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1章 はじまり
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イザベラ様に呼ばれ、寝室へ入る。
「ルーク、ここに腰掛けて」
「はい」
示された場所はもちろんベッド。
二人とも下着姿だ。
そう、これがいつもだ。これからやっと本領発揮と言ったところだろうか。
だが、まだイザベラ様は腰掛けてと言っただけで命令は何もしていない。いらないことはしない。ただ、主人が望むモノとなるのだ。それが俺の役目なのだから。
「後ろを向いて寝転がって」
「はい」
ルークは言われた通りの行動をする。
イザベラはニヤリとしながらルークに近づき、ベッドに腰掛ける。
「うん、やっぱりね。この奴隷紋の多さ、あなたは昔、大分奴隷となることを拒んだのね」
奴隷紋、奴隷となるときつけられるもの。だがやはり、奴隷も元は人間。今日からモノなのだと言われて急には受け入れれない。逆らう者も最初はいる。だがこの烙印を押され続け恐怖と痛みで人間は完璧な奴隷へとなって行く。
つまり、この紋章が多い人ほど奴隷となるのを拒んだ者と言うわけだ。
「背中からつけられる奴隷紋、それが首筋まで伸びている。うん、やはり私は間違っていなかった」
奴隷紋を見てそんな反応をする人は初めてだ。イザベラ様が分からない。ただ一つ言えることはなぜか分からないが喜んでいる。それだけだ。
「ルークは奴隷になってどれぐらいになる?」
「十五年です」
「そう」
あまりそこは重要じゃないのかイザベラは興味を示さない。
「ルーク、嫌だったら拒んでも良いわ。その背中中にたくさんある奴隷紋、舐めても良いかしら」
「勿論でございます」
俺にはもう、嫌なんて感情はもう残っていない。だっって俺はモノなのだ。
イザベラは鑑賞しゆっくりじっとりと舐める。
「ああ、すごい。紋章が隙間ないぐらい刻まれている。美しい。肌もスベスベで舌触りが良いわ」
イザベラの姿は淫乱だ。奴隷紋を見て舐めて興奮し、顔が火照っている。
大き過ぎず小さ過ぎない美しいおっぱいを背中に大事なところはルークの足に押し付けている。
「ああ、肌がすべすべ。気持ちい。おかしくなってしまいそう」
イザベラがこんなにも乱れていると言うのにルークはと言うと表情ひとつ変わらない。
まるでそれが当たり前かのようだ。
「んん、さすが店一番の性奴隷ね。氷のように冷たい目。美しい」
イザベラは後ろから前にあるルークの顔を見てそう言う。
「ああっ」
イザベラはどうやら押し付けてイってしまったようだ。
「うん。ありがとう。一回だけで良いから男がどう言う者なのか経験してみたかったのよね。ルーク、あなたの役目はこれで終わりよ。さ、部屋に戻ると良いわ」
「お風呂はあなたの部屋のバスタブ、頃合いを見てアデルか用意しているでしょう。洗い流しなさい。明日からの行動はエミリーに伝えてあるから彼女に聞いて。それじゃ。おやすみ」
「おやすみなさい」
ルークはその場から去り、自室へ行く。
扉を閉め、すぐさまお湯に浸かる。
「何だ、これは?」
いつも決まって奴隷にしたのはマダムか年配の男性でイザベラのように若い女はルーク自身初めてだったのだ。
ルークはその日射精した。
「これが気持ちいというものなのか」
イザベラ様に舐められ、俺も興奮してしまった。俺はモノでこんなことは許されないのに。
でも確かここでは「欲望は忠実に」だったか。違反はしてないな。大丈夫。俺はまだモノとしてちゃんと振舞えている。
だって俺はイザベラ様の所有物なのだから。
モノはモノらしくしていなければ捨てられてしまう。感情よ、戻ってくるな。俺はもう人間ではない。黒く塗りつぶされた。灰色の人生も送れない、ただのモノなのだから。
その頃 イザベラは
暗闇で密かに笑う女の影が見える。
「やかり彼にはまだ、人間の部分があった。私に触られ言葉にも表情にも出さないが興奮して震えていた。今度はちゃんと、成功するかしら?レベッカ、ちゃんと人間に戻してあげるからね」
「ルーク、ここに腰掛けて」
「はい」
示された場所はもちろんベッド。
二人とも下着姿だ。
そう、これがいつもだ。これからやっと本領発揮と言ったところだろうか。
だが、まだイザベラ様は腰掛けてと言っただけで命令は何もしていない。いらないことはしない。ただ、主人が望むモノとなるのだ。それが俺の役目なのだから。
「後ろを向いて寝転がって」
「はい」
ルークは言われた通りの行動をする。
イザベラはニヤリとしながらルークに近づき、ベッドに腰掛ける。
「うん、やっぱりね。この奴隷紋の多さ、あなたは昔、大分奴隷となることを拒んだのね」
奴隷紋、奴隷となるときつけられるもの。だがやはり、奴隷も元は人間。今日からモノなのだと言われて急には受け入れれない。逆らう者も最初はいる。だがこの烙印を押され続け恐怖と痛みで人間は完璧な奴隷へとなって行く。
つまり、この紋章が多い人ほど奴隷となるのを拒んだ者と言うわけだ。
「背中からつけられる奴隷紋、それが首筋まで伸びている。うん、やはり私は間違っていなかった」
奴隷紋を見てそんな反応をする人は初めてだ。イザベラ様が分からない。ただ一つ言えることはなぜか分からないが喜んでいる。それだけだ。
「ルークは奴隷になってどれぐらいになる?」
「十五年です」
「そう」
あまりそこは重要じゃないのかイザベラは興味を示さない。
「ルーク、嫌だったら拒んでも良いわ。その背中中にたくさんある奴隷紋、舐めても良いかしら」
「勿論でございます」
俺にはもう、嫌なんて感情はもう残っていない。だっって俺はモノなのだ。
イザベラは鑑賞しゆっくりじっとりと舐める。
「ああ、すごい。紋章が隙間ないぐらい刻まれている。美しい。肌もスベスベで舌触りが良いわ」
イザベラの姿は淫乱だ。奴隷紋を見て舐めて興奮し、顔が火照っている。
大き過ぎず小さ過ぎない美しいおっぱいを背中に大事なところはルークの足に押し付けている。
「ああ、肌がすべすべ。気持ちい。おかしくなってしまいそう」
イザベラがこんなにも乱れていると言うのにルークはと言うと表情ひとつ変わらない。
まるでそれが当たり前かのようだ。
「んん、さすが店一番の性奴隷ね。氷のように冷たい目。美しい」
イザベラは後ろから前にあるルークの顔を見てそう言う。
「ああっ」
イザベラはどうやら押し付けてイってしまったようだ。
「うん。ありがとう。一回だけで良いから男がどう言う者なのか経験してみたかったのよね。ルーク、あなたの役目はこれで終わりよ。さ、部屋に戻ると良いわ」
「お風呂はあなたの部屋のバスタブ、頃合いを見てアデルか用意しているでしょう。洗い流しなさい。明日からの行動はエミリーに伝えてあるから彼女に聞いて。それじゃ。おやすみ」
「おやすみなさい」
ルークはその場から去り、自室へ行く。
扉を閉め、すぐさまお湯に浸かる。
「何だ、これは?」
いつも決まって奴隷にしたのはマダムか年配の男性でイザベラのように若い女はルーク自身初めてだったのだ。
ルークはその日射精した。
「これが気持ちいというものなのか」
イザベラ様に舐められ、俺も興奮してしまった。俺はモノでこんなことは許されないのに。
でも確かここでは「欲望は忠実に」だったか。違反はしてないな。大丈夫。俺はまだモノとしてちゃんと振舞えている。
だって俺はイザベラ様の所有物なのだから。
モノはモノらしくしていなければ捨てられてしまう。感情よ、戻ってくるな。俺はもう人間ではない。黒く塗りつぶされた。灰色の人生も送れない、ただのモノなのだから。
その頃 イザベラは
暗闇で密かに笑う女の影が見える。
「やかり彼にはまだ、人間の部分があった。私に触られ言葉にも表情にも出さないが興奮して震えていた。今度はちゃんと、成功するかしら?レベッカ、ちゃんと人間に戻してあげるからね」
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