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3日目
③
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「藤岡先生の死体をどうにかしないといけない」
小田の言葉に女性陣は小さく悲鳴を上げた。どうにか、と言われても佑月は何をどうするべきなのか分からなかった。
「藤岡先生の部屋もどこにあるのかわかりません。もしかしたら部屋の鍵や携帯電話などを身に着けているかもしれないので調べたいんですが、女性の方で手伝ってくれる方はいませんか?」
彼の言葉に彼女たちはそろって首を横に振った。長谷もやはり青い顔で後ずさる。予想していた展開だと、佑月は手を上げた。
「だったら、私が手伝います」
「じゃあ亀山さんと、名村さんか野瀬さんも手伝ってくれませんか。藤岡先生をあの場所から移動させたいので」
手伝おう、と手を上げたのは名村の方だった。
そして彼らは割り当てられたそれぞれの部屋に解散した。
三人は藤岡の死体を眺めた。彼女はヨガの衣装のままである。
「これは今朝着替えたのかな。それとも殺されたのは昨夜?」
名村の言葉に二人は曖昧な表情で顔を見合わせる。
佑月は藤岡の体に触れた。案外死体への嫌悪感は感じなかった。彼女はひとまずヨガのポケットを探る。そこにカギはなかった。見つかったのはハンドタオルくらいのものであり、それは酸っぱい汗の臭いがした。
「たぶん、着替えてないですね。死んだのは昨夜だと思います」
「夜は就寝時間が早かったからね。何があったか知ってる人はいないかもしれません」
「そもそも一体何があったんでしょう」
佑月は彼女の体をひと通り調べたものの、カギは発見できなかった。それを正直に二人に告げれば彼らは仕方がないと言って首を横に振った。
「一度部屋に戻って情報を共有しよう。街に下りていくことも検討しないと」
小田の言葉に二人は素直に従った。
部屋に戻れば女性陣からの糾弾は避けられなかった。
「あんたが殺したんでしょ!」
長谷が金切り声で叫ぶ。
「そんな訳ないでしょ、何を馬鹿なことを」
佑月はたじろいだ。彼女の突拍子もない発言に呆れて言葉が続かなかった。
長谷が木原の手を引いて部屋を飛び出す。何が起こるのかと全員が顔を見合わせた。
バタバタと戻ってきた彼女たちの手には見覚えのある鞄が。
「ここに何か入っているんでしょ!」
彼女は乱暴に鞄を破る。中に何が入っているのか。他の面々と同じ程度のものである。佑月の下着が部屋に舞い踊る。
小田の言葉に女性陣は小さく悲鳴を上げた。どうにか、と言われても佑月は何をどうするべきなのか分からなかった。
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彼の言葉に彼女たちはそろって首を横に振った。長谷もやはり青い顔で後ずさる。予想していた展開だと、佑月は手を上げた。
「だったら、私が手伝います」
「じゃあ亀山さんと、名村さんか野瀬さんも手伝ってくれませんか。藤岡先生をあの場所から移動させたいので」
手伝おう、と手を上げたのは名村の方だった。
そして彼らは割り当てられたそれぞれの部屋に解散した。
三人は藤岡の死体を眺めた。彼女はヨガの衣装のままである。
「これは今朝着替えたのかな。それとも殺されたのは昨夜?」
名村の言葉に二人は曖昧な表情で顔を見合わせる。
佑月は藤岡の体に触れた。案外死体への嫌悪感は感じなかった。彼女はひとまずヨガのポケットを探る。そこにカギはなかった。見つかったのはハンドタオルくらいのものであり、それは酸っぱい汗の臭いがした。
「たぶん、着替えてないですね。死んだのは昨夜だと思います」
「夜は就寝時間が早かったからね。何があったか知ってる人はいないかもしれません」
「そもそも一体何があったんでしょう」
佑月は彼女の体をひと通り調べたものの、カギは発見できなかった。それを正直に二人に告げれば彼らは仕方がないと言って首を横に振った。
「一度部屋に戻って情報を共有しよう。街に下りていくことも検討しないと」
小田の言葉に二人は素直に従った。
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