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西部遠征編
8.占星
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ネレスは現在、優雅な引きこもり生活を送っていた。
屋敷の内外は案内してもらったし、自室ではなくダイニングルームで食事をするようにもなった。しかしそれ以降することがないのである。
時々アルヴァロが「癒しがほしい」と仕事の合間やおやつの時間に訪れるし、キアーラも着替えや食事の時間になると呼びにくるが、それだけだ。
(全然ええんやけど、めっちゃ暇……)
何もしなくていいのだろうかと不安に思いつつ、何をしたらいいかも分からないため、無駄に大きなベッドの上でゴロゴロしながら魔法の練習をするばかりであった。
今もそうだ。大の字に寝転がって空中で魚を泳がせている。3匹まで同時に出せるようになったものの、相変わらず水の色が暗いため深海魚を見ている気分だ。
(チョウチンアンコウとか似合いそう、できるかな)
どんな形だったっけ、と遠い記憶を思い起こしながら形を作っていく。丸い体に分厚い唇、ぴょんと飛び出した提灯の部分。なんとなくそれっぽい感じの魚ができてネレスは「ンヒヒ」とひとりで笑った。懐かしい。
提灯の部分を光らせることができたら完璧なのだけれど――アルヴァロが言うには、闇魔法の適正者は光魔法を使うことができないらしい。逆も然りで、光魔法の適正者は闇魔法が使えない。
(光がダメなんだったら、火を灯せば……)
そこまで考えたところで、上げようとした腕をぽすんと落とした。
火は、見たくなかった。
ずんぐりとした黒いだけの魚が3匹、ぎこちなく泳いでいるなか唐突にノックの音が響く。
「わ……っは、どうぞ!」
慌てて起き上がりながら手を振って魔法を消す。「失礼します」と入ってきたのはキアーラだった。
まだ昼間だ。食事でもおやつの時間でもないはずだけれど、何かあったのだろうか。
「お嬢様! 実はいま、アルヴァロ様のご友人がいらしているんですが、アルヴァロ様がネレスお嬢様を連れてくるようにと仰っていまして……」
「エッ……ご、ご友人?」
「はい。テルヌステラ卿といって、お話したことはありませんがとても優しそうな方です。行けそうですか?」
心の準備なんて全くできていないが、アルヴァロが来いと言うのなら行くしかないだろう。「う、うん」と戸惑いながら頷くと、急いで着替えさせられることになった。
なんとか着替えを終え、キアーラと手を繋ぎながら客間へ向かう。
卿とついているからには貴族だろう。アルヴァロも貴族らしいが、身内と客人では話が変わってくる。
今更だがこんなマナーも礼儀もなっていない、挙動不審な子供が同席してもいいのだろうか。客間に近づくほど不安になってきた。
ついに大きな扉の前までたどり着き、キアーラがノックする。「入れ」という言葉とともに広い空間が目に映った。
部屋の中心には丸いローテーブルが置かれ、それを囲むように長いソファが4つ配置されている。扉から見て奥のソファにアルヴァロが、アルヴァロから見て右隣のソファに客人らしき人物が座っていた。その姿に思わずぽかんと口を開ける。
(お……お……思ってたんと違う……!!)
プラチナブロンドの髪を後ろに撫でつけ、髭を生やした紳士がいた。
50代くらいだろうか。細い銀縁の眼鏡を掛け、背筋を伸ばした姿は知的で一切の隙が見られない。加えて紫色のローブを肩に羽織り、複雑な紋様の刻まれたステッキを持っている。
明らかに何らかの役職に就いている偉い人だ。
(友人って言うからパパ上と同年代を想像してたのに、なんかカッケェおじさんおるんやが……何……!?)
ネレスの混乱をよそにアルヴァロが「来てくれてよかった。おいで」と呼びかけた。
キアーラに手を引かれてソファに座る。よりにもよってアルヴァロの真横、客人と挟まれる位置だ。艶やかな青年と高貴な紳士に挟まれたネレスはひたすら縮こまるしかなかった。すごい、居心地が悪い。
「ああ……こちらの可愛らしいお嬢さんが……」
「娘のネレスだ。ネレス、彼は私の友人であるベニート・テルヌステラ卿。宮廷魔術師団の中で活躍している占星術師だ」
「初めまして、ネレス嬢。占星術師なんて肩書きだけは立派ですが、実際はただ星の動きを記録したり、吉兆を占うだけの地味な仕事です。あまり緊張なさらずに、どうかベニートと気軽に呼んでください」
「星を……あぇ、は、初めまして、よろしくお願いいたします……っ!」
膝の上で拳を握りしめ、つっかえながらも何とか言葉を絞り出す。
目を逸らすのも失礼かと一瞬だけ見たベニートの表情は柔らかく、穏やかにネレスを見つめていた。
(いや無理無理無理、緊張するってこんなん! 助けてパパ上帰りたい、なんでワイを呼んだんや……!)
「ふふ、お会いできて本当に良かったです。月を嵌め込んだかのように綺麗な瞳をしている。将来素敵な女性になるでしょうね」
「当然だ」
「実は僕がアルヴァロのところへ行くと知った者たちから、ネレス嬢宛てに大量の釣書を押し付けられたんですが――」
彼がそう言いかけた瞬間「なんだと?」とアルヴァロの底冷えするような低い声が響いた。思わずびくっと肩を跳ねさせる。
「――そういう反応をすると思って、全て破棄しておきましたよ」
しかしベニートは威圧に臆さず、笑顔で片手をひらひら振った。以前やってきた貴族とは大違いだ。
彼らとは仲が悪そうだったから、前提条件が違うのだろうけれど。
「それはありがたい。今後もよろしく頼む」
「全部僕に押し付けるつもりですか? ただでさえ君が星をぐちゃぐちゃにしてくれたおかげで忙しいというのに」
「文句は星に言ってくれ。それで? 娘に会う以外にも用があると言っていたが」
ベニートが目を丸くして「ああ、そうだった! 忘れていました」と声を上げた。
「王からの命令がひとつ。西部マグリカ地方で魔獣が大量発生しているため、早急に鎮圧してくれと言っていました」
「断る。私はバラエナの領主だ。領地を離れて他の場所までどうして守らなければならない」
「最近、各地で本当に魔獣の被害が多くて人手が足りないんです。第二騎士団が出ているようですが、それでも食い止めきれないらしく……。南部の中でもバラエナ領は格段に魔獣の被害が少ないですから、手が空いていると思われているのでしょうね」
アルヴァロは深い溜息を吐いた。
魔獣の被害とは、それほど大変なのだろうか。オンディーラであった時代に魔獣を見たことが一度もないためよく分からない。……いや、なんだか禍々しいオーラを纏った獣はいたような気がする。
動きが鈍く大人しかったため、よく仕留めて美味しくいただいていたのだが、まさかアレが魔獣では……そんな訳がないか。
(まさかな……)
「ネレス嬢はどうすればいいと思いますか?」
「ヘッ!? え、ええと、なん、でしたっけ……すみません……」
「ああ、突然話を振ってしまってすみません。魔獣の討伐の話です。ご覧の通りお父上は行きたくないようなのですが、彼が出ないとなると被害がもっと広がってしまうんですよ」
「おい、ネレスを巻き込むな」
突然意見を求められ、慌てて意識を引き戻す。背筋を伸ばしてネレスは視線を泳がせた。
(ええっと、魔獣の被害がひどくて、王様に助けてって言われて、パパ上は嫌がってる……って話よな?)
「そ、そもそも……断って大丈夫、なんですか?」
「まあ、アルヴァロなら大丈夫でしょうね。そのくらい大きな功績を残しましたから」
「エッ……えー……ああ、でも、その被害って……人は死にます、か?」
首を傾げながら尋ねると、ベニートは穏やかな瞳のまま「ええ、とても」と頷いた。
ネレスに聞かれたって、そんな重要なことは判断できない。西部以外でも被害は出ているらしいし、どんなに頑張ったって全員を救える訳ではないだろう。
そもそもネレスは前世で全人類死ねなんて呪っていた側の人間である。けれど。
「お、お父様がやりたいように、したらいいと……思う、けど……」
「ええ。けど?」
ベニートの柔らかな声に促されるようにして、ネレスは「人が死ぬのは……あんまり……」と呟く。
「分かった、行こう。やはり人死にまで出ているのに見過ごすわけにはいかない」
「……エ!?」
さっきまで気だるげな様子だったアルヴァロの発言に思わず彼を見上げる。
紳士はゆっくりと目を細め「こんなに素早い手のひら返し、初めて見ました」と微笑んだ。
屋敷の内外は案内してもらったし、自室ではなくダイニングルームで食事をするようにもなった。しかしそれ以降することがないのである。
時々アルヴァロが「癒しがほしい」と仕事の合間やおやつの時間に訪れるし、キアーラも着替えや食事の時間になると呼びにくるが、それだけだ。
(全然ええんやけど、めっちゃ暇……)
何もしなくていいのだろうかと不安に思いつつ、何をしたらいいかも分からないため、無駄に大きなベッドの上でゴロゴロしながら魔法の練習をするばかりであった。
今もそうだ。大の字に寝転がって空中で魚を泳がせている。3匹まで同時に出せるようになったものの、相変わらず水の色が暗いため深海魚を見ている気分だ。
(チョウチンアンコウとか似合いそう、できるかな)
どんな形だったっけ、と遠い記憶を思い起こしながら形を作っていく。丸い体に分厚い唇、ぴょんと飛び出した提灯の部分。なんとなくそれっぽい感じの魚ができてネレスは「ンヒヒ」とひとりで笑った。懐かしい。
提灯の部分を光らせることができたら完璧なのだけれど――アルヴァロが言うには、闇魔法の適正者は光魔法を使うことができないらしい。逆も然りで、光魔法の適正者は闇魔法が使えない。
(光がダメなんだったら、火を灯せば……)
そこまで考えたところで、上げようとした腕をぽすんと落とした。
火は、見たくなかった。
ずんぐりとした黒いだけの魚が3匹、ぎこちなく泳いでいるなか唐突にノックの音が響く。
「わ……っは、どうぞ!」
慌てて起き上がりながら手を振って魔法を消す。「失礼します」と入ってきたのはキアーラだった。
まだ昼間だ。食事でもおやつの時間でもないはずだけれど、何かあったのだろうか。
「お嬢様! 実はいま、アルヴァロ様のご友人がいらしているんですが、アルヴァロ様がネレスお嬢様を連れてくるようにと仰っていまして……」
「エッ……ご、ご友人?」
「はい。テルヌステラ卿といって、お話したことはありませんがとても優しそうな方です。行けそうですか?」
心の準備なんて全くできていないが、アルヴァロが来いと言うのなら行くしかないだろう。「う、うん」と戸惑いながら頷くと、急いで着替えさせられることになった。
なんとか着替えを終え、キアーラと手を繋ぎながら客間へ向かう。
卿とついているからには貴族だろう。アルヴァロも貴族らしいが、身内と客人では話が変わってくる。
今更だがこんなマナーも礼儀もなっていない、挙動不審な子供が同席してもいいのだろうか。客間に近づくほど不安になってきた。
ついに大きな扉の前までたどり着き、キアーラがノックする。「入れ」という言葉とともに広い空間が目に映った。
部屋の中心には丸いローテーブルが置かれ、それを囲むように長いソファが4つ配置されている。扉から見て奥のソファにアルヴァロが、アルヴァロから見て右隣のソファに客人らしき人物が座っていた。その姿に思わずぽかんと口を開ける。
(お……お……思ってたんと違う……!!)
プラチナブロンドの髪を後ろに撫でつけ、髭を生やした紳士がいた。
50代くらいだろうか。細い銀縁の眼鏡を掛け、背筋を伸ばした姿は知的で一切の隙が見られない。加えて紫色のローブを肩に羽織り、複雑な紋様の刻まれたステッキを持っている。
明らかに何らかの役職に就いている偉い人だ。
(友人って言うからパパ上と同年代を想像してたのに、なんかカッケェおじさんおるんやが……何……!?)
ネレスの混乱をよそにアルヴァロが「来てくれてよかった。おいで」と呼びかけた。
キアーラに手を引かれてソファに座る。よりにもよってアルヴァロの真横、客人と挟まれる位置だ。艶やかな青年と高貴な紳士に挟まれたネレスはひたすら縮こまるしかなかった。すごい、居心地が悪い。
「ああ……こちらの可愛らしいお嬢さんが……」
「娘のネレスだ。ネレス、彼は私の友人であるベニート・テルヌステラ卿。宮廷魔術師団の中で活躍している占星術師だ」
「初めまして、ネレス嬢。占星術師なんて肩書きだけは立派ですが、実際はただ星の動きを記録したり、吉兆を占うだけの地味な仕事です。あまり緊張なさらずに、どうかベニートと気軽に呼んでください」
「星を……あぇ、は、初めまして、よろしくお願いいたします……っ!」
膝の上で拳を握りしめ、つっかえながらも何とか言葉を絞り出す。
目を逸らすのも失礼かと一瞬だけ見たベニートの表情は柔らかく、穏やかにネレスを見つめていた。
(いや無理無理無理、緊張するってこんなん! 助けてパパ上帰りたい、なんでワイを呼んだんや……!)
「ふふ、お会いできて本当に良かったです。月を嵌め込んだかのように綺麗な瞳をしている。将来素敵な女性になるでしょうね」
「当然だ」
「実は僕がアルヴァロのところへ行くと知った者たちから、ネレス嬢宛てに大量の釣書を押し付けられたんですが――」
彼がそう言いかけた瞬間「なんだと?」とアルヴァロの底冷えするような低い声が響いた。思わずびくっと肩を跳ねさせる。
「――そういう反応をすると思って、全て破棄しておきましたよ」
しかしベニートは威圧に臆さず、笑顔で片手をひらひら振った。以前やってきた貴族とは大違いだ。
彼らとは仲が悪そうだったから、前提条件が違うのだろうけれど。
「それはありがたい。今後もよろしく頼む」
「全部僕に押し付けるつもりですか? ただでさえ君が星をぐちゃぐちゃにしてくれたおかげで忙しいというのに」
「文句は星に言ってくれ。それで? 娘に会う以外にも用があると言っていたが」
ベニートが目を丸くして「ああ、そうだった! 忘れていました」と声を上げた。
「王からの命令がひとつ。西部マグリカ地方で魔獣が大量発生しているため、早急に鎮圧してくれと言っていました」
「断る。私はバラエナの領主だ。領地を離れて他の場所までどうして守らなければならない」
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アルヴァロは深い溜息を吐いた。
魔獣の被害とは、それほど大変なのだろうか。オンディーラであった時代に魔獣を見たことが一度もないためよく分からない。……いや、なんだか禍々しいオーラを纏った獣はいたような気がする。
動きが鈍く大人しかったため、よく仕留めて美味しくいただいていたのだが、まさかアレが魔獣では……そんな訳がないか。
(まさかな……)
「ネレス嬢はどうすればいいと思いますか?」
「ヘッ!? え、ええと、なん、でしたっけ……すみません……」
「ああ、突然話を振ってしまってすみません。魔獣の討伐の話です。ご覧の通りお父上は行きたくないようなのですが、彼が出ないとなると被害がもっと広がってしまうんですよ」
「おい、ネレスを巻き込むな」
突然意見を求められ、慌てて意識を引き戻す。背筋を伸ばしてネレスは視線を泳がせた。
(ええっと、魔獣の被害がひどくて、王様に助けてって言われて、パパ上は嫌がってる……って話よな?)
「そ、そもそも……断って大丈夫、なんですか?」
「まあ、アルヴァロなら大丈夫でしょうね。そのくらい大きな功績を残しましたから」
「エッ……えー……ああ、でも、その被害って……人は死にます、か?」
首を傾げながら尋ねると、ベニートは穏やかな瞳のまま「ええ、とても」と頷いた。
ネレスに聞かれたって、そんな重要なことは判断できない。西部以外でも被害は出ているらしいし、どんなに頑張ったって全員を救える訳ではないだろう。
そもそもネレスは前世で全人類死ねなんて呪っていた側の人間である。けれど。
「お、お父様がやりたいように、したらいいと……思う、けど……」
「ええ。けど?」
ベニートの柔らかな声に促されるようにして、ネレスは「人が死ぬのは……あんまり……」と呟く。
「分かった、行こう。やはり人死にまで出ているのに見過ごすわけにはいかない」
「……エ!?」
さっきまで気だるげな様子だったアルヴァロの発言に思わず彼を見上げる。
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