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76 こんな筈じゃなかった【ミクル】

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美形と噂のアリストテレス王子はまさにイケメン!海外の彫像かってぐらい小さなお顔に完璧なパーツ、身長は170センチくらいかしら?まだ成熟仕切って無い体格も含め好みだわ

いつか国王みたいにイケオジになるのも楽しみな合格ラインよ

「はじめまして!私の事はミクルっ呼んでください」

「いや、皇女殿下をそのようには。学園内では他の学生を考慮しミクル様と呼びましょう。そしてこちらが私の伴侶になるルシュミール公爵家のラーナ嬢です。どうか仲良くして頂けると嬉しく思います」

悪役令嬢は何れ私の物になる場所で控えめに微笑んでカーテシーを。
居るんかい!仲睦まじく視線を交わす様子に正規ルートで迷子の出逢いがてらぶつかってはときめきの重要性を思い知るわ


次にクロフォード侯爵!若いのにもう侯爵なの、だから落ち着いてて少しアリストテレス様と似た色合いや顔立ちだけど印象は大人!ってやつ。醸し出す色香?クラクラしそう

大人の火遊びもまだ学生なんだけど楽しめそう~

「側近を勤めさせて頂いております。何かお困りの事があれば【侍従殿を通して】お声掛けください」

無表情でガード硬めかと思いきや妹の名前が出た途端穏やかな表情で。闇落ち貴公子はどこ行ったの!?


ルトラン公爵子息も悪く無いわね
王子にはクロフォード様より近しい色合いで、ただ若さで少し幼さも有ってまるでわんこみたい!懐いてくれたらいっぱい私だけの素顔を見せてくれそう

「…どうぞ宜しくお願いします」

話掛けんなオーラが凄い。私、一応皇女なのに?

王宮に到着し、イケメンの王と攻略対象の3人に出迎えられホクホクの私は初っぱなから撃沈した

予定より早くついたのは一応、前国王陛下初め急逝された側妃と第一王子を偲ぶ為、と言う名目で!
お悔やみは形式上、皇国から第一皇女が皇王からのお手紙を国を代表してお渡ししたのだ。

そして本命のミカエリス様は既にアンザスタン帝国へ旅立たれてた
狙っていたのに!!
なんでこんなに早くレンファランと婚約破棄してるのよぉ

想定外過ぎるスタート
王妃の体調が良くなく、公務に立てない妃殿下に変わって側室に入られるらしいカサンドラ様とルトラン貴公子と婚約中のカサンドラ様妹のマルチネット家のカルデラ嬢

攻略対象しか目に入って無かったけれど実際はたくさんの人に出迎えられていたのだった
おとーちゃんは婚約者が亡くなったカサンドラ様をスッゴク欲しがってたが無理ゲーじゃない?もうすっかり王家に確保されてるよ、ね
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