滅びし勇者の異世界譚

甘口からし

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異世界へようこそ

4話

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 腹が痛てぇ・・・
 いやマジで。
 アイツら本気で突進してきやがって・・・
「おい、まずはどけ。腹が痛てぇ」
『あ、ごめんなさい』
 ふいー。腹が痛かった。乗りすぎだろ。
「まあ久しぶりだな。お前ら。何年ぶりだ?」
「そうね。大体三ノ年と一三ノ月ぶりね」
 この世界では1年が15ヵ月。
 呼び方は一ノ月、ニノ月みたいに数える。
「そうですね。マスター。マスターが魔王を討伐したのが創世五八八九ノ年の一ノ月一五ノ日でしたので今は創世五八九二ノ年一四ノ月二三ノ日です」
「詳しく覚えてるなぁ・・・」
 そう言うと顔を近づけて熱演し始めた。
「私はマスターが『生きて帰る』と言ったので待っていたのですよ!?なのに《滅びろルイン》なんて使って!?何ちゃんと白黒龍カオス・ライト・ドラゴン厄災と救世ディザスター・オブ・セイヴァー使ってるんですか!?私達の周りにシールドが出てきた時にびっくりしてそのまま周りが消滅するんですよ!?マスターの事をみんな好きなのは知っておられるでしょう!?マスターはみんなが悲しまないように生きてください!!じゃないと私達は貴方のあとを追ってでも死にますからね!?」
 怖いよ怖い。
 でもほんとごめんなさい。あれはやり過ぎた。
 《滅びろルイン》は半径一万kmをその通り消滅させる技だ。
 魔王討伐の時に使ったが、代償として俺は命を払った。
 その時に《厄災と救世ディザスター・オブ・セイヴァー》という技でみんなの周りにシールドを張り、守っていた。
 それが気に食わなかったらしい。
「ごめんな、みんな。もう自分を犠牲にはしないよ。だからまた俺に着いてきてくれるか?」
 答えは知っていた。だからこそもう一度聞いておきたかった。
『当たり前よ/当たり前ですよ/当たり前ね/もちろん』
 俺にはこんなたくさんの家族がいるんだ。
 大切にして生きていかなきゃ。
 そして俺は今度こそ犠牲なしで魔王を倒してみんなで──



 テレポートでセツナたちが消えた後に王様が声をかけてきた。
「ここで知り合い同士を分けてしまうようなことがあってごめんね。本来なら一緒にいてもらいたいんだけど・・・他の国から圧力があって出来なかったんだ」
 仕方がない。それにセツナには出来る。守れる。
 信じられるよ。それはだって・・・

───初恋の人なんだから

 《歌姫》カナとして活動している西園寺 奏がいつもは見せないような顔でだらけていた。
(セツナ・・・信じてるからね)
 カナにファンがいるのと同じでカナはセツナのファンだった。
 信じられないわけがない。
 セツナは出来る。守れる。
 だから安心してレイとコウと一緒にこの王都を守っていく。
 そしてセツナに褒めてもらうんだ。
 セツナに何人の妻がいてもいい。
 私も愛してもらうからね。
 愛してる。セツナ。



(ちょっとカナ!?)
 現在レイン王国のレイン王宮にある自室。
 実はセツナは何かあった時用にカナとコウとレイの三人に気持ちが強くなった時心が読める神法を掛けていた。
 それのせいでさっきのが聞こえていたのだ。
 カナ・・・まじか。
 セツナは異世界の妻の気持ちは知っていたけど向こうの世界の行為には鈍かった。
(次会ったら顔向けできるか分からねえよこれ)
 苦労が耐えないセツナだった。



☆===
後書き
 こんなこと基本書かないですけど今回だけは・・・
 俺はカナもヒロインにしたいし困ってます。
 能力とかも決めなきゃですし。
 なお、コウとレイは付き合ってます。
 セツナは元勇者
 カナは歌姫
 コウは有名なダンサー
 レイは世界で活躍するプロのハッカー
 こんな勝ち組を書いていて大体能力は決めてありますけど。
 カナは歌系列
 コウは体術系列
 レイは雷かな?
 セツナは設定は出来ています。
 ではもうすぐ高校の大会があるので火曜日くらいまでは更新できないかもです。
 出来るなら明日やりますけど。
 金曜日と土曜日と日曜日なので・・・
 ではお気に入り登録していただいている人ありがとうございます。
 もっと頑張って書いていきたいですし、その他の小説投稿サイトでは直ぐに辞めてしまっていたので遅くても週一更新はしていきます。
 見てくれてありがとうございました!
 以上ダークブレイズからの後書きです。
☆===
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