43 / 44
祝祭編
41.素性
しおりを挟む
噴水広場には多くの人が集まっていた。近づくにつれ様々な食べ物の匂いがしてくる。
周辺にはちらほらと武器を持った、赤い服のいかつい男たちが立っていた。
あれが警吏だろうか。かなり周囲を警戒しているようだ。連続殺人事件があったのだから当然かもしれない。
広場で一番賑わっていたのはパン屋だった。建物の一階部分が開放的になっており、半分露店のような形になっている。
奥で職人たちがかまどから焼き上がったパンを取り出していた。丸い形のスタンダードなものから惣菜パンのようなものまである。
「複数あるパン屋の中ではここが一番人気だな。小麦を使ったパンを主に売っている。そのぶん値段は高いが、買いたがる者が多い」
「へええ……小麦のパン、美味いもんね」
オンディーラ時代はほとんどありつけなかった代物だ。今は屋敷で存分に食べているが、昔の自分がここに来たら腹の虫が暴れ散らかしていただろう。
忙しそうに働いている店員たちの中で、ひとり笑顔を浮かべながらものすごい速さで売り捌いている青年が居た。他の店員の二倍くらい早い。
しかも横で喋っているおばあさんに相槌を打ちながら、そのスピードである。
「それでねえ、娘婿が暖かくなる魔石? なんてものを買ってきてねえ」
「うんうん、今流行ってるよねえそれ~ハイ六百ノエムだよありがと~、いらっしゃいそれは三四十ノエム!」
「暖炉があるんだからそんなのいらないでしょって言ってやったの。だいたい、魔石は健康に悪いって言うじゃない」
「ありがと~七百ノエムだよ~、確かにそういう説もあるね、お孫さんの体調を心配したんだね」
「そうなのよ! なのにあの子ったら、前時代的だなんて言って聞こうともしないんだから」
(うおお……あの動きはプロのバイト戦士)
アルヴァロもその光景が目に留まったのか「ああ、偉いな」と呟いた。
「偉い?」
「あのパン屋のかまども、魔石の熱で暖めているんだが」
「エッ……あっ……」
「最近、言わなくていいことまで言いたくなることが増えてきたんだ。彼を見習って、私も気をつけなければ」
「そうなの? なんか、全然そんな感じはしなかったけど」
ネレスが言うと、彼は首を横に振った。
「いや……貴方の前ではほとんど隠していないからな。アレへの敵愾心を隠せなくなってきた、と言えば分かりやすいか? ……貴方が現れてから緊張が緩んでしまったのかもしれない」
アレというのは女神ミフェリルのことだろう。人が居る場所ではさすがに濁したらしい。
すごく嫌いなんだろうな、とひしひし感じていたが、ネレスが来る前は完全に隠していたのだろうか。
「今までしんどくなかった? よく隠してきたね」
「まあ……今のほうが、楽ではある」
「じゃあそのままでいい気もするけど……」
「自分の感情を制御できなくなる、というのはいざという時に困るんだ」
「あー……」
(それはそう、なんやけど)
感情を抑えすぎるのも精神衛生上よくない気がする。しかしネレスの前では抑えていないのなら、息抜きはできているのかもしれない。
(屋敷の人たちには隠してないぽいし……心配するほどのことではないんかも)
考え込んでいると振り返った女性と目が合った。
彼女は不思議そうに首を傾げ、隣のアルヴァロに視線を移す。その瞬間飛び上がって背を向け、慌てたように知り合いらしき女性を小突いた。
「イタッ! 何すんの……えっ、バラエナ辺境伯!?」
その大声に人々が辺りを見回し、アルヴァロを見つけては様々な反応をした。小さく黄色い悲鳴をあげる者もいれば、ぎょっとしたように道を空ける者もいる。
アルヴァロは苦笑してネレスに「そろそろ帰ろうか」と促した。
「あまり長居するのも彼らに悪い」
「そ、そうだね」
カエバルは少し離れたところに停めてある。
そちらへ向かおうと踵を返したとき、弱々しい声がネレスのもとに届いた。
「七十七号~……どこだい、返事をしてくれ、七十七号~……」
前方から驚くほど背の高い男が歩いてきた。おそらく二メートルくらいありそうだ。
もっさりした赤髪で目元がはっきり見えず、ポケットが大量についたヨレヨレのコートを着ている姿はかなり周囲から浮いている。
人のことを言える立場ではないが、猫背でよろめきながら歩く姿はかなり不審者に見えた。
「~~♪」
ふいに静かだった人型が鳴く。その声は意外と大きく響き、弾かれたように赤髪の男がこちらを見た。
「七十七号!? ――でかした!」
「えっ、何……!?」
彼が大きな声をあげて勢いよくネレスのもとへ走ってくる。アルヴァロが庇うように腕を出して「止まれ!」と鋭く言った。
「うわっ!」
赤髪の男は足を止めようとし、滑って転んだ。ガツンと痛そうな音がする。
彼は呻きながら立ち上がり、困ったようにネレスとアルヴァロへ交互に顔を向けて、頭を下げた。
「も……申し訳ありません、高貴な方。探していたペットの声がしたもので焦ってしまい……あの、ピンク色の小さい、ぷるぷるしたものに心当たりはありませんか?」
(もしかしてコイツが人型の持ち……飼い主!? いやペットてこれ……)
人型は手の中でウゴウゴと激しく身をよじらせている。離してやったほうがいいだろうか。
悩んでいるあいだに、人型が手の隙間からぬるりと頭を出す。それを見た大男が感激したように声をあげた。
「おおお、それです、そいつです! ありがとうございます!」
「い、いえ……」
にじり寄ってくる大男に引き攣った笑みを浮かべていると、アルヴァロがネレスの前に立った。
「渡してもいいが……その前に貴方の素性と、これが何なのか教えていただけるか。ペットというが、こんな生き物は見たことがない」
「えっ? ええと……」
「ああ、申し遅れた。私はバラエナ領の領主、アルヴァロ・ネルヴィーノだ」
「バラエナ辺境伯!? も、申し訳ありません、大変失礼いたしました」
上擦った声をあげ、彼は勢いよく五歩くらい後ずさった。何度も頭を下げながら自己紹介をする。
「僕は生物学者のフォルス・シスタと申します。普段は家にこもって研究をしているので、全く知名度はありませんが」
「生物学者か。それで、この生き物は?」
「ええと……私が発見したものでして。北の遠い地の洞窟に住む未知の生物で、まだ研究中なんです」
「フォルス殿は北から来たのか」
「いえ、中部から……ここへは観光に。研究に行き詰まっていたので、いろんな景色をその子に見せてみようと思ったんです」
頭をかきながらフォルスは照れくさそうに笑う。見た目こそ怪しいが、普通に良い人のようだ。
「なるほど……分かった。引き留めてすまなかったな。ネレス、それを彼に」
「う、うん」
首が痛くなるほど見上げながら、人型を大男に差し出す。
手のひらの上で両腕を振っているそれを、ファルスは「ありがとうございます」と礼を言いながらそっとつまんだ。
「~~♪」
移動した人型が今度はネレスに向かってまた手を振る。最後だからと、笑って小さく手を振り返した。
「本当に不思議な生き物だな。まるで人のようだ」
「ええ、そうなんです。人間の話を理解しているように振る舞うんですが、そのわりには全く言うことを聞かなくて」
「その研究に興味がある。なにか分かったら教えてくれないか? 研究費が必要なら援助しても構わない」
アルヴァロの言葉にファルスは飛び上がる。
「本当ですか!? ありがとうございます、ぜひお願いいたします! ああでも、他のメンバーにも相談しないと……」
「なら、どうするか決まったら手紙を送ってくれ」
「分かりました。戻ったら必ずお送りします」
彼は口元だけでも分かるほど満面の笑みを浮かべ、来た道を戻っていった。
その後ろ姿を見ながら、アルヴァロは考え込むように顎へ手を当てた。
周辺にはちらほらと武器を持った、赤い服のいかつい男たちが立っていた。
あれが警吏だろうか。かなり周囲を警戒しているようだ。連続殺人事件があったのだから当然かもしれない。
広場で一番賑わっていたのはパン屋だった。建物の一階部分が開放的になっており、半分露店のような形になっている。
奥で職人たちがかまどから焼き上がったパンを取り出していた。丸い形のスタンダードなものから惣菜パンのようなものまである。
「複数あるパン屋の中ではここが一番人気だな。小麦を使ったパンを主に売っている。そのぶん値段は高いが、買いたがる者が多い」
「へええ……小麦のパン、美味いもんね」
オンディーラ時代はほとんどありつけなかった代物だ。今は屋敷で存分に食べているが、昔の自分がここに来たら腹の虫が暴れ散らかしていただろう。
忙しそうに働いている店員たちの中で、ひとり笑顔を浮かべながらものすごい速さで売り捌いている青年が居た。他の店員の二倍くらい早い。
しかも横で喋っているおばあさんに相槌を打ちながら、そのスピードである。
「それでねえ、娘婿が暖かくなる魔石? なんてものを買ってきてねえ」
「うんうん、今流行ってるよねえそれ~ハイ六百ノエムだよありがと~、いらっしゃいそれは三四十ノエム!」
「暖炉があるんだからそんなのいらないでしょって言ってやったの。だいたい、魔石は健康に悪いって言うじゃない」
「ありがと~七百ノエムだよ~、確かにそういう説もあるね、お孫さんの体調を心配したんだね」
「そうなのよ! なのにあの子ったら、前時代的だなんて言って聞こうともしないんだから」
(うおお……あの動きはプロのバイト戦士)
アルヴァロもその光景が目に留まったのか「ああ、偉いな」と呟いた。
「偉い?」
「あのパン屋のかまども、魔石の熱で暖めているんだが」
「エッ……あっ……」
「最近、言わなくていいことまで言いたくなることが増えてきたんだ。彼を見習って、私も気をつけなければ」
「そうなの? なんか、全然そんな感じはしなかったけど」
ネレスが言うと、彼は首を横に振った。
「いや……貴方の前ではほとんど隠していないからな。アレへの敵愾心を隠せなくなってきた、と言えば分かりやすいか? ……貴方が現れてから緊張が緩んでしまったのかもしれない」
アレというのは女神ミフェリルのことだろう。人が居る場所ではさすがに濁したらしい。
すごく嫌いなんだろうな、とひしひし感じていたが、ネレスが来る前は完全に隠していたのだろうか。
「今までしんどくなかった? よく隠してきたね」
「まあ……今のほうが、楽ではある」
「じゃあそのままでいい気もするけど……」
「自分の感情を制御できなくなる、というのはいざという時に困るんだ」
「あー……」
(それはそう、なんやけど)
感情を抑えすぎるのも精神衛生上よくない気がする。しかしネレスの前では抑えていないのなら、息抜きはできているのかもしれない。
(屋敷の人たちには隠してないぽいし……心配するほどのことではないんかも)
考え込んでいると振り返った女性と目が合った。
彼女は不思議そうに首を傾げ、隣のアルヴァロに視線を移す。その瞬間飛び上がって背を向け、慌てたように知り合いらしき女性を小突いた。
「イタッ! 何すんの……えっ、バラエナ辺境伯!?」
その大声に人々が辺りを見回し、アルヴァロを見つけては様々な反応をした。小さく黄色い悲鳴をあげる者もいれば、ぎょっとしたように道を空ける者もいる。
アルヴァロは苦笑してネレスに「そろそろ帰ろうか」と促した。
「あまり長居するのも彼らに悪い」
「そ、そうだね」
カエバルは少し離れたところに停めてある。
そちらへ向かおうと踵を返したとき、弱々しい声がネレスのもとに届いた。
「七十七号~……どこだい、返事をしてくれ、七十七号~……」
前方から驚くほど背の高い男が歩いてきた。おそらく二メートルくらいありそうだ。
もっさりした赤髪で目元がはっきり見えず、ポケットが大量についたヨレヨレのコートを着ている姿はかなり周囲から浮いている。
人のことを言える立場ではないが、猫背でよろめきながら歩く姿はかなり不審者に見えた。
「~~♪」
ふいに静かだった人型が鳴く。その声は意外と大きく響き、弾かれたように赤髪の男がこちらを見た。
「七十七号!? ――でかした!」
「えっ、何……!?」
彼が大きな声をあげて勢いよくネレスのもとへ走ってくる。アルヴァロが庇うように腕を出して「止まれ!」と鋭く言った。
「うわっ!」
赤髪の男は足を止めようとし、滑って転んだ。ガツンと痛そうな音がする。
彼は呻きながら立ち上がり、困ったようにネレスとアルヴァロへ交互に顔を向けて、頭を下げた。
「も……申し訳ありません、高貴な方。探していたペットの声がしたもので焦ってしまい……あの、ピンク色の小さい、ぷるぷるしたものに心当たりはありませんか?」
(もしかしてコイツが人型の持ち……飼い主!? いやペットてこれ……)
人型は手の中でウゴウゴと激しく身をよじらせている。離してやったほうがいいだろうか。
悩んでいるあいだに、人型が手の隙間からぬるりと頭を出す。それを見た大男が感激したように声をあげた。
「おおお、それです、そいつです! ありがとうございます!」
「い、いえ……」
にじり寄ってくる大男に引き攣った笑みを浮かべていると、アルヴァロがネレスの前に立った。
「渡してもいいが……その前に貴方の素性と、これが何なのか教えていただけるか。ペットというが、こんな生き物は見たことがない」
「えっ? ええと……」
「ああ、申し遅れた。私はバラエナ領の領主、アルヴァロ・ネルヴィーノだ」
「バラエナ辺境伯!? も、申し訳ありません、大変失礼いたしました」
上擦った声をあげ、彼は勢いよく五歩くらい後ずさった。何度も頭を下げながら自己紹介をする。
「僕は生物学者のフォルス・シスタと申します。普段は家にこもって研究をしているので、全く知名度はありませんが」
「生物学者か。それで、この生き物は?」
「ええと……私が発見したものでして。北の遠い地の洞窟に住む未知の生物で、まだ研究中なんです」
「フォルス殿は北から来たのか」
「いえ、中部から……ここへは観光に。研究に行き詰まっていたので、いろんな景色をその子に見せてみようと思ったんです」
頭をかきながらフォルスは照れくさそうに笑う。見た目こそ怪しいが、普通に良い人のようだ。
「なるほど……分かった。引き留めてすまなかったな。ネレス、それを彼に」
「う、うん」
首が痛くなるほど見上げながら、人型を大男に差し出す。
手のひらの上で両腕を振っているそれを、ファルスは「ありがとうございます」と礼を言いながらそっとつまんだ。
「~~♪」
移動した人型が今度はネレスに向かってまた手を振る。最後だからと、笑って小さく手を振り返した。
「本当に不思議な生き物だな。まるで人のようだ」
「ええ、そうなんです。人間の話を理解しているように振る舞うんですが、そのわりには全く言うことを聞かなくて」
「その研究に興味がある。なにか分かったら教えてくれないか? 研究費が必要なら援助しても構わない」
アルヴァロの言葉にファルスは飛び上がる。
「本当ですか!? ありがとうございます、ぜひお願いいたします! ああでも、他のメンバーにも相談しないと……」
「なら、どうするか決まったら手紙を送ってくれ」
「分かりました。戻ったら必ずお送りします」
彼は口元だけでも分かるほど満面の笑みを浮かべ、来た道を戻っていった。
その後ろ姿を見ながら、アルヴァロは考え込むように顎へ手を当てた。
1
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説
実はスライムって最強なんだよ?初期ステータスが低すぎてレベルアップが出来ないだけ…
小桃
ファンタジー
商業高校へ通う女子高校生一条 遥は通学時に仔犬が車に轢かれそうになった所を助けようとして車に轢かれ死亡する。この行動に獣の神は心を打たれ、彼女を転生させようとする。遥は獣の神より転生を打診され5つの希望を叶えると言われたので、希望を伝える。
1.最強になれる種族
2.無限収納
3.変幻自在
4.並列思考
5.スキルコピー
5つの希望を叶えられ遥は新たな世界へ転生する、その姿はスライムだった…最強になる種族で転生したはずなのにスライムに…遥はスライムとしてどう生きていくのか?スライムに転生した少女の物語が始まるのであった。
前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に二週目の人生を頑張ります
京衛武百十
ファンタジー
俺の名前は阿久津安斗仁王(あくつあんとにお)。いわゆるキラキラした名前のおかげで散々苦労もしたが、それでも人並みに幸せな家庭を築こうと仕事に精を出して精を出して精を出して頑張ってまあそんなに経済的に困るようなことはなかったはずだった。なのに、女房も娘も俺のことなんかちっとも敬ってくれなくて、俺が出張中に娘は結婚式を上げるわ、定年を迎えたら離婚を切り出されれるわで、一人寂しく老後を過ごし、2086年4月、俺は施設で職員だけに看取られながら人生を終えた。本当に空しい人生だった。
なのに俺は、気付いたら五歳の子供になっていた。いや、正確に言うと、五歳の時に危うく死に掛けて、その弾みで思い出したんだ。<前世の記憶>ってやつを。
今世の名前も<アントニオ>だったものの、幸い、そこは中世ヨーロッパ風の世界だったこともあって、アントニオという名もそんなに突拍子もないものじゃなかったことで、俺は今度こそ<普通の幸せ>を掴もうと心に決めたんだ。
しかし、二週目の人生も取り敢えず平穏無事に二十歳になるまで過ごせたものの、何の因果か俺の暮らしていた村が戦争に巻き込まれて家族とは離れ離れ。俺は難民として流浪の身に。しかも、俺と同じ難民として戦火を逃れてきた八歳の女の子<リーネ>と行動を共にすることに。
今世では結婚はまだだったものの、一応、前世では結婚もして子供もいたから何とかなるかと思ったら、俺は育児を女房に任せっきりでほとんど何も知らなかったことに愕然とする。
とは言え、前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に、何とかしようと思ったのだった。
転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!
転生したら美醜逆転世界だったので、人生イージーモードです
狼蝶
恋愛
転生したらそこは、美醜が逆転していて顔が良ければ待遇最高の世界だった!?侯爵令嬢と婚約し人生イージーモードじゃんと思っていたら、人生はそれほど甘くはない・・・・?
学校に入ったら、ここはまさかの美醜逆転世界の乙女ゲームの中だということがわかり、さらに自分の婚約者はなんとそのゲームの悪役令嬢で!!!?
◆完結◆修学旅行……からの異世界転移!不易流行少年少女長編ファンタジー『3年2組 ボクらのクエスト』《全7章》
カワカツ
ファンタジー
修学旅行中のバスが異世界に転落!?
単身目覚めた少年は「友との再会・元世界へ帰る道」をさがす旅に歩み出すが……
構想8年・執筆3年超の長編ファンタジー!
※1話5分程度。
※各章トップに表紙イラストを挿入しています(自作低クオリティ笑)。
〜以下、あらすじ〜
市立南町中学校3年生は卒業前の『思い出作り』を楽しみにしつつ修学旅行出発の日を迎えた。
しかし、賀川篤樹(かがわあつき)が乗る3年2組の観光バスが交通事故に遭い数十mの崖から転落してしまう。
車外に投げ出された篤樹は事故現場の崖下ではなく見たことも無い森に囲まれた草原で意識を取り戻した。
助けを求めて叫ぶ篤樹の前に現れたのは『腐れトロル』と呼ばれる怪物。明らかな殺意をもって追いかけて来る腐れトロルから逃れるために森の中へと駆け込んだ篤樹……しかしついに追い詰められ絶対絶命のピンチを迎えた時、エシャーと名乗る少女に助けられる。
特徴的な尖った耳を持つエシャーは『ルエルフ』と呼ばれるエルフ亜種族の少女であり、彼女達の村は外界と隔絶された別空間に存在する事を教えられる。
『ルー』と呼ばれる古代魔法と『カギジュ』と呼ばれる人造魔法、そして『サーガ』と呼ばれる魔物が存在する異世界に迷い込んだことを知った篤樹は、エシャーと共にルエルフ村を出ることに。
外界で出会った『王室文化法暦省』のエリート職員エルグレド、エルフ族の女性レイラという心強い協力者に助けられ、篤樹は元の世界に戻るための道を探す旅を始める。
中学3年生の自分が持っている知識や常識・情報では理解出来ない異世界の旅の中、ここに『飛ばされて来た』のは自分一人だけではない事を知った篤樹は、他の同級生達との再会に期待を寄せるが……
不易流行の本格長編王道ファンタジー作品!
筆者推奨の作品イメージ歌<乃木坂46『夜明けまで強がらなくていい』2019>を聴きながら映像化イメージを膨らませつつお読み下さい!
※本作品は「小説家になろう」「エブリスタ」「カクヨム」にも投稿しています。各サイト読者様の励ましを糧についに完結です。
※少年少女文庫・児童文学を念頭に置いた年齢制限不要な表現・描写の異世界転移ファンタジー作品です。
さくらと遥香
youmery
恋愛
国民的な人気を誇る女性アイドルグループの4期生として活動する、さくらと遥香(=かっきー)。
さくら視点で描かれる、かっきーとの百合恋愛ストーリーです。
◆あらすじ
さくらと遥香は、同じアイドルグループで活動する同期の2人。
さくらは"さくちゃん"、
遥香は名字にちなんで"かっきー"の愛称でメンバーやファンから愛されている。
同期の中で、加入当時から選抜メンバーに選ばれ続けているのはさくらと遥香だけ。
ときに"4期生のダブルエース"とも呼ばれる2人は、お互いに支え合いながら数々の試練を乗り越えてきた。
同期、仲間、戦友、コンビ。
2人の関係を表すにはどんな言葉がふさわしいか。それは2人にしか分からない。
そんな2人の関係に大きな変化が訪れたのは2022年2月、46時間の生配信番組の最中。
イラストを描くのが得意な遥香は、生配信中にメンバー全員の似顔絵を描き上げる企画に挑戦していた。
配信スタジオの一角を使って、休む間も惜しんで似顔絵を描き続ける遥香。
さくらは、眠そうな顔で頑張る遥香の姿を心配そうに見つめていた。
2日目の配信が終わった夜、さくらが遥香の様子を見に行くと誰もいないスタジオで2人きりに。
遥香の力になりたいさくらは、
「私に出来ることがあればなんでも言ってほしい」
と申し出る。
そこで、遥香から目をつむるように言われて待っていると、さくらは唇に柔らかい感触を感じて…
◆章構成と主な展開
・46時間TV編[完結]
(初キス、告白、両想い)
・付き合い始めた2人編[完結]
(交際スタート、グループ内での距離感の変化)
・かっきー1st写真集編[完結]
(少し大人なキス、肌と肌の触れ合い)
・お泊まり温泉旅行編[完結]
(お風呂、もう少し大人な関係へ)
・かっきー2回目のセンター編[完結]
(かっきーの誕生日お祝い)
・飛鳥さん卒コン編[完結]
(大好きな先輩に2人の関係を伝える)
・さくら1st写真集編[完結]
(お風呂で♡♡)
・Wセンター編[不定期更新中]
※女の子同士のキスやハグといった百合要素があります。抵抗のない方だけお楽しみください。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
貞操逆転世界に無職20歳男で転生したので自由に生きます!
やまいし
ファンタジー
自分が書きたいことを詰めこみました。掲示板あり
目覚めると20歳無職だった主人公。
転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。
”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。
これではまともな生活ができない。
――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう!
こうして彼の転生生活が幕を開けた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる