俺達がチートであることを知られてはいけない。

無味

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プロローグ

手紙

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「…あれ?手紙来てる…。」
部屋に戻った俺は、机の上の手紙に気がついた。差出人の名前はない。
「不気味だな…。」
と言いつつも読んでみる。
《おめでとうございます。あなたはヨシュカに選ばれました。以下の手続きを行い、『ヴェルト』にログインして下さい。》
「よしゅか…?」
怪し過ぎる内容だったが、俺はすぐにスマホを取り出した。この手紙に『ヴェルト』の文字があったからだ。
『ヴェルト』…最近発売されたゲームだ。それも、ただのゲームじゃない。ヴェルト専用に開発された最新技術が使われていて、まるで異世界に召喚されたかのような経験ができると言われている。もちろん庶民が気軽に買える代物ではない。
(…今世界に注目されている『ヴェルト』。そんなゲームが俺に何の用だ?)
ヴェルトについて調べていた俺も、ヨシュカという言葉は聞いたことがない。
ヨシュカで検索してみたが、収穫なし。
(…仕方ない。ログインしてみるか…というかこれ、本体ないのにどうやってログインするんだ?)
突然インターホンの音が響いた。一階から母さんが呼ぶ。
「響也ーなんか届いてるわよー。」
慌てて下へ向かうと、大きな段ボール箱が玄関に置かれていた。宛名は如月響也。俺の名前だ。
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