪によって投獄される寸前であり、相手の喉元を抉る余裕はなかった。
 助けられた彼は神の使いのあとに続いた。自分の刃を誰に向けるべきか、答えは明確に示されていた。


「――使徒シェロブ」
 自分の名を呼ぶ声に、はっと我に返る。
 薄暗がりの向こうから車輪の音が近付いてきた。自動走行する車椅子だ。乗っているのは両腕が常人よりも長く、どちらの腕も茶色い毛で覆われた老人。ここは彼が所有する物件の一つだ。改装中のビルの一室。今はこうして彼らの会合に使われている。
 老人のあとに続いてローブ姿の人影が現れた。フードを目深に被り、焦げ付いたような黒毛の尻尾が僅かに見える。シェロブを含め、三人とも洗礼を受けた正式な鉄仮面党の使徒だ。罪人の証たる鉄仮面を被り、己の罪を清めるためにその手を汚す。それこそが教義。


「導師カブラカン」
 シェロブは跪いて車椅子の老人に頭を垂れた。
「その呼び方は止しなさい。私はもうあなたの導師ではない。今晩には司教様がお着きになる。司教様こそ、我らを真の救済へと導かれる御方。今日より私もまた一人の使徒として、己が罪の浄化に邁進する。我々は同じです。志を同じくする鉄仮面の使徒なのです」
「は……」
 仮面は教義を執行する時に被るのが習わしだ。シェロブは手に持った仮面の凹みを、無意識になぞっていた。つい先ほど、執行は未遂に終わったばかりである。戦いの場から離れたあと、彼はすぐさま蠍の男について簡単な報告を上げていた。


「それで、あなたの執行を邪魔したというその男ですが……」
 カブラカンがおもむろに話を切り出す。
「はい。どうも我らと同じくモンストロを施されているようなのですが、あやつめが使うのは緑電ではなく炎。それも、触れればモンストロの効力を打ち消します」
 実に奇怪な炎だった。モンストロによって強化されたはずの粘糸を簡単に焼き切り、しかもその炎は男自身を燃やさない。服も掌も、男には火傷一つ付けずにこちらにのみ影響を与える。


「我々の知らない研究品があるのかもしれませんね。モンストロから発展させた何かが……」
 洗礼を受けた時、シェロブはカブラカンを通じてモンストロストーンを体に移植した。
 モンストロ――この不可思議な薬品について、シェロブは詳しい事を何も聞かされていない。尋ねる事も禁じられていた。シェロブに伝えられたのは、その使用法と訓練法だけだ。長く、苦しい期間を経て、シェロブは己が身に緑電を発生させ、肉体を変化させる《超越イクシード》の技術を体得した。おかげで、凡百のフュージョナーとは一線を画したはずだった。
「いかがしますか。放っておけばあの男、我らの計画の邪魔になるやもしれません。いいえ、必ずそうなるでしょう。あの男は自らを傷つけたはずの罪人を庇い、私の前に立ちはだかりました。おそらくは、そうせずにはいられない性分の男。我らの教義とは到底相容れそうもありません。ならば、先手を打ってこちらからあの男を――」


「シェロブ」
 静かだか有無を言わせない声が、フロアに響いた。
「教義を忘れてはいけません。我らがこの手にかけて良いのは罪が明らかな者だけです。罪を犯した者を手ずから葬ってこそ、我らの罪が浄められる。罪人である我らは、これ以上悪が世に蔓延らぬよう、その芽を刈り取る事で善を成すのです。善なき暴力に浄罪はない。我らは鬼畜ではないのです」
「しかし!」
「使徒シェロブ、あなたは今、非常に逸っている。戦いを終えたばかりですから無理もない。しかし、そんな時こそ心を鎮めなさい。怒りや憎しみに囚われていては教義を成す事など出来ない。厳かに、ひたすら厳粛に、ただ罪を浄める一心で打ち込んで初めて、あなたは救われるのです」
 カブラカンの言葉の一つ一つは、まるで野に吹く風のようだった。ちょうど今の季節に、ふと吹いた涼風のような。穏やかで、適度に冷え、身に、心に染み渡っていく。
「……は。心得ました、使徒カブラカン」
 全身を駆け巡っていた血気が、ひとまず落ち着いていくのがわかる。さながら懺悔のような気持ちでシェロブは言った。


「執行を邪魔されたあまり、怒りで教えを見失っていたようです。未熟な私めを、どうぞお許しください」
「いいでしょう。司教様を出迎えるまで一人修行なさい。短い時間ですが、それで教義に背きかけたあなたの罪は許されるでしょう」
「はっ」
 シェロブは潔く答えた。鉄仮面党の〝修行〟は常に痛みを伴うものだが、それで罪が滅せられるというのであれば怖くはない。むしろ、喜ばしくさえある。
「代わりと言っては何ですが、その蠍の男、この私が会って来ましょう。幸い、これから任務で街に出なければなりませんからね。どうしても騒がしくなりますから、かの男も現れるやもしれません」
 カブラカンはそう言って、大きな両手の指を組んだ。


「おひとりでよろしいのですか、カブラカン?」
「構いません。あなたは修行のあと、司教様をお出迎えする準備を進めておいてください」
 カブラカンの声音が、些か低くなった。
「本当の任務は今夜からですよ」
 身震いする。ぞくりとしたものが背筋を走る。そうだ、今は小さな怒りに囚われている場合ではない。ついに、時が来たのだ。司教の元で、偉大な計画に参加するその時が。
「何かあれば使徒モーザに指示を仰ぎなさい。モーザ、あなたはまず彼の修行を見てやってください」
 フードの中で、使徒モーザは肯定も否定もしなかった。それなりに長い付き合いになるが、この者の考えている事はいまいちわからない。不気味とは思わないまでも、シェロブは少しばかりモーザの事が苦手だった。


 モーザが監督役ならば、修行の難度は通常のそれより数段跳ね上がる。だが、シェロブに迷いはない。修行を経たこの身は、必ずや司教や導師の役に立つ事だろう。
 車いすの手すりから、カブラカンは自らの仮面を取り出すとそれを膝の上に置き、聖書に手を置くように右手を置いた。
「さあ祈りましょう。我らが浄罪の行く末を。この道が完全に成されん事を」
 シェロブは胸に自らの仮面を抱えた。モーザもまた同様だった。
 カブラカンが祈りを唱え始める。シェロブもモーザもそれに続く。粛々と祈祷を唱和し、シェロブは計画の成功を祈った。
 神の喉元を抉る必要はない。教義が無事果たされる事で、この身は神のかいなに抱かれるのだ。永遠に。






 ――目覚めはいつも唐突だ。
 目を開けると、白い壁と黒革の椅子が見えた。手前には背の低いテーブルがあり、彼女のハンチング帽が置かれている。ゴムが切れたらしく、自分の長い金髪が少しばかり顔に掛かっていた。視線を巡らせる。どこででも見るようなトラバーチン模様の天井。何冊ものファイルが整然と並ぶ書棚。
 自分は横になっているのだと、彼女はぼんやりした頭で理解した。指で感触を確かめる。黒い革張りのソファ。体の上にはコートが掛けられている。


 ここはどこだろう。記憶が混濁している。新市街の路地裏へ行った。そこまではいい。手掛かりを求めて、洒落た雰囲気の店に立ち寄った。中から男が出て来た。何か会話をして、後ろを振り向いた瞬間、意識が飛んだ。
 それから、そう時間が経たないうちに目覚める。見覚えのある男。旧市街で会った蠍の尾の男。そこでようやく記憶がはっきりしてくる。マスターだといういやらしい男の顔。罵倒。銃声。探偵が撃たれた。あたしも。そう、それからまた、あいつが――
 …………服。


「ああっ――!?」
 極めて重要な事に気が付いた瞬間、彼女はがばっと身を起こした。慌てて全身を探り、コートを手繰り寄せる。服。服だ。記憶が確かなら、あたしは今、おそらく――
「あれ……?」
 自分の手の感触に、彼女はようやく自らが衣服を身に着けている事に気が付いた。フランス土産なのか、エッフェル塔のプリントに筆記体で『Paris』と書き殴られた白いシャツ、これと言って特徴のない、尻尾のために穴の開いたフュージョナー用のジーンズ。少なくとも彼女の趣味ではない。
「――あ、起きた?」


 急に聞こえた声にはっとして顔を上げると、部屋の奥のほうに、トレイを持った少年が立っていた。昆虫のものらしい、上向きに曲がった二本の触角と、片側が膝までしかないぼろぼろのオーバーオール。それに、若干緑がかった四枚の翅。
 さきほど、旧市街で出会った少年だ。
「君は……」
「や、お姉さん。気分はどう? ちょうどコーヒー淹れたんだけど、飲む?」
「いや、あたしコーヒーは……」
 飲まないという言葉が口の中で消える。窓のほうを見るともうとっくに夜だ。
「ねえ、ここどこ?」
「ここは探偵の事務所。お姉さんは気絶して運び込まれたの。探偵は……今ちょっとわけがあって席を外してるんだけど」
 言いながら、少年はカップが二つ載ったトレイを応接テーブルの上に置く。


「探偵?」
「そう。蠍の尻尾を生やしたでっかい男だよ。探偵尾賀叉反。見たまんまでしょ」
 あの人か。
「もしかしてこの服着せたのって……」
「……あー、変な心配はしなくていいよ。着替えさせたの探偵じゃないから」
「えっと、じゃあ……」
 彼女はまさかという思いで少年を見た。みるみる少年の顔が赤くなる。
「僕でもないよ! 何考えてるんだ、全く……」
 ふふ、と軽やかな笑い声がした。部屋の奥から、見知らぬ女性が現れた。セミショートの赤髪に、まるで髪飾りのような白い花が挿してある。いや、よく見ればわかる。あの花は咲いている。生きているのだ。
「心配しないで。あなたを着替えさせたのはわたし。急いで見繕ったんだけど、サイズが合って良かったわ」
 女性はそう言って朗らかに笑う。ブルーの瞳が、さながらサファイアのようで綺麗だ。


「この人はレベッカさん。僕や探偵の知り合いなんだ。ああ、そういえば自己紹介がまだだったね。僕の名前は明槻仁。よろしくね、お姉さん」
 レベッカが細い指の手を差し出す。
「レベッカ・アンダーソンよ、よろしくね。ええと、あなた――」
「あ、あたしは」
 事務所の玄関が開いたのはその時だった。
「いやまだやめとけって、所長。仁から連絡があるまで入らないほうが……」
「そう言われてから二十分経った。もういい頃合い――」
 ――ビリビリビリッ、バーン!
 差し出されていたはずの白い手が目にも止まらぬ速さで動き、直後にレベッカの手から稲妻が迸っていた。
 玄関に向かって。


「……わたし、入っていいなんて言ったかしら。誘拐犯さん?」
 さっきまでとは打って変わった低い声音で、レベッカは言った。顔は笑顔のままだが、怖い。サファイアみたいな目が台無しだった。ドア近くの壁に焦げ跡が出来ている。彼女の手には小さな拳銃みたいな物が握られていた。
「撃ちやがった……」
 ぼさぼさ頭の右手が鳥の足のようになっている男が、かなり引き気味に言った。
「前々から直情径行だとは思っていた」
 蠍の尻尾を丸めながら探偵の男がぼそりと呟いた。焦げ跡に目をやり、落ち込んだような顔になる。
「壁が……」
「いやレベッカ、説明しただろ。俺はこの所長に呼ばれただけなんだって。誘拐とは無関係だ。もう全然」
「おい……」
「誘拐尾賀叉反ってな。くくく」


「あなたも共犯よ、トビ。手を頭の後ろに、壁を向いて跪きなさい」
「……今それやるのか?」
「黙りなさい。気絶した女の子を事務所に連れ込んだ時点でだいたいアウトよ!」
「服がないんだぞ、仕方ないだろ! ていうか俺に言うなよ、所長に言え!」
「俺の事務所が……」
 蠍尾の大男が壁を見て嘆いている。さっき店で戦っていた時とは大違いだ。
「あー……お姉さん、一応紹介しておくよ。そっちの落ち込んでるおっさんが尾賀叉反、もう一方のお兄さんがトビさん。二人でここの探偵事務所をやってるんだ。犯罪者じゃないよ、一応ね」
 半ば呆れたような感じでそう言うと、仁は彼女にコーヒーの入ったカップを差し出す。


「とりあえず、コーヒー飲む?」
 彼女はコーヒーを受け取った。ブラックは正直なところ苦手だが、ずずっと啜った。やはり、苦い。
「何なの、ここ……」
「いい歳した変人がなりゆきで集まっちゃったんだよ。少し前まではこんなんじゃなかったんだけど」
 子供のくせに涼しい顔でブラックコーヒーを飲みながら、仁は言い合いをしている三人を眺めている。
「……それで、何か流されちゃったけど、お姉さんの名前は?」
「――ミサキ」
 苦いコーヒーをちびちびと飲みながら、彼女は言った。
国崎くにさき神沙紀みさき
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